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恐いのはあなたも同じ -海外でも俳優活動するようになったきっかけ-

note「わたしと演劇とその周辺」

今回は即興劇(インプロ)をやっているシアターカンパニーに参加、出演した時の事を書きますっ!

即興劇(インプロ)と言うのは

※Mac bookの"調べる機能より引用"

何度か自分の言葉で説明しようとキーボードをぱちぱち叩いたのだが、これが一番わかりやすくていいなと思ってスクリーンショット。

出演したインプロ ショーはバンクーバーのダウンタウンにある小さな劇場で毎週行われている。

本番の1-2時間ほど前にインプロのワークショップを行い、参加者の中からショーへの出演希望者を募る。その中からカンパニー主宰が何人か選び、カンパニー所属の俳優たちと一緒に舞台に立つことになる。

舞台に立つ出演俳優たちはそれぞれ番号をもらってつける。

僕が出演したインプロはマエストロというものでした。
これは10人前後の俳優とディレクター(演出など指示を出す人)によるステージの事で、ディレクターが番号札を引いてそこに書かれている俳優たちが舞台にあがり、即興でシーンを演じます。シーン後には毎回観客による投票が行われます。
それを何度か繰り返し、最終的に最も票が多かった俳優が優勝となる。
※そんな感じのルールだったと解釈しています。

優勝者は額縁に入った$5札が与えられる。

本番前は楽屋で出演者全員が自己紹介と、
舞台上で自身の境界線(ここまではOK)やこれはNGなど
それぞれの注意事項を共有、確認し合う。

台本がないのだ。
ライブ、生なのだ。
何が起こるかわからない。
それを安心して、安全に、全力で楽しく観客に届けるために。

腰が悪いから持ち上げたりはできない。
肩を触られるのが嫌いだから避けて欲しい。
キスはNG。
なんでもOK。
顔は触らないで欲しい。
床には座れない。
などなど。

キスはNGです。と端的に言う人もいれば、今日はパートナーが見に来てて、
ヤキモチ焼かれると困るからNGね。と冗談っぽく伝える人もいる。

僕の場合は、なんでもOK。ちなみに英語は第二言語でまだ勉強中だから難しいこと言ってもわからないからね!3歳児に話しかけるように優しく、そして簡単な言葉でよろしくね!と言うと、みんな大体笑ってくれる。笑いを取りに行っていないと言ったら嘘になるから、笑ってくれるのは嬉しいが、結構マジでもある。

舞台裏には衣装や小道具があり、状況に合わせて舞台裏にいるセット担当の人が持ってきてくれる。

台本がないと言うことは、当たり前だが相手が何を言うか、
その瞬間までわからないのだ。
ドッグやキャットとかならわかるが、
突然バジャリガーと言われた日には、僕の頭の中で大会議が行われる。

バジャ・・・?
バジャリガーってなんだ。
なんだなんだなんだ。
What is バジャリガーーーーーーー!!!!???
となる。
その誰にも見えない秘密の大会議が観客の目の前で行われる。

恐怖だ。その時に自分がどんな行動に出るか自分でもわからない。
それがまた楽しくもある。
そして僕の相手もまたそんな僕と共に二人でシーンを作り上げて、
観客を楽しませなければならない。
ある日僕は気づいた。
相手もまた恐い(エキサイティングしている)のだ。ハハー!!!

ちなみにバジャリガーはセキセイインコ🦜のことらしい。
また一つ賢くなりました。


そうして何度かインプロをお客さんの前でやって(秘密の大会議を繰り返して)
気づいたことがある。
シーンを作る上で、
面白いアイデアを出す、
相手の言ってることを理解する、
パスを出す、
受け取る
色々大事なことはあるが、
そんなことは二の次でそれよりも

ちゃんとその場にいる。
Be Present -今この瞬間に集中する-
それが一番大事。


それが出来ていれば、
相手がバジャリガーと言おうと
センティピードと言おうとどうにかなるのだ。
秘密の大会議は僕の中だけの話で、
世界は僕の中に小さく存在しているのではなく
外に大きく存在している。
ことに気がついた。
それから秘密の大会議はあまり行われなくなった。
結局自分の中で会議したところで大体答えは出てこない。


とにかくその瞬間、目の前で起こることだけに集中した。

Be Present した日は
ありがたいことに最後まで生き残り続けて
優勝しました。
今その瞬間に集中することができたのは、
僕が心がけたからできたわけではなく、
その日僕と何度も一緒にシーンを共にした
パートナーのお陰であると思っている。

シーンをたくさん共にしたZosia。

ちなみにキッズインプロを先日見学させてもらった。
その時に子供たちがインプロは失敗がないから楽しいと言っていた。

インプロの父と呼ばれているキース・ジョンストンの名言に

大人は萎縮した子供

と言う言葉がある。

小さな劇場でお客さんと共に時間を共有できるのはとても楽しい。
これからもそんな時間を過ごしていきたいです。

1つご報告
カナダで制作しました作品がイングランドの映画祭にノミネートされました🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

とても嬉しいです。

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僕は、この企画わたしと演劇とその周辺に参加して初めてその様な機能がある事を知りました。
他にも色々な機能があります。
スキ、オススメ、フォローなど、記事に対してリアクションができるようになっています。

僕自身、以前からnoteで色々な記事を読んでいましたが、このような機能がある事を全く知りませんでした。もしかしたら読んでくださっている方の中にも同じような方がいるのではと思い、書いてみました。

この企画の目的の一つは
「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」
僕もこの企画がこれからも継続し、より広がっていくことを願っています。
その一助として、もしよろしければサポートをしていただけたら幸いです。
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そして、スキ、オススメ、フォローなど、リアクションをいただくことは、企画とぼくたち書き手にとっても、励みになりますし、嬉しいことです。

僕も主宰同様に、このnote『わたしと演劇とその周辺』を通じて素敵な循環が生まれることを願っております。

終わり。

祁答院 雄貴



祁答院雄貴の記事はこちらから。
https://note.com/beyond_it_all/m/ma8d0b9a1a15c


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読んでくださり、ありがとうございます。 このnoteの詳細や書き手の紹介はこちらから。 https://note.com/beyond_it_all/n/n8b56f8f9b69b これからもこのnoteを読みたいなと思ってくださっていたら、ぜひサポートをお願いします。

note「わたしと演劇とその周辺」
何かしら舞台芸術との関わりを持つ人を書き手として、「その人がどんな活動や生活をしているのか。また、そこから何を感じ、何を考えているのか」ということを読んでもらえるように、エッセイや手記、ドキュメントのようなものを、発信しています。