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詭弁のジョーク術

読んだ本のアウトプットをする記事です。
今回は「詭弁のジョーク術」です。
ジョークは放っても、頭の悪い人が聞き手だと伝わらずに終わってしまうことが多いが、この本の中では相手の犯した詭弁や虚偽を利用するのが基本になっているので、お馬鹿さん相手にも使えるスマートなジョークを身に着けられるのがいい点でした。
自分のための記事なので本の内容を紹介するような構成にはなっていないということを承知の上で読んでください。。

1,どんなことが書かれた本か

・怒鳴るだけでは人はついてこない
・あからさまな非難は逆効果
・論争の強い人が出世する
・スマートに言い訳をする法
・相手を自分のペースに巻き込む法

といった内容をジョークや詭弁の観点から実際の会話形式でどう使うべきかを書いてくれているもの。
「あなたならどうするか」というのが各章ごとにあり、そこで自分がどれくらいの点数をとれるか、という読み方もできるので実戦ではないが訓練にはなる。

2,注意の仕方や叱り方

例えば、信号機が青になっているのに、車が故障して動いるせいで発車できないでいる人がいたとする。
その車の後ろにはあなたの車。
後続車からはクラクションの嵐、あなたは後続車代表として一発そのドライバーにぎゃふんと言ってやりたい。
こんな、あなたなら何て言うだろうか、「何してるんですか!」「だいじょうぶですか?」などでしょうか、そんなときにここで、
「まだ信号にお気に入りの色が出ないんですか?」といえるのがジョーク使いのやり口である。
スマートに怒ることができれば、大声で怒鳴るよりも確実に人の心を動かし、ついてきてくれる可能性は高まるだろう。
歴史上の偉人を見ると、比喩や詭弁に優れた人物が多くの人から人望を得ていることが多いという。

スマートに叱る例をいくつか紹介しよう。

・仕事中にい眠るが多い部下を叱る例

「君、少し居眠りをし過ぎではないかね?」
「すいません、赤ん坊が夜、僕のことを全然寝かしてくれないものですから、、、」
「なら、明日からその赤ん坊を連れて出社するといい」
「ひ、ひええええ」

→寝てしまう理由が、寝れなかったことであるから、そのまんま使えばよいし「全然寝れなくて、、、」しか言わない場合は「なぜ」と問いを与えればボロを出すだろう。

・無断欠勤の常習犯である社員が、ある日また無断欠勤をし、その翌日平気な顔して出勤してきたときの上司の一言

「キミ、なぜ電話をかけてよこさないんだ?」
「それが、電話しようにも腹痛がひどくて動けなかったんです」
「キミ、僕が聞いているのは今日のことだよ、キミが無断欠勤しても困らないが、無断で出勤されると、キミの仕事を用意してないんで僕は困るんだよ」

→無断欠勤にはこれくらい言ってもいいと思うし、常習犯であるという自覚を持たせるためにも良い叱り方だと思う

・あなたならどうする?(1問目)

課長であるあなたが取引先の客と会うために会社の近くの喫茶店に出向くと、サボり癖のある部下が例によって一人でサボっていた。そこであなたが、「キミ!S商事に行くはずじゃなかったのか?こんなところで何しているんだ」
というと、部下が言い出した。
「あ!課長。それが急に予定が変更になりまして、ここで会うことになったんですが、、、おかしいなあ、まだ見えないんですよ」

さあ、ここで一言、気の利いたジョークで部下を叱ってください。
(下に解答例と点数を書いておきます)





例1「場所を間違えたみたいだね、この次からはもっと会社から離れた喫茶店にするんだね」
→怒りがストレートすぎるのが難点。もう少し余裕が欲しい(30点)

例2「そういえばさっき、そのS商事の人から、サボりが上司にバレたのでそちらに行けないと電話があったよ」
→少し周りくどい、頭の悪い部下だと分からないかも(60点)

例3「それはご苦労様、絶対に来ない人を待つことほどつらいことはないからね」
→こう言って座り「一緒に待ってあげよう」といえば効果的(90点)


3,批判のジョーク術

あからさまな非難よりも気の利いたジョークで相手を批判したほうが相手にとって致命傷になる確率が高く舌戦を繰り広げることもできる。
こちらもいくつか例を紹介しよう。

・あるレストランでの話

酩酊した客が席を立ち、近くにいたウェイターに大きな声で言った。
「おい!おまえ!便所はどこだ!小便がしたいんだ!」
するとウェイターがていねいに答えた。
「はい、この奥を左に曲がりますと突き当りにございます。”ジェントルマン”と書いてありますが、お入りになっても結構です」

→この本のなかでも瞬発力と攻撃力の高いジョークでとても印象に残った

・部下が練りに練った企画書がどうしようもないというように感じるとき

「この企画書どうでしょうか!」
「うん、100点だね、キミの字が90点で、残りの10点がキミの企画案だよ」
「ひ、ひえええええ」

→元気で明るい部下には上司も言いにくいことがあると思うが、100点とほめることで、企画案のみの否定ができるので素晴らしいと思った、「100点だけど、、、」という批判ジョークをワイも今後多用することだろう。

・社員証がないと通れない会社の門にて

社員証を忘れてしまったため、名刺や社名の入った封筒を見せて説得しようとしていた会社員がいたが、守衛が
「とにかく、社員証がない人は通しません」の一点張り。
すると腹を立てた会社員がこういった。
「あんたは、社員証さえあれば、泥棒でも通しそうだな」

→通してもらえそうにはないが攻撃力が高く、この場面で批判するにはとても良い

・趣味の悪い派手な洋服で出勤してくるOLのことを男子社員が噂していたときのこと

「彼女を見ていると、信号機を思い出すよ」
「カラフルだからかい?」
「いや、無視したくなるからさ」

→信号あるあるを使った納得感の強い批判!

