内子町の思い出

Googleフォトを使ってるんだけど、毎朝「思い出」としてランダムに写真が表示されるよね。
あれ、結構好きでそういえばあんなことあったなー、こんなことあったなーと便利に使っています。
GPSも記録されているのでいつどこで撮った写真かわかるし。

それで、愛媛県内子町に行ったときの写真が出てきまして、その時に思い出を語りたい。

1人で愛媛を旅行していました。
すごく天気が悪かったので、予定してたスケジュールをキャンセルしましてね。
それで、内子町でとても有名な道の駅があるとテレビでやっていたのを思い出して行ってみることに。


内子フレッシュパークからりというところです。

なんでこの写真撮った???



平日だったと思うんだけど車はたくさん停まっていて。
ランチをいただきました。

ピントがズレている・・・

写真はだと全然伝わらないのですが、メインのお料理にビュッフェ形式で前菜とスープがついていて、とってもお得でした。
それにすごくおいしかった。

伝わらなすぎる・・・!

おいしい+お店の人も優しかった思い出。
そしてメニューは・・・

2018年当時です

そう、このころ西日本で水害があって、畜産業に大きく影響があったそうなんです。

まだ水が引いていなかった

内子豚ってとても有名らしくて楽しみにしていた半面、水害からあまり経ってないときだったので、入荷もしてないかなと思っていました。
でも、パスタのセットがとってもおいしかったから満足。

続いて、内子座という芝居小屋が有名らしいので行ってみました。
道中は古い町並みで天気が悪いので外を歩いている人がいない。

滝のように流れる雨

1人取り残されてしまったような、なんとも不思議な気持ちでした。

古い町家の中には展示も

ふらふらして内子座にはたどりつたいのですが、無理やり作った目的だったので外から眺めるだけ。

ここにも誰もいなかった

誰にも遭遇しないまま、とぼとぼ歩いていると誰かさんが作ったバッタがいました。


人が・・・いる・・・?

天気がいよいよ悪くなってきまして、レインコートもレインブーツも装備していたんだけれど、独りぼっちというのがなんとも心さみしくて、早々に退散しようと思っていたところ、ふとカフェが目に入って飛び込みました。

マスターと奥さん、ご夫婦でやられているカフェで店内はおしゃれな音楽が流れていて、マスターはお友達とおしゃべりしていました。
奥様が「あらあら、大変だったでしょう」とタオルをすぐ差し出してくれて、お店の中に一歩入っただけなのにとても温かく優しい雰囲気に包まれました。
本当に夢のような、魔法にかかったようなホッとした瞬間。

申し訳ないことに、ランチでたくさん食べてしまったので注文したのはコーヒー1杯。

今、見直すとおしゃれなカップとソーサーだ

お菓子を1つ、つけてくれました。
かわいらしい葉っぱがちょこんとついていたのか・・・。
こんな心遣いも見過ごすくらい、なんかいっぱいいっぱいでした。
温かく迎えてくれた安心感と歩き続けていた疲労感と雨と、それに何より、すごく楽しみにしていた予定がキャンセルになってしまったショックがあったのでボーッとしていました。

ちびちびコーヒーを飲んでいたらマスターがサービスを持ってきてくれた。

一口食べている・・・

「妻が作りましたので、甘みが足りませんが」
この年初めて食べたスイカがここでいただいたスイカでした。
味ははっきり覚えている。
確かにマスターが言うように売ってるのから比べたら甘みは落ちるけれど、さっぱりしていてすごくおいしかったし、心遣いがうれしかった。

コーヒー1杯しか頼まないのにゆっくり休ませてもらって、ちょっと悲しかった気持ちも落ち着いたころお店を出ました。


やっぱり人がいない

雨は少し弱くなっていて明るくなってました。


ドーン!

最後は涅槃にご挨拶して松山のホテルに戻りました。

内子町に行くのはたぶん、後にも先にもこのときだけ。
キャンセルしていた予定というのが推し活関連だったので、中止になってしまったのはすごく悲しくて、「ここまで来たのに」という思いばっかり先立っていました。
ここまで来たのは自分の勝手だし、そもそも天気が悪かったらできないというのは決まっていたこと。
完全に自分勝手で凹んでいただけだったんだけど、道の駅のレストランの人やカフェのご夫婦にすごく心が救われました。
それにこの旅行で触れた行く先々の愛媛の人たちもみなさんとっても優しかった。
とてもよくしていただいて、この時くらいから
「自分は誰かにこの親切を返せるのかな?」って思うようになったんだよね。
きっと私に親切にしていただいた方たちに会うことは無いから、私も他の誰かに同じようにできるように。
こういう小さな積み重ねが優しい世の中を作るんじゃないか。
1回の旅行でなんだか壮大なことに気づいた。

またどこか、気付きのある旅行をしたい。


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