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森上いろはのコーチング談義②      「心のマネジメント講座に参加したら、世界が優しくシフトした件について。」

このページでは、ライター森上いろはが、コーチングについて好き放題、語る特集です。

「心のマネジメント塾」ってなに?

さて、何かと私がお話を伺っている操作コーチ。何やら、1 on 1 だけでなく、複数の人を集めた講座もやっているとのこと。1ヶ月に1日4時間、半年間をかけた講座だそう。結構、気楽な感じでお邪魔させていただいたのですが…、参加して驚きました。終了後、私が地球を歩いている磁場が変化しているみたいな感じになったんです。

場所は、古い徳島の残る新浜町。大きな工場の隅にある事務所の一室。なんの変哲もなさそうな、なんの仕掛けもなさそうな。

なんだかんだと言って、流石に川野さんの塾でも、徳島だから、やっぱり見えない上下関係とかしっかりあって、ジェンダーバイアスもあったりするんだろう、そういう、徳島という古い土地に対する、諦めと警戒感を持ちながら、参加した私。

都合で遅れて参加するも、にこやかに出迎えてくださった、参加者のみなさん。
講師をしていた、落ち着いた小柄な女性がにこやかに迎え入れてくださいます。

会社の社訓がホワイトボードの上に掲げられた空間。講師のお話を、ありがたく聞く感じなのかな、、、、と思っていたら。

「自分の聞かれたい位置で、聞かれたいトーンで、自分の話を聞いてもらう」という簡単なワークをやることに。

おや?
あれ?
うーん?

聴かれたいように、聴かれたことがなかった私

そうなのです。
私って、自分の思うがままに、聴いて欲しいように話を聞いてもらったことって、あったっけ?

整体に行っても、私は、推してほしいツボを正確に知らない。
だから、整体師さんが、プロの技で必要なツボを必要な押し方で押すことを期待する。
その時に一回一回、「もうちょっと強く」「もうちょっと右」みたいな要望をすることって、そんなにないかもしれない。
同じように、日々、人と会話しているけれど、「こんなふうに、こんなトーンで、こんな位置関係で、聞いてほしい」だなんて、人に頼んだことはない。

あなたは、聴かれたいように、聴かれたことはありますか?

もう、この時点で、衝撃です。
「聴かれたいように、聴かれてもいいんだ…」
私はペアになった「やまちゃん」という男性に、座る位置を細かくお願いしてみました。
それはもう、なんでそこまで細かく?と思うぐらい、自分の心にフィットする位置関係の場所を探ったんです。

もうちょっと右で、あ、もうちょい。
あ、行きすぎたので戻って。
そうですね。
あの青空を見ながら…
といった具合に。

いやぁ、「こんな風に聞いてほしい」なんてお願い、うまれてはじめてですよ。

聴かれたいように、聴かれた時、心が不思議と変化した

この時、話したことは、本当にたわいもない話です。
「自分のこと」ではありましたが、本当にたわいもないこと。
でも、ただ、聴かれたいように聴かれた数分間。
なんだかとても、心地いい。
ポーンと投げたボールが、同じ速さで、優しくバウンドしながら、また自分の手元に戻ってくる感覚です。

ありがとう、やまちゃん(笑)
心からのお礼が出てきます。

そして、次は、やまちゃんが語る番。
私も、
やまちゃんが聴かれたいように、座ります。
やまちゃんが聴かれたいように、聴きます。
語るやまちゃんも、柔らかい雰囲気で楽しそうに話しています。

でも。
できるだけ、自分の話は挟まず、ただ、話したいように話させてあげる。
これがなかなか、辛抱が入ります(笑)
だって、相手の話が面白いと、一層、
自分が聞きたいことを聞きたくなってしまうから。
でも、それをグッと堪えて、
やまちゃんが、自分の中に深く降りていく時間を持てるように、よりそうのです。
もともと話を聞くのが好きな私ではありますが、まぁ不思議な時間でした。
こちらは、待っている。
だけど、やまちゃんは、自分で何かを発見していくのです。

これが、私の新しい発見でした。
あぁ、具体的な質問をしなくても、
人は自分で自分の中に降りて、眠っていた自分を発見していくんだ…。
その人の「発見」がどのようなものであったか?
これまでの私は、それをいかに自分と共有してもらうかで一生懸命でした。
でも、それは「取材」。
知る必要はないけれど、確実にその人が変容しているのであれば、それが、一つの「聴く」と言う行為の目的を果たしたことになるんだなと。

でも、この心のマネジメント塾の「聴く」と言う行為は、ただ「その人が、その人自身に出会うことに立ち会うこと。そしてそっと、少しだけその出会いを支えること」。

そして、気づく。私はこれまでの人生で、真実に人の話を聞いていたのだろうか?

毎日、たくさんの人とおしゃべりしているように思っているけれど、私は一体、相手の何を聞いていたんだろう?
勝手な私の解釈を押し付けて、その解釈に基づいて、反応していなかっただろうか?
それって、表面上は「会話」であっても、「対話」ではないのではないか?
講座始まってものの30分で、私の「聴く」に関わる定義は、ことごとく崩れ去ったのでした。
なんなんだ、この講座は。。。。。

あなたは、本当に、自分のことを聴いてもらったことがありますか?
あなたは、人の話を、本当に、聴いたことがありますか?

本当に「聴き合える」関係が、周りの人との間にいくつもあったなら、
それは、それだけで幸せな人生になると思う。
私も、「聴ける」人への一歩を踏み出したな、と感じた4時間でした。

さて、次回の心のマネジメント塾は12月。
次回参加した感想もアップすることにしますね。

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