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手話をやる事=難ろうの役に立つ ではない

誰もが「難ろうの役に立ちたい」
とは思っているけれども

誰が良い悪いなどという話でもないし
手話をやる聴者の誰もが「誰かの役に立ちたい」と思っているんですよね、
という話ではありますが

手話パフォーマーで、
「手話をやるのは、難ろうの役に立ちたいから」
「手話をやっている事は、難ろうの役に立っている」

と思い込んでいるケースが多発していませんか?
どうしてでしょう?

私は自分なりの答えを持っていますが、皆さんはどう考えますか?
手話をやっている方は、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しいです。

手話を母語とする方々は、どう感じますか?
ぜひ教えて頂きたいです。

なぜ「手話」にばかり注目するのか

もちろん、手話以外の事や
手話だけではなく、様々な角度から行動を広げている人も多くいらっしゃり
そういう方々は「手話でパフォーマンスをしている」ワケではないので
その姿を前面に出さない事も多い。

誰に見せるワケでもなく、聞こえの世界に尽力している方々の行動は、本当に素晴らしいな~と、尊敬しています。

正に、SNSがここまで世の中の情報に影響を与えているからこそ
難聴ろうに携ろうとすると
「表に出にくい、手話以外の事で難ろうを支えてくれている方々」よりも
「手話をやっているパフォーマー」ばかりが目につき


新しく「よし、難聴ろう者さんの為に何かしたい!」と思った時に
真っ先に「手話」という発想になるのかもしれない、という仮説はあります。

難ろうの方々を「どの視点で見ているのか」

手話だけをやっている方々も
「聞こえない、聞こえにくい方々の役に立ちたい」
という気持ちに嘘はない

なのに、『手話』ばかりに意識の向く手話パフォーマーの多いこと

どうしてだろう?と思って、たくさんの方々の思いやエピソードを吸収して
私は私なりに答えが見つかったと思います。



考え方は色々あり、どれが正解か不正解かという話でもないので
明言は避けますが

私が持っている答えのヒントを一つ、言うと
「視点」です。

手話や、難ろうをどの視点で見るか
角度を変えると
「他にも出来る事がいっぱいあるのになぁ」と思います。

聴者は、手話を見ても
「やってみよう、やってみたい」とは思わないその現実すら、見て見ぬふりをしていないか?

手話をやっている人の中で “手話以外の事” で動く人って
どのくらいいるんだろう?

手話に興味や関心のない聴者に
どれだけ手話を見せても、ゼロやマイナスにはならないとしても
手話が広まるワケでもなく
難ろうの理解への深まり方が浅い、という現実もあまり見えていない。
なんでだろう?

「ね、手話って素敵でしょ?」って思うのは、
手話のゼロイチの壁をクリアしている人だけです。

一旦壁を超えると、途端に「-1~」の99%の人々の事が見えなくなる
手話の世界を全く知らない聴者の現状。手話の世界の外側は、何にも変わっていない
難聴ろう手話に縁のなかった聴者は、「そんな国があるって聞いたことあるような気がする」というくらい「手話の国」は遠い。自分に関係ない遠い国の政治内情に興味がない。ってくらい、手話の世界に興味持ってないです。手話の国の中に居る人は、その温度感に鈍くなっている

“手話をやる事” と、“難ろうの役に立つ事” を
混同している人が多い

もちろん、ちゃんと現実も見えていて、
必要な事を理解しながら、敢えて手話を選んでいる人がいっぱい居るのも知っています。
先述の通り、「手話だけ!」って思っていないからこそ、そういう方たちは目立ちにくいだけなのかもしれません。

それにしても
手話をやっている全員が「手話以外の事もやろう」と思ってくれるワケはない…としても
感覚値で「“手話をやる事”と、“難ろうの役に立つ事”を、混同している人が多いぞ?」という印象です。

しかも、ワリと立場のある方や、影響力のある方までも
そのような思考が強めな事に、最初は驚きました。

ある意味、それだけ手話って重要なんだな、とも思います。

視点を変えて、もっと楽しく手話ができて
しかも、難ろうの方々が生きやすい世界に

私が「手話そのもの」ではなく
「手話をやっている人」や「手話・難聴・ろう者を取り巻く“手話の世界”」の方に
より強い興味を持ったのは
こうした「なんでだろう?」が積み重なり
その理由を知りたかった…というのも、きっかけの一つです。

「手話をやる」事と「難聴ろう者さんの役に立ちたい」は
似て非なる事なのに、混同している人が多い
そんな手話の世界をちょっと捻りたい(Switch)


少しでも視点を変えて、もっと楽しく手話ができて、
しかも、難ろうの方々が生きやすい世界に、みんなで一緒に出来るといいな!
と思っています。



『どうやって?』➡それをハニポでお伝えして行きます。
これまでにない視点で「手話歌の振付」をやって行きます。

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