見出し画像

私が指導において重んじていること

私が大学院の修士課程在学中のある授業にて、指導において重んじていることを述べる機会がありましたので、そこで記述した内容を少し手直ししてまとめてみました。

************************************

私が指導において重んじていることは、「選手が主体的に活動することができる」ということであり、選手自身が課題を抽出して改善案を考えて、それを実行していくという方法が大切だと思っている。
運動部活動では、学校の授業では得られにくい学びの機会が多く存在していると考えており、例えば野球競技においては「野球ノートの添削から論理的な文章の書き方を学ぶ」「スコアの分析から統計学を学ぶ」「ミーティングでの発言から論理的かつ分かりやすいプレゼンテーションの方法を学ぶ」「話し合いの中で人の意見を聞き、多様な着眼点を得ることで豊かな発想力を養う」など、多くの学びの要素が含まれている。

選手が主体的に活動することによって得られる学びは非常に重要で有益なものが多い。
このような学びの機会は社会的スキルとして、「自尊感情」「責任感を伴うリーダーシップ」「他者への共感」「協調性」「一定の批判能力」など多くの力を身につけられ、こうしたスキルは社会で活躍する上で非常に役に立つのではないかと考えている。
こうしたスキルを「選手が勝利を目指す過程において習得する」ためには、主体的な活動を重んじ、指導者がファシリテーターとして、うまく導く必要がある。このような指導を私は行うつもりである。

また、選手が受けてきた指導は後世に伝わると考えている。指導者の指導方針や指導哲学といったものは、自身が選手の時に受けてきた指導に強い影響を受けているとされており、感受性豊かで成長において重要な時期である高校生が指導者から受けるコーチングの影響は、今後の人生における思考判断にとても大きな影響を及ぼす。
そのことから考えると、やはり主体的な活動を通して勝つという目標のもとに、そのプロセスから人間的成長を促すことは大切なことであると考えられる。

こうした指導は、次第に多くの人(ステークホルダー)に選ばれるようになると考えている。
進路選択において、このような「主体的な活動」というチームのコンセプトに魅力を感じ、野球部が選ばれるようになれば、多くの選手が所属するようになり、チーム内の多様性も豊かになる。
その結果チームの成績の向上にも繋がっていくと考えている。』

***********************************************

このまとめは修士課程1年の時だったかと思いますので、今から約3年ほど前になりますでしょうか。
当時の考え方を振り返ると、今の自分自身の考えの変容具合やこだわりなどが客観的に捉えられるので、いい振り返りになります。
定期的に自分自身の考えを見つめ直し、客観的に捉えることを習慣づけておくことが非常に重要だと思います。

よろしければサポートをお願いいたします! いただいたサポートは研究や記事執筆のための活動費に当てさせていただきます!