はじまり はじまり
はじめまして、伊藤友美です。
人生のほとんどをおかっぱボブで過ごしています。
まだまだ寒さの残る春のはじめ、お久しぶりの干城先輩からこの企画にお誘いいただきました。
なにか新しいことをしたいなと思ってはいたものの、ここ数年、酸いも甘いも経験していささかネガティブモードだった私には、ハードルの高すぎる企画!そんな私の背中をそっと押してくれたのは、「mixiで書いていた文章が好きだった」という先輩の言葉でした。
…みなさんの黒歴史が満載だと噂のmixiで、ある。
よみがえってくる“多感な私”の数々に背筋は凍りかけたが、「文章が好き」という言葉がとても嬉しかったので、1年間楽しみながら書いていこうと思います。
さて、なんで私は干城さんのことを先輩と呼んでいるのか。
それは本当に先輩だからなのだけど、出会いは高校の委員会でした。
独特の空気感を纏いながらも面倒見のいい先輩なので、気づいたら仲良くなっていた。し、気づいたら予餞会の出し物で、慎吾ママに扮した先輩の股をくぐる大役に抜擢されていた。
その節はくぐらせていただき、ありがとうございました。
大学生になって、先輩は東京へ。
私は地元の女子大に進んだので、頻繁に会うことはなくなっていったけれど、それでもたまに先輩の舞台を観に行ったり(亡霊の役でしたっけ?)、お茶したり(あれは確か先輩だった…よね?)、ゆるりと交流は続いていた。
だけどここ10年くらいは実際に会うことはおろか、文字でのやり取りもなくなっていたので、まさかこんな形で再会できるとは夢にも思っていなかった。
あれから私はいろんな制作の仕事をして、すこしだけ日本を離れたりして、未だにこれからどこへ向かおうなんて思っているけど、あの頃から一貫して「役者」と「舞台」に関係し続けている先輩は、すごい。
はじめにも書いたとおり、近ごろの私はちょっと勢いがない。
死んだ魚にも申し訳ないくらい、目が死んでいる。
そしてたぶん、イギリス人もびっくりするくらい皮肉も言う。
きっと、好奇心とか根拠のない自信とか、自分を楽しむ余裕がなくなってしまっていたのかも。
そんな悶々な数年を過ごす私に舞い降りた先輩(天使)。
一度は離れてしまった(ちょっと嫌いになっていた)舞台とか芸術とか映像とか、私が愛してやまなかったものにもう一度関わっていこうと思ったのでした。
実は昨年から、演劇公演での字幕配信にも携わりはじめたので、それについても発信していけたらいいなと思っています。
好きなものに関わり続けていくのはすごく勇気のいることだけど、
“なんか好きだな~”っていう気持ちは、これまでの私にたくさんの経験を与えてくれたので、これからもいろんな“私の偏愛”を増やしていこうと思う。
それでは、はじまり はじまり。
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