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【9日目】母の味、父の味、私の味

カレーのお供といえば、絶対的にらっきょ派です。


「福神漬けVSらっきょ論争」は、
個人的に「きのこの山たけのこの里」に次ぐ議題だと思ってますが
世間的にはらっきょ派が劣勢ですかね…


わたしの家族は
私⇒断固らっきょ派
兄⇒断固福神漬け派
父⇒多分らっきょ派
母⇒(多分どっちもそんなに好きじゃないけど)強いて言えば福神漬け派
という構図だったと思います。


カレーの日の料理担当は主に母だったので
登場回数は圧倒的に福神漬けが多く、
「らっきょある?」と聞いては落ち込んでいた気がする。
おじさんみたいな子どもですね。



話がそれましたが、
今日は読む人を「らっきょ党に勧誘しよう!」というノートではありません。
タイトルを間違えたわけではありません。

先日、実家からこんなものをもらいました。

なんでしょう。
話の流れで分かりますね、無論らっきょです。

しかも父の手作りです。

父は昔からとても料理がうまいし、
なにより「好き」の気持ちが強いです。
母も料理上手ですが、父の方が圧倒的に凝り性。


ちゃちゃっと作る料理もできるけど、
下ごしらえからしっかり時間をかけるようなものもよく作ってます。


親戚の集まりの何日も前からはりきって豚の角煮を仕込んだり、
お正月にカズノコを塩抜きするのも毎年恒例の光景。


<特別な料理>が必要になる場面で先頭に立つのはいつも父です。

(母も上手なんですけど、きっとそこは父をたててます)


共働きという事情もあって
中学生からはじまった私のお弁当を含め
<普段の料理>も作るのはほぼ父と母半々の割合。


学生時代のお弁当の時間
「父が作った」というとよく同級生に驚かれましたが、
私としてはそれがごく当たり前のことだったので
世の父親というものはどうやら料理はおろか家事をしない人も多いらしい、
というのはだいぶ後になってから知りました。

結構びっくりしました。


だから今更「らっきょを作りました」といわれても
私としては別にそんなに驚きはないです。

「主夫」「料理男子」という言葉も浸透してきたご時世ですが、
男性が料理をする(しかも日常的に)というのは
まだまだ世間的には珍しい事ですよね。


そういう訳で、父と母2人のごはんで育った私。

都会育ちでおしゃれな母が作るごはんと
海と畑に囲まれて育った元板前志望の父が作るごはん。

長年同じ屋根の下で暮らし食卓を共にしている2人ですが、
それぞれに個性があって
どちらにも違ったおいしさがあります。


同じレシピでも
作る人の性格とか育った環境で、生まれる味はなんとなく違う気がする。
私の料理には「おおざっぱさ」が存分に出ていることでしょう。


父と母、2つの「家庭の味」を味わえたことは
今思えばすごく幸せなことだなあ。

と、届いたらっきょを食べて思ったのでした。

(お気づきでしょうが、特にオチはないです)



~今週のお弁当~

・舞茸としめじの炊き込みご飯
・粒マスタード入りエビマヨネーズ
・ズッキーニの醤油麹和え
・ほうれん草のナムル
・紫キャベツのピクルス
・ゆでたまご

夏らしくズッキーニを買ってみました。
最近<発酵食>の勉強を少し始めたので、味付けは醤油麹で。

最近じっとり暑苦しい日が続くのでさっぱりしたお弁当が作りたい。
そうめん弁当…っていうのはちょっと無謀でしょうか。

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