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つんどくつまんどく。

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積読《つんどく》と似ているようですこし違う、つまんどく《摘読》の日々をつらつらと。
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記事一覧

35歳ぐらいから、昔のやつを繰り返し見るようになる。〜摘読日記_66

最近、ロードムービーの感想記事を書き始めました。 あまりスキはつかない😅のですが、自分は楽しんで書いています。 また、次何を観ようかな〜、と考えるのが楽しい。 昔かなり読み込んでいた、トップ画像の「キネマ旬報ベスト・テン全史」をぱらぱらめくり、次何観ようかな、と考えるのが楽しい。 ただ、この本は1946年〜1992年の洋画・邦画のベストテンを網羅しているのですが、考えたら直近30年のベストテンはカバーしていない。。 でも、昔から名作を繰り返し観る方が性分に合っている

つげ義春を今さら読んでいる。〜摘読日記_65

ほんと今さらだと思うのですが、つげ義春を初めてまともに読んでみました。 「日の戯れ」/(新潮文庫・「無能の人・日の戯れ」より) 競輪所の券売所で働く妻が、客の顔が見えない窓口で夫が手を伸ばしてきたら、「にぎってあげる」と約束して、実際ににぎり合った日、妻が退勤後駆け足で帰ってきて、「ドキドキしちゃった。すっごく幸せな気持ちになれた。」と言う。 大袈裟かもしれないけど、近年、あらゆる作品の中で、これほどじんわり「これが幸せ」と感じさせられたシーンはなかったかも。。 つげ

ねじめ正一「落合博満 変人の研究」読了。〜摘読日記_64

ささっと読了。 落合ウォッチャーを自認する、ねじめ正一さんの落合博満論。 後書きに、「落合博満という変人の蓋を開ける」試みとしての本、とあった。 江夏豊や豊田泰光、赤瀬川原平との対談も収録されている。 落合博満を面白がる人との対談を梃子に、変人の蓋を開けてみようと試みた、ということらしい。 本が書かれた時期としては、落合さんが中日の監督を務めた8年間のうち、5年過ぎたあたりのもの。 どこの球団も監督としては起用しないだろうと言われた落合さんが、中日を53年ぶりの日

岡田彰布「動くが負け」読了。〜摘読日記_63

こちらの本を読了。 現阪神監督で、2023年シーズンは見事にチームを日本一に導いた岡田彰布が、2010年にオリックス監督に就任した年に書かれた本。 監督とはかくあるべき、組織の作り方は、選手との接し方とは、などの考え方を記した本。 まず印象に残ったのは、昨年の流行語ともなった「アレ(優勝)」は、この時期にすでに使い出していたんですね。 オリックスが交流戦優勝を射程に捉えた時に岡田監督が使い出し、オリックス担当記者も気を使って「優勝」とは書かないようにしだしたらしいです

「孤高の人」読了。〜摘読日記_62

山岳小説の名作、新田次郎「孤高の人」を読了。 上巻を読んだところでの感想も記事にしていました。 読み終わってみると読みやすい小説だったと思うのですが、下巻でペースダウンしてしまいました。 下巻は、主人公で実在した登山家・加藤文太郎の会社での人間関係、最後の山行でパーティーを組む宮村武との関係性の変化、そして結婚など・・人付き合いに絡む場面が多く、少し退屈してしまい読むのがしんどかった。 好みとしては、山との格闘部分が良かった。 とはいえ、下界での人付き合いでの悩みや

大事にしていたもの。(スラムダンク読了)〜摘読日記_61

今朝の記事につづいて、つらつらと。 ・エア・ジョーダンⅠ 黒赤 スラムダンク18巻(中国語版)を読んでいたら、、 「あ、これ持ってた!」というスニーカーが出てきた。 花道はこれを履いて全国大会に臨むのか・・。 手に入れたものの、大事にし過ぎてあまり履かなかったんだよな・・。 今もタンスの肥やしです。 <追記> 全24巻(完全版)、読み終わりました。 涙出そうになりました。 最後の攻防、花道と流川、パス、シュート、歓声。 お互いを讃える見開きのページはこれ

スラムダンクを今さら読んだり。〜摘読日記_60

断片的につらつらと。 ・スラムダンク今さら読み。 こちら(中国)の図書館で借りて読んでいて、今、17巻あたり。 昔は、だいぶ前半までしか読んでいなかったことに気づきました。 県大会の最初の方でなぜか挫折してしまったんだな、、 完全版(全24巻)で読んでいるのですが、ようやく県大会が終わったところで、あと8巻。 面白いのに、30年前、連載時なんで読むのを挫折してしまったのか考えたのですが、その頃はマンガ全般あまり読まなかったような気もして。 ・リトルトゥースは、実

