ウルトラマラソンとの出会いが、運動音痴だった私の人生を変えたストーリー7:初マラソンを気分よく走れた理由

2004年、ダイエットのための朝ランを始めて12年目。初めてのフルマラソンに挑戦し、気持ちよく完走できました。

なぜ上手くいったのでしょう?その理由は、走り始めたときと同様、決して無理をせず、ゆっくりゆっくりと「身体が楽だ、気持ちよい」と感じるペースを保ち続けたことにあったと思います。

スタート直後から私は「このペースで5時間走り続けられるか?」「無理してないか?」「速すぎないか?」と自分に問いかけながら走りました。

これは理論的にも理にかなっていて、いわゆる「ニコニコペース」とか「LTペース」というのですが、血中乳酸濃度が上がらないペース(それは人それぞれの体力によって異なります)で走り続けると、体脂肪が効率よく燃えて、いつまでも疲れずに走り続けることが出来るのです。

初マラソンで上手く走れたことに味を占めた私は、さっそく、次の目標をフルマラソン4時間切りに置き、早速年明けから練習に取り組みました。

マラソン大会でサブスリーという、市民ランナーの勲章といわれるようなレベルを目指す人は別として、3時間半くらいまでなら、タイムを短縮するコツは、苦しいスピード練習をすることではなく、ゆっくりのんびり、長い時間走るだけで十分です。

これをLSD(Long Slow Distance)といいます。

初マラソン後、私はフルマラソンの距離に近い30キロとか、時にはそれを越える45キロの距離をゆっくりペースで走るロング走(LSD)に取り組みました。ペースは無理をしない。距離を走り終えたらOK。そんな走り方でした。

その結果、初マラソンの半年後には、あっさりと4時間を切り、3時間35分ほどで走り切ることが出来ました。

これに気を良くした私は、なんと、その夏には70キロのウルトラマラソンに挑戦、それも軽々完走することが出来ました。

(つづく)

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