香りをテーマにしたコンペにトライした話。「メッセージフレグランス」
こんにちは、Beuysで企画やコピーを担当している上田です。
最近参加した、デザインコンペの活動記録としてnoteを書いています。
今回、参加したのは「富山デザインウエーブ」のコンペで、3つあるテーマの中で「香りを拡げる」を選択しました。
富山デザインコンペの特徴は、全国初の「商品化」を前提としたコンペのため、地元企業が抱える課題がテーマになっています。今回も実際に取り組む企業がベースにあるため、企業の沿革や、現在のプロダクトの理解を深めながら企画を起こしました。
Beuysのデザイナー奥田氏と一緒に「唯一無二」という問いをストレートに考えつつ、あったらいいなと思うものや、日常生活での課題や不便を考えながら、アイデアを絞って行きました。
そのやりとりの中で出たアイデアのひとつが「ディフューザーシート」です。
これは「ローマ法王の祭服デザイナーのエピソード」から着想を得ていて、どんな話かというと、完成した祭服を納める際に、自分が創った証として、仕上げに香水を一振りするというものです。
この香りが、普段顔を合わせることがない2人を繋ぐ信用の証になっているのですが、「香りで繋がる」というのが、ロマンがあっていいなと。
「相手に贈る香りを選ぶ。相手を想像して使う香水。」
今日本だけでなく、世界的にですが、直接会うことが制限されているので、手紙とか、贈り物にプラスして香りも同封できたら、情報の交換に閉じず、情緒も生まれていんじゃないか。と。
そういう習慣や文化をつくれたら、いいなと。
ちなみに、香りについて調べていくと、日本にも平安時代には文香(ふみこう)という習慣があったようです。
これは、大切なひとに送る手紙に香りを添えるというもので、手紙とともに保管したり、身に着けて楽しまれていたようです。
誰がこの習慣を始めたのかまでは追い切れていませんが、日本にもロマンのあるいい大人がいたようです。
残念ながら、審査を通過することはできなかったのですが、何か違う形で実現したいなと考えています。
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