あわい@机に向かう前にやること

(マガジンからお読みいただけるとなによりです) ※地方の県庁所在地で学習塾やってます。…

あわい@机に向かう前にやること

(マガジンからお読みいただけるとなによりです) ※地方の県庁所在地で学習塾やってます。中学受験から大学受験まで。東大から美大まで。

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塾とは何か(まえがき)

学習塾経営とは特殊な商売です。 いろんな点から挙げられますが、もっとも特殊性を帯びるのは、サービスを受ける人間(生徒)と対価を支払う人間(保護者)が別である、という点です。 ここの断絶はとても大きいです。 多くの保護者は塾でどんな授業が行われているのかを知りません。よく知らないけれど成績が伸びれば安心できます。成績不振ならば疑います。 つまりわたしの立場からすると、成績の変動のみで評価される世界なのです。 その宿命に対してこちらからグダグダ申し上げるのは不適当です。そ

    • 模試の判定が気になりますか?

      実際に志望校を目指していく際の指標のひとつとなるものに模試があります。その結果で一喜一憂するのですが、一般の模試から得られる数字で役に立つものは少ないです。 「灘中模試」だとか「東大オープン」のように、その学校の出題傾向に合わせて作問されている模試は重要です。とても重要です。 大学受験生における共通テスト模試も重要です。穴が開くくらいにデータを見ます。 しかし、特定の学校に合わせて作られていない模試のデータはそのまま受け取ってもあまり意味がありません。あれの使い道は ①

      • 出題傾向は把握していますか?

        わたしは東京医科歯科大学の英語の入試問題が好きです。 医療系の英語の記事を丸ごと一つ、丹念に読んで丹念に答える。過去問題を解くだけで知識が身に付きます。 東京工業大学の英語もわりと近い考えで作られているので、この二校が合併すると聞いて納得したものです。 困難な現場に出動することが想定される防衛医科大学校の問題は、コンセプトがまるで異なります。多くの問題をざっと見渡して解く順序を決め、手際よく解答します。それは大きな事故が起きている現場でトリアージをする医師の姿を想起させます

        • どの教科で何点取るつもりですか?

          入試は点取りを第一義としています。2023年東大入試では最低合格点の得点率は理科Ⅱ類での約57%です。 共通テストで80%取ったなら、二次試験では52%取れば合格できます。 英語120点、国語80点、数学120点、理科2本120点、計440点中230点を取ればいい。 理系教科満点ならもう合格です。 要は入試は、生徒の特性に合わせた点数の割り振りができるのです。 ところが実際はこの考え方は塾の世界ではあまり浸透していません。 理由は2つあると思います。 ①全体プランを立

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        • 受験真っ最中の方に
          1本
        • 受験勉強する前に
          3本

        記事

          塾のメリットって何ですか?

          「すげえな、このセンセは」 いろんな解法を研究する中で、わたしよりはるかに勉強のできる教師に出くわします。でもそれだけなら別にわたしは何とも思いません。 わたしにとって恐ろしい同業者は「この子をよくこの学校に合格させたなあ…」という先生です。 中学受験漫画「二月の勝者」の主人公の凄味は、いろんな角度からの受験情報をよどみなく語り尽くすところです。 そこなんですよね。塾の強みは。 県内最難関中学に実質1年の対策で合格を出したことがあります。それはわたしがその中学につい

          塾のメリットって何ですか?