上海の高層書店に家族で。〜摘読日記_58

上海中心大厦(上海タワー)という高層ビルの52階に入っている本屋さん「朵雲書院」に行ってきました。 本屋には、当日予約制で入れます。 専用入口から案内され、直通エレベーターであっというまに52階。 店内はこんな感じ。 はっきりいって品揃えは先日行った上海書城の方がはるかに充実してました。 こちらは、実用的な本屋というよりは観光スポットという意味合いが強いように思いました。 我々も高層ビルからの景色を楽しむことにしました。 窓側の喫茶スペースに行くためには、コーヒ

気絶から無意識への進化「22世紀の民主主義」感想。〜摘読日記_57

成田悠輔著「22世紀の民主主義」を読みました。 序文で、おすすめの読み方を書いてくれています。 はじめの「要約」をまず読み、次に「本体」、最後にもう一度「要約」と読むとこの本の主張が立体的に掴めると思う、という事でした。 確かに、ひとつの構造物として掴みやすくなると思いました。 成田氏はYouTubeを見てても思うのですが、普通に相手に伝わることを大事にしているところが感じられ、好感を持っていました。 著書は初めて読んだのですが。 内容は、気絶状態の民主主義につい

乱読実践中の息子。〜摘読日記_56

短めの記事です。 日を追うごとに中国語に慣れていっている息子。 最近では中国語の漫画や、挿し絵付きの歴史の本を読んでいます。 それでもまだナチュラルなのは日本語。 日本語の本にも飢えています。 前回、私が日本から持ち込んだのは「字の本」ばかり。(息子のためにと買った漫画をスーツケースに入れ忘れてしまいました。) それでも「字の本」の中からなんとか自分にも読めそうな本を漁る息子。 息子が表紙に惹かれたらしい小説。 読み始めた翌日、76ページに栞が挟まっていたので

上海の大型書店などをぶらぶら。〜摘読日記_55

あまり一貫性のないぶらぶら写真日記です。 今日は家族で「上海書城」という大型書店へ。 スケール感としては八重洲ブックセンターや神保町の三省堂に近い感じですが、高い書棚が吹き抜けを貫いていたり独特の造りです。 あと特徴としては、子供がとても多い。 児童書が充実しており、子供向けのプログラミング教室のブースがあったり、家族連れで休日に訪れるスポットにもなっているからのようです。 この書店は「福州路」という道にあり、文具店や画材店が立ち並ぶ文化的な香りのするストリートです

神田古本まつりに行ってきました。〜摘読日記_54

神田古本まつり、最終日に間に合いました。 去年は同時開催の「神保町ブックフェスティバル」にも行けたのですが、今年はそちらは行けず。 去年の記事はこちら。 去年は息子と行って、ぜんぜん自分の本は見られず。 今年はひとりで、悠々と。 ただ、最終日でそれなりの人出でもあり、うろうろしたのは正味1時間半ぐらいかな、、 途中、カフェで少し仕事したり、ダイソー行ったり(笑)。 買ったのは、 古井由吉「明けの赤馬」 おしりたんてい カレーなるじけん おしりたんていは何冊

山と食欲と私と中国語。〜摘読日記_53

中国滞在中です。 日本から持ってきた本が尽き、こちらで人気漫画「山と食欲と私」を購入しました。 中国語では、「山与食欲与我」になるんですね。 山ガール(自称・単独登山女子)の鮎美(27歳会社員)が、週末や連休を使って国内様々の山に登り、自炊を楽しむという漫画です。鮎美の周囲の人々、同僚や家族、山で知り合った人々がキャラが立っていて良いです。 鮎美の継父が藤岡弘似でキャラが濃くて面白いです。登場回数は少ないですが・・。 4巻の「山コン」の回が好きです。 鮎美の会社の先

積読ついにゼロに。〜摘読日記_52

今回滞在用に持ってきた本10冊ほど読み終え、ついに積読ゼロになってしまった。 保坂和志「世界を肯定する哲学」は、妻の実家の本棚にあったもの。 もともと自分の持ち物である。 昔、持ち帰るのを忘れて、そのまま妻の本棚に収まっていたものを、読むものがなくなったため読んでいる。 内容、すっかり忘れている。 でもなんか昔より面白く読めている気がする。 ◆ 日本ではほとんどテレビを観ないのだけど、こちらでは逆に日本のエンタメを求めてしまう。 今晩、「VIVANT」が最終回