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大学院で研究していた理学療法士が、休学してXR企業でインターンを始めた理由

はじめまして!
私は今、株式会社ビーライズのインターン生をやってます!

つい先日新年度が始まり、就職・転職先での新生活がはじまった人たちが多いのではないでしょうか?
就職ではありませんが、かく言う私もこの4月から新たに1年間ビーライズでインターンをすることになりました!

この4月までは何をしていたかと言いますと、主に医療系の大学院で学生として研究をして、ときどき病院で理学療法士としてリハビリの仕事をしていました。

この記事では、企業とは関係ない場所で活動していた私が、なぜ休学してビーライズでインターンをすることになったのかをこの記事で簡単にご紹介させていただければと思います。
そして特に、今自分がいる場所ややっていることにもやもやを感じている方の「自分って何がしたいんだろう」という悩みについて、これまでと違った視点で考えるきっかけに少しでもなればこの上なく嬉しいです。

拙い文章で恐縮ですが、是非読んでいただけると嬉しいです。

1. XRとの出会い

ビーライズはXRの企業ですが、私がはじめてXR(特にVR)に触れたのは2018年の私が大学2年生のときでした。

当時の私は初心者に対するパラスポーツの新しい体験方法をつくりたいと思っており、また同時に話題のVRというものについてネットで調べていた時期でもありました。
そこで、調べた知識から、VRを使って経験者の上手なプレーを初心者が選手目線で体験できるようにしたら面白いのでは!?と思い、すぐ実現してみました。

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何度かイベント会場でブースを設けさせてもらって、実際に多くの方々に体験していただきました。
とにかくやりたいことに没頭した日々でとても充実していました。

2. この4月までは何をしていたのか

大学生でVRに興味を持ったことから、卒業論文でVR関係の研究をし、卒業後は大学院に進学して研究を続けました。
大学院に入って1年間はさまざまな研究に関わらせてもらったり、学会発表や論文執筆をかさねたりしました。
2021年10月に幕張メッセで開催されたXR総合展にも参加させていただきました。

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しかし、1年が経ち修士1年生が終わろうとしていた頃、私の中にはある強い違和感が根をおろしていました

3. 大学院での悩み

その悩みというのが、研究している意味がわからなくなったということです。

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「卒論を含めても2年しか研究したことないやつが何語ってんだよ!」とつっこまれそうですが、その2年間で私が感じて考えたことも多少あるので聞いていただけると嬉しいです…m(__)m

何事もそうかもしれませんが、研究でも誰の何のために研究するのか、みたいな「届けたい人」がいます。
私も、こんな人たちのために役に立つ研究結果を出せたらいいなぁと願いながら研究をしていました。

しかし、頑張って研究してもその成果を発表するのは学会や論文で、届くのは基本的に同じ研究者でした。
届けたい人を思って研究したのに実際にその人たちに届くことはなく、次第にやりがいを感じられなくなっていきました。

4. 自分にとってのやりがいは何かを考えるようになった

研究にやりがいを感じられなくなっていた一方で、逆に自分はこういったことにやりがいを感じられるのかなと思うものも出てきました。

それはときどき病院でおこなっていた理学療法士としてのリハビリ業務です。
リハビリは一人ひとりの理学療法士が、自分で考えたことをダイレクトに届けたい人、つまり患者さんに届けることができます。

例えば、「もっとうまく歩けるようになりたい」という患者さんがいれば、その人が今どんな状態で、何が問題になっていて、願いを叶えるためにはどんなことが必要かを観察して考えて、リハビリを行っていきます。
自分のリハビリがうまくいけば患者さんから直接「ありがとう」とフィードバックももらえます。

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大学生のときに取り組んだパラスポーツ体験VRも、自分が考えてつくったものを体験してほしい人に体験してもらうことができていました。

単純な人間だと思われるかもしれませんが、私は自分の仕事が届けたい人になるべく届き、しかもそれが目に見えるカタチでわかることにやりがいを感じるのだと思います。

決して研究をマイナスな目で見ている訳ではないことは断らせてください。
研究の必要性や重要性はほどほどに理解しているつもりですし、研究なんか絶対やりたくない!みたいなスタンスではないことはご理解ください。

このような考えになってきた修士1年生の秋頃、今一度自分の進路についても再考するようになりました。

5. 企業という選択肢

自分の興味(やりたいこと)や能力(できること)を考えたときに、自分にある選択肢としては、
① 病院やクリニックでのリハビリ職
② 企業での企画開発職
③ 研究職

の3つがあると思いました。

そこで私は2つの側面から3つを比較してみました。

〈比較ポイントA:届けたい人への到達率〉

数字は1,2,3の順に高く、私のやりがいにつながる可能性の高さを示します。

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医療・ヘルスケア領域において新しい知見が社会に反映される際の順序として、まず研究でエビデンスを出し、それをもとに企業が開発や社会実装を行い、リハビリ職などの現場の人間がそれを使っていく、という流れになると思います。
このことから届けたい人へ自分が影響を及ぼせる度合いは、上記のようになると考えました。

<比較ポイントB:収入>

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お金がすべてではありませんが、やりたいことをやるにはお金が必要です。(常套句かもしれませんが)
ここの比較は各業界においてもばらつきが大きいので一概に比較することはできませんが、私の中で可能性のある就職先群の平均値や中央値から考えて上記の順になると考えました。

これら2つの比較基準から、企業への就職は自分にとって条件が良いのではないかと考えるようになりました。
ただし、これはあくまで穴だらけの簡単な仮説にすぎないので、実際に検証したい気持ちが出てきました。

そんなときにビーライズで働いている大学院の先輩からインターンに来てみないかというお話をいただいて、即答でお願いさせていただきました。
こうして私は大学院を一旦休学して、企業という場所に身を置いてみることになりました。

6. インターン開始から1週間経った今

インターンが始まって1週間が経ちますが、早速さまざまな打ち合わせや会議に参加させていただいています。
これまで知らなかった知識や考え方、企業の商品がいかにして社会実装されていくのか、といったことが少しずつ知れています。

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ひとつの商品に多くの人が関わって、多くの時間を費やして、世の中のために社会実装していく様子を近くで見られています。

たった1週間ですので、これからさらに企業というものの可能性や限界点を知っていくことができると思っています。

企業とはどのようなものなのかを知るために行うこの私の「研究」が、「届けたい人」である私自身にとって1年後にやってよかったと思えるものになるように、積極的に動いていきたいと思います。

是非研究結果をお待ちくださいませ!!

7. 最後に

「自分って何がしたいんだろう」という悩みを持っている方は、今やらなくてはいけないことが目の前にいっぱいあると思いますが、一旦手を止めてゆっくり自分のことについて考えてみるのもいいかもしれません。

自分の人生は自分のものなので、もっと自分勝手に生意気に自分のことを考えてもいいと思います。(自分の人生のために他人の人生を妨害するのはよくないですが!)

自分の人生が他人と比べて何か特別だったり、キラキラしていたりする必要は全くないと私は考えています。よく言われることかもしれませんが、自分だけのものさしを持つことは本当に大事だと感じます。自分が「これでいいのだ」と思える選択をしていきたいです。

「これでいいのだ」というバカボンパパの名言を引用しましたが、この言葉には実は歴史があるらしいですよ。

どんな終わり方だよって感じですが、、

ではまた!!

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