「 採用基準」を読んで

今日はハヤカワ五味さんがYouTubeでオススメされていて気になった「採用基準」という本を読みました。著者はマッキンゼーで採用担当をされていた伊賀泰代さん。一言で言うと、リーダーシップが大切!って本。

何でも英語力、地頭力、リーダーシップがある人が採用基準だそうで。英語力については言わずもがなということで割愛されていましたが。地頭力は頭がよければいいというわけではなく、経営者からの信頼に値する言動や、思考意欲、思考体力といった精神的タフさの方がコンサルタント(サービス業)として求められる資質だということ。思考スキルは入社後身につけられるが、意欲意欲や体力は一朝一夕に身につくものではないとされていて、一つのことを長時間深く考えることが好きな人がコンサルタントに向いているそう。私は思考するのが好きだとは思わないけど、気がつくといろいろ考えてしまう性質なのでもしかしたら向いているのかな〜とも思ったり。リーダーシップに関しては沢山書かれていましたが、希望が持てるのはtrainableな資質という点。日本の教育上、リーダーを養成する仕組みがないだけで誰でも訓練次第で身につけられるし、リーダーシップを持つ人を増やすことが日本に必要不可欠と著者は綴っていた。(NPOはリーダーシップ養成に適していると書いてあった。私も今所属しているNPOでリーダーシップを持って頑張ろうと思う。)

そもそもリーダーシップとはなんぞや、となるけど、人には人のリーダーシップがあって、それぞれに合ったリーダーシップを取れば良いらしい。でもリーダーに不可欠な要素があって、それが①目標を掲げる②先頭を走る③決める④伝えるの四つ

①目標を掲げる

メンバーを鼓舞する成果目標を定義して共有するのがリーダーの役割。メンバーに「きっと到達したら達成感が得られるだろう、苦労が伴っても到達してみたい。」と思わせること(モチベート)が重要なのだ。リーダーとは変化を起こす人であって、目標を掲げられない人はリーダーではない。

②先頭を走る

リーダーは先頭を走って、成果のために最初に起こる様々なトラブルを甘んじて受け入れ、対処する必要があるらしい。つまり、先頭を走ることでチームの方向性を決める責任と覚悟が求められる。(これについては、十人十色のリーダーシップとはかけ離れている気もするけど、確かに部下に大変なことを押し付けてやらせるのはリーダーというよりボスだよなあという感想)

③決める

リーダーは、決めるべき時に決められる人である。たとえ情報が不足していても、それを理由に決断を先延ばしし続けることは成果につながらない。問題が山積みでも、決断し前進するタイミングでリスクをとることができるのがリーダーである。また、決定することでしかわからなかった問題点が浮かび上がることもある。”A bad decision is better than no decision.”

④伝える

多様な価値観を持つ人がいる組織、リソースが欠如している組織において言葉によって人を動かすことは必須。アカウンタビリティも求められる。説明を怠るとチームの方向性を修正することができず、同じ目標に到達することの妨げとなってしまう。

その他なるほどと思ったのは、自分の意見がない人は相手にされない、できるようになる前にやることで成長スピードが上がる、などなど。

で、リーダーシップは自分のためになるんか?って思ってたら流石、最後にこんな回答をしてくれてた。「世間の評価に流されずに、自分自身の生き方を追求するために必要なのがリーダーシップ」主体性を持って雇われる立場から外れて、自分が本当にやりたいことを仕事にできる力なのかなと思った。


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