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新しいものは、使ってみなきゃわかんない

二回目のワクチン接種、終えました。
本当に熱出るんですね。接種した日の晩は発熱でなかなか寝つけませんでした。三回目もあるとしたら、また熱出るのかな。

大の注射嫌いが痛い思いをして、更に熱まで出したのだから、どうか効果があって欲しいものです。

Music+Talk使ってみた

以前、投稿で触れたように、私が利用しているポッドキャスト配信ツールに新機能が実装されたので使ってみました。

Anchorというポッドキャスト配信ツールからSpotifyプラットフォームのみという、非常に限定的なサービスになりますが、どちらも利用しているので使ってみないとわからない。
という事で、昨日、Music+Talkバージョンにして配信してみました。

制作の流れとしては

1.従来通りポッドキャストを制作する。

2.出来上がったものを、曲を差し込みたい位置で分割する。

3.Anchorにて、分割した自分のポッドキャスト→差し込みたい楽曲の順番でデータをアップロードしていく。

4.完成したら配信をする。なお、公に配信される前にSpotify側のAI審査が入るので、アップロードから配信まではタイムラグが生じる。

※Anchorはマルチプラットフォームに配信されるツールだが、Music+Talkで制作したエピソードはSpotify上でしか表示されないし、視聴も出来ない。

大まかな流れはこんな感じです。

AI審査の可否から配信開始は、Anchorに登録しているメールアドレスに通知が来る設定になっているようです。

配信されたエピソードを確認してみました。

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スマホでのUIはこんな感じです。

自分のトーク部分と楽曲が交互に表示されて、シークバーにもトークと楽曲間の境目ができているのがわかります。


使用してみて感じた良い点

なんと言っても、自分のポッドキャストに著作権のある楽曲を差し込めるのが、言うまでもなく最大の利点です。

特に私のように、音楽の重要度がかなりのウェイトを占める、映像系コンテンツの紹介等を行うポッドキャスターにとっては待望のシステムだったと思います。

自分のトークスキルだけで作品紹介をして数字取れるっていうポッドキャスターは、現状、ごくごく一部に限られます。
そもそも数字取れる世間での関心度高い作品に関しては、それを専門にしているプロの方々の独壇場だと思いますし。

それ以外の日の目を見ない人々にとっては、こういう小道具が増えるのは良い事だと思います。トークスキル以外の楽曲選びのセンスとか、むしろ楽曲をメインにトークをサブに見たいな構成でも、ポッドキャストを制作出来る可能性があります。

そうですね。
ポッドキャストはラジオとかなり性質が近いものなので、面白い云々は抜きにしてトークスキルというのが必須になってきます。
というのが、従来の考え方だったのですが、やり方次第でそれ以外の可能性が出てきたという事ですかね。
ほとんどトークする事なく、終始楽曲を流していくDJスタイルのポッドキャスターも今後、出てくるかもしれません。

他にも、Spotifyで楽曲配信しているアーティストが、自分の楽曲解説しながら音流しながら見たいな展開も出来ますね。

従来のラジオ型とは違うポッドキャストってのは可能性が広がります。

難しい点

制作が難しい事です。これに尽きます。


大きく次の二点になります

1.単純に制作の手間が増える

2.トーク部分と楽曲の音量差


まず、予め自分のポッドキャストを分割しなければならない点です。まぁ、決して難しいという訳では無いのですが、面倒な作業にはなります。

公式では無い殆どのポッドキャスターが個人制作なので、単純に手間は増えますよね。

おそらく、皆様が望むのは秒数指定で自動的にその位置に楽曲を差し込めるようになる事でしょう。フルオートでフェードイン、フェードアウトも行ってくれる。そんなシステムが理想なんじゃ無いでしょうか。
だいぶ前にMusic+Talkの機能が実装された北米でも、このシステムの話は聞かないので、技術的な話では無いのかな。

分割と言っても単純にぶった切ってしまうと、トークと曲が綺麗に繋がらなくて、リスナーにとって非常に聴きにくいポッドキャストになってしまう可能性があります。

私は何事も最低限のクオリティは必要だと考えるタイプです。
なので、きちんと手動でフェードイン、フェードアウトを行う、曲へ繋げるふりを追加で収録する等を行いました。

そのポッドキャスター個人のやり方によりけりなのでしょうが、最低限を担保する為には、その手間が必要になります。

個人的に、一番難しいなと感じたのはトーク部分と楽曲の音量差ですね。

多少、音楽をかじっている人間にとってはよく聞く話なのですが、昨今の配信サービス系の音声コンテンツはラウドネスノーマライゼーションという機能がデフォルトで働いているそうです。簡単にいうと、音量(厳密には音量とは違うのですが)を一定に調整する機能です。プラットフォーム側でその機能が働くようです。なので、それに合わせて制作側はその範囲内で最大限の音圧を出していくのがセオリーのようです。

