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語学書の著者のコラム

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ベレ出版語学書の著者による、本を書くこと以外のお仕事の話、教えること、ことばにまつわること、言語について。
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2021年1月の記事一覧

微笑みの国、タイの魅力―その4

難波江ティチャー 「どこにいても自分の家が一番」 豊かな国土、自然環境も厳しくなく、国王のお陰で植民地にもならず、言葉や祭りなど独自の文化を持つタイは、国民たちに笑顔を与えているのではないでしょうか。さらに、自分の国は一番だと思っているタイ人がほとんどです。そして自分の国を愛していると言えます。 タイには、こういう言葉があります。「อยู่ที่ไหนไม่สุขใจเท่าบ้านเรา yùu thîi-nǎy mây sùk-cay thâw bâan

微笑みの国、タイの魅力―その3

最近は、コロナの影響で笑えない人々が増えてきました。もちろん、タイでも影響があり、心から笑いたいのに、苦笑いの人も結構います。 それでも、微笑みの国は笑い続けています。 悲しくても自分にマイペンライ、マイペンライと言いながらニコニコしています! タイでは、「ยิ้มวันละนิด จิตแจ่มใส yím wan lá nít cìt cɛ̀m-sǎy イム ワン ラ ニッ(ト) ヂッ(ト)ヂェ(ム)サイ 毎日少しずつ笑ったら心が明るくなる」ということわざがあ

微笑みの国、タイの魅力―その2

魔法の言葉「マイペンライ」タイ語に「マイペンライ」という言葉があります。  「マイペンライ」は「大丈夫」、「気にしないで」などの意味を持つ言葉で、タイ人の国民的な口癖のひとつです。遅刻しても「マイペンライ」、注文を間違えても「マイペンライ」、失敗しても「マイペンライ」。 タイ人は、相手を慰めたい、心配する気持ちを軽くしてあげようという思いで、この「マイペンライ」を使うことが多いのです。この使い方は外国人にはすぐ理解できず、驚いたり、怒ってしまう例もあります。 例えば、車を

微笑みの国、タイの魅力ーその1

タイと聞いて何を思い浮かべますか。タイ料理にトロピカルフルーツ、タイダンスにキックボクシング、真っ青な海、山岳民族、仏教国、タイマッサージ、タイシルク、などでしょうか。ここでは、「微笑み」を中心に、タイの魅力を私なりに綴ってみたいと思います。 笑顔あふれる国 タイを訪れる多くの人が、タイは笑顔であふれていると言います。私はタイに生活していた頃には、気が付きませんでした。タイに戻るたび、タイ人はいつも笑顔で、笑いやすいと感じ始めました。 この背景は何でしょうか。 ▲タイ東北