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どの教科で何点取るつもりですか?

現在入試で忙しい時期ですが、この時期にnoteを書き始めたのは「来年に間に合うから」です。即効性のある内容を書いていきます。

入試は点取りを第一義としています。2023年東大入試では最低合格点の得点率は理科Ⅱ類での約57%です。
共通テストで80%取ったなら、二次試験では52%取れば合格できます。

英語120点、国語80点、数学120点、理科2本120点、計440点中230点を取ればいい。

理系教科満点ならもう合格です。
要は入試は、生徒の特性に合わせた点数の割り振りができるのです

ところが実際はこの考え方は塾の世界ではあまり浸透していません。
理由は2つあると思います。

①全体プランを立てられる人が少ない

最近の学習塾では数学の先生は数学しかわからない、英語の先生は英語しかわからないです。とりわけ中学受験塾や大学受験塾では顕著です。
その状態で国語教師が「この子は国語で合格させたいから、他を減らしてそのぶんオレにやらせてくれ」と個人的に言えるわけがありません。

全体を統括する人間が各教科に精通していて、その指示に講師陣が適切に対応できて初めて有効になります。


②保護者の安全志向が強い

「ドラゴンクエストでスライムを倒し続けるように最後まで無傷で勝ち続けたい」という感覚を持っている保護者が一定数います。

先の東大の例でいえば共通テストで720取れば二次は250で充分なのです。ところが「それでは不安だから」と280,290と取らせようと勉強をさせる方がとても多い。

保護者の安心のために生徒に余計な負荷をかける行為にはわたしは首肯しかねます。生徒が勝手に高みを目指すなら別ですが、大人が説得力のない、逃げ腰のプランを立てることには抵抗があります。
わたしは生徒を臆病にしてしまいたくないです。



いろいろ書きましたが、今受験を考えている方は、志望校の試験教科、配点、合格最低点を何も見なくても言えるくらいに頭に叩き込んでください
そしてどの教科で(少なくとも)何点取るのか、しっかりと意識付けしたうえで勉強に取り組んでほしいと思います。





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