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連弾レッスンの撃沈対策

ブランク30年ちかくからの再開ピアノ
現在取り組んでいるもののうち、とくに連弾で撃沈してしまう件について、昨夜ちょっといいことを思いつきました。

苦手な連弾はハノンのアレンジものです。ピアノ2、低音側。
クラシックにあまり登場しない音の進行パターンへの戸惑いから弾けるようになるまでに時間がかかる上、レッスン室でいざ弾くといっぱいいっぱいになってしまう点が今いちばんどうにかしたい課題。

曲調や進行パターンはたくさん経験を積んで慣れるしかないけれど、レッスン室で先生のピアノを弾くにあたって毎回ヒヨってしまう理由があることに気づきました。

楽器自体の音質・音量が違う

  • 自宅の電子ピアノ。イヤフォン使用。

  • 週1回の練習室のピアノ。防音室、生音。

  • 先生のピアノ。防音室、防音加工あり(グランドピアノの上にアクリル板のカバーがかかっている)

レッスン室のピアノの音が練習環境の音と違うことにまだ慣れていなくて、毎回弾き始めの音にびっくりしてしまいます。
レッスンが始まってしばらくするとだいぶ慣れはするものの…
やっぱり生ピアノ。
弦自体の振動、空気の振動…と耳に入ってくる音が複雑で音圧も全然違う。鍵盤やペダルも重くて手と足の感覚も違う。

先生の音に負けている

連弾だと
自分のそばで自分が鳴らしているのと近い音域の音が出ている。
しかも、先生の音はしっかりしていて大きい。
さらに先生の音は高音側なので耳に入りやすく気を取られがち。
弾きとおせる自信がない時点で気持ちからすでに負けている。

結果、注意力が散漫になり、自分の音も楽譜の音符も追いかけきれなくなる。いつもと違う音がが耳に入ってきた、というだけで自分の耳と自分が出している音に自信がなくなり、動揺しだすとあっという間に崩れてしまう。

思いついた対策

自宅の電子ピアノで練習していて、ふと思いつきました。
いつもと違う音に動揺しているということは。
普段の練習を違う音でやってみたらどうなのか。

いつもは、電源を入れて初期設定のままのグランドピアノ(風)の音。

そもそも生のピアノではないのだから、この音に慣れても仕方がない。
どんなピアノでもいつも通りに弾けることを目指したい。

せっかく電子ピアノなんだし。
ピアノの音だけでも何パターンもあるし。
何ならピアノ以外のいろんな音もあるし。

いろんな音、それも、ピアノっぽくない音でやってみる。
オルガンやブラス、マリンバ。ビブラフォン、チェレスタ。エレキピアノ。スティールパン(南国の打楽器)
※さすがにベル系とかは残響がきつくて厳しかった

いろんな音が混ざっていればいるほど、耳で音をたどるのが難しく、今出してるの何の音だっけ?となってしまう。でも、いろんな音のパターンでやっているうちに、だんだん耳から入ってくる「お目当てではない」音に惑わされる感じが少なくなっていくようでした。

いろんな音を試す分、練習の回数も増える。飽きない。「いつもの音」という感覚がなくなる。あいまいな記憶による惰性の「なんとなく弾き」をしにくくなる。

これは暗譜対策にもいいかもしれない。

弾きたいのはピアノなのであって、家には置けない生ピアノの代替品である電子ピアノにピアノ以外の音って正直要らないって思っていたのですが、自分の苦手を克服を考えた時に、フト逆の発想が生まれました。今までさんざんデメリットだと思ってきた電子ピアノの生ピアノとは違う音。いいじゃん。

あえて変な音で弾く、というのは、、ある程度聴音スキルが育っている人向けかもしれませんが。
自分と同じように、いつもの音じゃないことにびっくりして弾きづらいと感じてしまう方おられましたら。いかがでしょう。




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