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祭りの後

松本でのはじめての演劇祭、FESTA松本2021が終了しました。
コロナ禍でイベントや他の演劇祭の中止が続く中、どこまでできるのか不安に感じることもありましたが、多くの方々のサポートのおかげで無事終了しました。
本当にありがとうございました。
前回の記事にも書きましたが、準備期間を含めて約半年間、俳優として舞台に立つ以外にも参加者それぞれが役割分担をし、制作業務、宣伝業務、舞台スタッフ業務などをやっていました。
今回はそんなFESTA松本2021を振り返ってみようと思います。

FESTA松本ってどんな感じなんだろうと思われた方はぜひHPとyoutubeチャンネルをご覧ください。

FESTA松本の準備も含めた大まかな流れは
4月 参加者によるWS &企画準備
5月 企画準備
6月 企画準備
7月 前稽古スタート
8月 本稽古
9月 本稽古
10月 FESTA松本本番
まだ形のないものを作る時って、前例がないので不安と同時にワクワクすることも多いです。
とはいえ、コロナ禍ですから何もかも自由にって訳にもいきません。
色々なところに気を遣いながら、最大限にできることはなんだろうと考えていきました。

企画準備段階では、どんな作品を上演するか、どの作品に誰に出てもらうか、劇場をどこにするか、稽古スケジュールの調整、本番スケジュールの決定、FESTA松本の情報をどうやって発信していくか、など、やらなきゃいけないことは山積みです。

どんな作品を上演するかを決めるのは準備段階で一番ワクワクする時間です。
4月にWSを開催し、本読みをしたり、演出がワークショップをしてみたり、10日ほどでしたがとても豊かな時間でした。
それを元に作品決めをしていき、音楽演奏やシンポジウムなどを含めると最終的には大小30演目ほどになりました。
「前夜祭」
「ラ・チラカッチャッチャ」
「セツアンの善人」
「西の人気者」
<コンサート>オノマトペ歌謡祭 サリーちゃんからモスラまで
<コンサート>「Musicake!(ムジケイク!)」3日満月with 安部亘
「あさまごと」
<コンサート>チャラン・ポ・ランタン 唄とアコーディオンの姉妹劇場 in 松本
「Le Fils 息子」
「そよ風と魔女たちとマクベスと」
「マリサ・サロメ」
「月曜日に看護師は恋をする」
<コンサート>ヒカシュー ~ヒカシューは想像の斜め上~
「A WALK IN THE WOODS ―森を歩いて―」
「ワタシの青空 西遊記異聞」
<コンサート>晩秋のツープラトン 2021 in 松本
<コンサート>音楽劇「みわぞう sings 三文オペラ」
Co.山田うん『オバケッタ』
「ジョンとジョー」
にぎやか茶話会 −メディアの庭で−
「オレたちの夏の夜の夢」
「タントン!」
<コンサート>ジンタらムータ 世界の街角音楽アラカルト
独り芝居『或いは、テネシーワルツ』
Altneu[アルトノイ]コンテンポラリーダンス公演 「いいかえると」
<コンサート>大人のチャオ!
「近松心中物語」
ひなたボッコ・なわてボッコ・とおりでアソボッコ。―秋の縄手通りカーニバル―
<コンサート>cobaアコーディオンコンサート“フレンドシップ”
まつもと市民オペラ合唱団―信長貴富の世界を歌う
「月夜のファウスト」

その他、制作実務に関しては、総合ディレクターの串田さんを中心に、役割分担しながら各々が得意なことをやっていく、というのが基本スタンスでした。
僕が所属してるTCアルプという劇団は、俳優業以外でも他の仕事もこなせる人が多く、スケジュールの管理、チラシのデザイン、HP制作、動画制作などはメンバーがほぼ個人でやり遂げました。
あまり他人に頼りすぎず、ささやかでもできることは自分たちでやる、というのがこの演劇祭の趣旨だったので、劇団員以外の出演者にも色々と裏方業務もお手伝いいただきました。

さて、作品も劇場も出演者も大体決まって、仮にスケジュールを引いてみると、まるでパズルのような時間が始まります。
何作品か掛け持ちで出演する人が多いので、稽古場や劇場を行ったり来たりするのを、紙の上で決めていきます。
大変ですが、やっぱり演劇祭なんで普通の公演とは違います。
前回も書いたように、シビウでは稽古も本番も掛け持ち。
でも、最終的に他の出演者が毎日違う演目に出演しているのを客席で見ると、かっこいいいいいいい!となったので、これは皆さんもぜひオススメです。

で、やっぱり稽古は大変でした。笑
ほぼ毎日朝10時〜夜20時までだったんですが、2作品3作品を同時に稽古しているので、体がきついのと、頭と気持ちを切り替えるのが大変でした。
10時〜14時まで「そよ風と魔女たちとマクベスと」の稽古をして、場所を移動して15時〜20時まで「A Walk in the Woods」の稽古、翌日はまた10時から「オレたちの夏の夜の夢」といった感じ。
最後の方は、通し稽古が増えてくるので、2日で4作品の通し稽古をした時はさすがに帰ってベッドに倒れ込む、みたいな漫画みたいな日もあって、それでも風邪は絶対ひけないので、食事や体調管理に苦労しました。

そんなこんなで、10月8日〜10月17日に無事FESTA松本を開催できました。
いつもの公演以上に、自分の持ってるものは全部出し切った感がありましたが、不思議と嫌な疲れはなく、また来年のFESTA松本に向けて頭と体が動いています。

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そうそう、この「わたしと演劇とその周辺」を主催してる干城君もFESTA松本の期間中にわざわざ松本に足を運んでくれて、5年ぶりに再会しました。
(写真撮り忘れた!ここに載せたいと思ってたのに。)
せっかく会えたのに、僕の都合で45分くらいしか一緒に話せなかったのですが、FESTA松本の感想や、共通の友人の話、昔一緒にやった芝居の話、今後「わたしと演劇とその周辺」をどうしていくか、などを話して、短い時間でしたがとても嬉しい時間でした。
(あー、ほんと何故写真撮り忘れたのか!ここにツーショット載せるのが一番締まるのに!)

では、また次回。
12月に!

近藤隼



近藤隼の記事はこちらから。
https://note.com/beyond_it_all/m/m469a63ef1392


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