つまり何が言いたいかというと、プロが制作配信するほとんどの楽曲は音量が範囲内で最大かつ一定だという事です。

それに対して、一般人の我々が配信するポッドキャストはエピソードによって音量にバラツキがあったりします。
元々、音の知識があるか、もしくはそれなりの期間配信を行ってきているポッドキャスターじゃないと音量を一定にするという意識が低いと感じます。

前述のラウドネスノーマライゼーションですが、音量が高い方には機能しますが、低い方には働きません。

結果、どういう事が起こりうるかというと
トーク部分は音量が低い、楽曲は音量が高い。リスナーが視聴する際にトーク部分で音量を上げた後、楽曲部分でいきなり爆音になり慌てて音量を下げる。
などという、非常に聞きにくいポッドキャスト番組になってしまう可能性があります。

実際、今回、私が配信したエピソードでも少し音量差があって気付いたことです。

全く気にもしていない方もいるかもしれません。
でも、そういう方は基本的にその人個人に対してファンが付いているとか、その人の情報自体が有益という場合のみ許容されるんじゃないかと。
どれだけ音質悪かろうが、聞き取りにくかろうが聴く人は聴きますので、必ずしも気にする必要は無いかと思います。

ただ、人の時間を奪って聴いてもらう以上は最低限、聴きやすいものにする必要はあるかと思います。特に、私のように最底辺にいる系のポッドキャスターは、その意識が無いと何も無い番組になってしまいますし。

Music+Talkの最適解は?

これも、個人の意見にはなってしまいますが

楽曲の比率は高め

です。

トーク部分よりも楽曲の全体に占めるウェイトを高くする方が、この機能の利点を最大限活かせるかなと思います。
結果的に、かなり音楽番組に近いスタイルにはなってしまいますが、それがMusic+Talkの本来持っている性質かと思います。

逆に普段、雑談系ポッドキャストの配信を行っている方は、あまり多用しない方が良いと考えます。言われるまでも無いことですね。

ポッドキャストの圧倒的多数を占めるのが雑談系になりますし、新機能を使ってみたい気持ちはわかります。
でも、番組のコンセプトに直接関係が無い、単純に自分が好きな楽曲を差し込むだけではあまり意味が無いかと思います。

単純に制作の手間は増えるし(←これが一番大きい)、リスナーはその方々のトークを聴きにきている訳であって楽曲を聴きにきている訳では無いです。曲まで聴いてくれるのは、その人の趣味嗜好まで理解しようとするコアなファンのみです。
別に曲が聴きたくなったらそれだけを聴けば良い話なので、殆どのリスナーにとって楽曲は不必要にしかならないと思います。

機能するとしたら、それこそラジオの様にリクエストを受けるって事なんでしょうけど、これポッドキャストで成り立つのかな?
ラジオと違って、あんまりリスナー間は連帯しているように感じないんですよね。完全にそのポッドキャスター個人にそれぞれが独立して付いているイメージです。

BGMとして著作権のある楽曲を使用出来る機能では無いですし、雑談系ポッドキャスターにはあまりメリットは無いかと思ったり。
私、個人の考えにはなりますが…。

あと、言うまでもなく情報系番組には不向きなのかな。
でも、めちゃくちゃカタイ番組だったら、中間に癒しパートでヒーリングミュージックかけてリラックスタイム作るとか。
そもそも情報だけでいっぱいいっぱいで、楽曲差し込む余白はあるのか?

ちょっと、変なループに入ってしまってますね。


とにかく、あくまで楽曲の比率を高めても成り立つ番組のみが、Music+Talkの機能を活用するべきだと思います。

例えば、私のように基本コンセプトとして音楽の観点からが強い番組とか、トークと楽曲が関連づけられる番組ですね。
前提として関連付けがあると、トークも楽曲も双方を際立たせる事ができると思います。


話は少しそれますが、noteでも素晴らしい音楽系の投稿をされている方が多いので、そういう方々にこそこのMusic+Talkの番組作って欲しいんですよね。文字表現もありですけど、コンパクト圧縮した音声解説+楽曲とか最高に相性良いと思うのですよ。
是非、ご検討をお願いします!


引き続き試してみる

文章化すると少し、整理出来たような気がします。

残念ながら、Music+TalkはAnchor→Spotifyの限定的かつ閉鎖的なシステムではあるのです。こればかりは、現時点で他のサービスが足並みを揃える事は無いかと思います。Appleは難しいそうですが、Googleが地殻変動を起こせば環境は変わる可能性はあります。
先のことはわかりませんね。

母数が極端に少ないので、世間でいうバズる等からは程遠いものにはなりますが、創作として可能性は確実に広がったと思います。

私個人としては創る事を楽しんでいるので(そうじゃないとやってられません)、今後も色々試していくつもりです。本当に、音楽に全振りしたエピソードを作ってみても面白いかなと思ったりします。

まだ、使用回数一回なので引き続き使っていこうと思います。

継続して使ってみて思うところが出てきたら、またこのMusic+Talkのお話もしてみますね。


またまた長文になりましたが

ここまで読んで頂いた方々ありがとうございます!

また、次の機会に!

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