【経営企画座談会レポート2】経営企画を属人的ではなく、仕組み化するには?!

2023/8/23に、エンジニア/データサイエンティストから経営企画に移った山本さんと、経営企画としての最適なデータ活用方法を話し合う会を開きました!

経営企画コミュニティでは、1ー2ヶ月に1回、メンバー同士の深い座談会が行われています。
オフレコだからこそ話せる、自社の取り組みなどを思う存分話していただく会のイベントレポートです。(具体的な内容は、オフレコな内容もあるので、議論した人たち限定としますが、概要を共有します^^)

概要

まずは自己紹介と、最近の課題感を共有

  • Oさん

    • B to B向けのクラウドサービスの会社で資本関係、M&Aなどを担当

    • 困りごと:経営企画の育成方法がわからない。以前は情報過多で育成失敗した経験あり。

  • Mさん

    • イベント広告会社で、営業職を長年経て、経営企画を担当

    • 困りごと:コストセンターの概念を変え、数値管理を強化したい。

  • OBさん

    • モバイルオンラインゲームやブロックチェーン事業の会社でFPA/何でも屋(ビジネスプラン策定・IR・引越しなどなど)を担当

    • 困りごと:育成。バックオフィスの中間層が不在で、組織再編が必要。経理主体で、KPIやデータ管理が得意な人材が不足している。

  • Dさん

    • データ分析基盤の総合支援サービスの会社勤務

    • 困りごと:経営企画の理想形とデータ活用方法を学びたい。

  • Sさん

    • インターネット広告会社で、親会社対応しながら、IRもやっている。

    • 困りごと:新しい取締役からの指示で数字をまとめるが、その活用方法が不明。意味のないエクセルが無限に増えている。

  • Yさん

    • クラウド型建設プロジェクト管理サービスの会社で、元データサイエンティストの経営企画として勤務。

    • 担当:株主説明や資金調達のための数字整理と事業側の数字の連携。

  • 広瀬さん

    • scalecloud代表

議論へ

現場もわかるデータ管理ってどうしてる?

Yさん
「私は、データサイエンティストの知見を生かし、エクセルをシステム化することから始めた。顧客管理のデータエンジニアチームは別にいるので、そのチームも触れるようなデータにした。 自分で、現場の数字、科目、商談単位での異常値を報告し、データの一貫性と信頼性を確保するため、集計金額だけでなく、数字の根拠も確認できるようにシステムを設計している。このシステムは、目標に達成するのか?を管理し、現場の数字と科目と商談単位で、異常値を報告する不信感払拭の役割が大きい。データベースが合わないといけないので、数字を押したら、数字の根拠がでるようにし、集計金額だけにならないようにした。

Dさん
「そのシステムだと、SQL触れる人でなかったら理解が難しい部分もありそう。」

Yさん
「データアーキテクト(テーブルの定義を綺麗に揃える方法)をエンジニアチームで揃える必要があるし、英語じゃないといけないから、他部署との障壁がある。定義はあとでかえるので、変なことしないで、とりあえず生データをいれてくれ、と現場に伝えているが、売上の生データは細かすぎることもあるので、揃え方に困る。現場の意見と、経営層の要望、どちらにも対応できる数字を出しているつもり。 さらに、お客様に説明するデータとして何を示せばいいのか悩む。1時間ごとの売上が出ても、顧客は活用できない。顧客ごとに要望も違うし…。」

優秀な経営企画人材の採用、どうしてる?

Oさん
「リクルートエージェントとか、一般的なエージェントには特殊な人材いないから採用難しい。山本さんみたいなデータ人材はなかなか採用できない。」

Sさん
「前職の後輩に、中間管理職がいなくて回らなかった時に、入ってもらった。現場コミュニケーションに特化した子を入れたけど、データも扱えてよかった。元翻訳で、データとは無縁だったけど、普通にコミュニケーションとれて好奇心旺盛だったので大丈夫だった。スキルより意欲の方が大事かも。経営企画は、他職種出身の人が多いので、やったことがない業務をやる必要がある。好奇心や前向きさがないと、他がやりたがらない仕事はできない」

OBさん
「代表が夢やビジョンを平気で面接で語るので、志望動機とか語らせるのではなく、その場を和ませてる。採用の相方は真面目な人をおいて、私は私生活などをきく。用意できない項目を聞いて、その好奇心や前向きさをはかっている。 想定していないことに対応できるか、対応したいと思えるか、が大事。1人で仕事できる一匹狼な人はやめてしまうので、採らない。」

Oさん
「瞬発力、ベーススキルが高いのか、どちらがいいのかわからなくなることもあるけど、専門性の高い人をいれても会社のことや事業モデルを理解しない人はだめ。柔軟性が大事。」

優秀な人材に頼りすぎる、属人的な状態を脱するための仕組み化

Oさん
「経営企画の属人化って経営リスクになりえる。経営企画の定義と解像度が荒いので、採募集要項の解像度を上げないと専門性の高い人は採用できない。ただ、いくら専門性高いといえ、経営企画は孤独なので、放置しすぎると、3ヶ月ー半年で辞められちゃう…」

Yさん
「経営企画って日報書く?」

Dさん
「引き継ぎや育成中は、オンボーディング中なので、日報書く。ジュニアとデイリーorウィークリーOJTは必要」

Oさん
「経営企画を優秀さでレベル1〜5に分けるとして、今の業務を引き継ぎたかったけど、上司の人がレベル5の人材を求めすぎたがゆえに、採用がうまくいっていない」

Hさん
「レベル2、3人材でも回る仕組みにするか、外部にアウトソースするか、属人的にするか、しかない。プロセスにかかるコストor結果の質、どちらをとるかが問われる。 仕組み化の順番次第だと思う。レベル5からやっていくのではなく、レベル2から教育していくのがいい。あと、みんな、採用に頼りすぎ。コンサルに外注できるなら、プロパーでやめられない人をいれるよりリスク低い場合があるからいい。レベル2人材がいないから経営企画の現場がまわらないし、中間のレベル3、4がいないから、いきなりレベル5から2に業務を引き継げない。

Yさん
「レベル5のバリューが、経営会議のスピードな場合、他の人に任せた瞬間、経営層が満足しない」

Hさん
「ただ、そのバリューのためのコストは見合ってるかが大事。 月1、2の回答を1分で返せる=500万 or 5分で返せる=100万→このコストと結果をどう評価する? 上にいけばいくほど、再現性なくなり、新しい仕事が増えると、既存業務が邪魔になるので、引き継げなくなったら死ぬ。 宣伝っぽいが、山本さんのようなデータ人材が使うBIツールはレベル5向けで、その属人化をなくすために、レベル2人材でも使えるようなツールを目指したのが、scalecloud」

Oさん
「前職で自分の業務を4人に引き継いだけど、パンクして終わった。レベル2の4人に引き継いでも、4人合わせてレベル5にならなかった。レベル5の専門家は、他人を使うということを考えないといけない」

概要になりますが、このように様々なトピックで議論いたしました!

話し合ったテーマ

  1. 現場もわかるデータ管理方法

  2. 優秀な経営企画人材の採用方法

  3. 属人的な状態を脱するための仕組み化方法



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