・あなたならどうする?(2問目)

あなたの同僚に自分でタバコを買わずにいつも人からもらっているのがいた。
ある時、あなたが机に向かって仕事をしているとその同僚がニコニコしながら近づいてきてこういった。
「ちょうどタバコを切らしてしまってね、すまないけど1本くれないか?」
さあ、ここでこの厚かましい社員を痛烈なジョークで批判してください。
(下に解答例と点数を書いておきます)






例1「いいよ、だけど俺のタバコ、鈴木や田中のと銘柄が違うけどいいかい?」
→みんなにたかっていることを指摘したのはいいが、スマートさに欠ける(30点)

例2「キミは偉いよ、休みの日にはちゃんと禁煙しているんだから」
→決めつけているところがミソだが、ちょっとわかりにくい(40点)

例3「いつもありがとう。君のおかげで僕は節煙できているんだ」
→相手に感謝しながら叱る。これがコツ(90点)


4,反論のジョーク術

ビジネスに世界において、誹謗、中傷はつきものであり、足の引っ張り合いは毎日のように繰り広げられる。
その中で、傷つきながらも良く抜くタイプの人だけがトップをきわめることができる。
とりわけ、敵からの批判、中傷に対して、黙って耐え忍ぶような”お人好し”では出世はおぼつかない。
一つ何か言われたら、倍にして返してやるくらいの迫力がなくてはならない。
その反論もジョーク交じりのスマートなものであれば、相手も必要以上の敵意を持たず、将来に禍根を残さずに済むはずだ。

いくつか例を紹介しまちゅ!

・会社のオフィスにて

多少英会話のできる同僚がのこのこやってきて、
「いやー外国人と話すといろいろ学ぶことが多いね」とひけらかしてきた。
そこで一人の同僚が言った。
「なに、キミなら日本人と話したっていろいろと教えられるはずだよ」

→英語ができることを自慢してくるような人間であるから、基本どこでも成立するしなかなか良いと思った。

・会社の飲み会にて

酒癖の悪い上司が部下に言った
「ふん!生意気なやつめ!どうせお前なんて、死んだら地獄行きだ」
部下はこういった
「それだけは勘弁してほしいです。死んでからも課長の顔を見ることになるなんて嫌ですよ!」

→これくらいなら酔っている相手にも伝わるし、伝わらなくても聴衆に対しては受けるだろう

・英語混じりで得意げに説明する人に対して

「すいません、英語混じりで分かりにくかったですかね」
「いや、英語の部分はわかったんだが、それ以外のところがわからなかったから、もう一度説明を頼めるかな」

・あなたならどうする?(3問目)

あなたは服装にはあまり気を使わないやり手の平社員です。
あなたの同僚には仕事は全然だが、服装ばかりに気を配っている同僚がいて、よくあなたの服装をからかった。
今日もあなたに近づいてきて、みんなの前で、あなたの服装を茶化した。
「キミはまるで10年前のヒラサラリーマンみたいだね」
さあ、ここで無能な同僚の言葉を受けて、同僚をへこますような見事なジョークをいってください。
(下に解答例と点数を書いておきます)





例1「キミと違って、仕事のことで頭がいっぱいで、服装のことまで頭が回らないんだ」
→今時、仕事だけでは”ゆとり”に欠ける。(20点)

例2「10年前にサラリーマンということは、今では課長かな」
→楽天的なのはよいが、相手をぶちのめしたいものだ(50点)

例3「そういう君は、10年後もサラリーマンみたいだね」
→相手の言葉を見事に利用している(100点)

→ワイは例2のほうが好きだけど例3が基本に忠実で気持ち良いかぬ?

5,その他面白いと思った表現

ー説得のジョーク術ー

ピカソの絵を買った男がピカソに向かってこういった。
「キミの絵は全くわからないよ」
ピカソがこういった。
「あなたは中国語はわかりますか?」
「いいえ」
「中国語がわかる人は8億人もいるんですよ」

→少なくともピカソの絵よりはわかりやすいジョークで面白い


ー説得のジョーク術ー

部長の新居祝いにいくあなたは、部長に新居までの道順を尋ねた、部長は答えた。
「、、、にあるのがうちの新居さ、で玄関まで着いたら横にブザーがあるから、それを肘で押してくれ」
「肘で?」
「ああ、だって両手はいっぱいだろ?」

→この、相手に聞いてもらえるポイントを含んだ発言は非常に武器として身に着けたい


ー自慢のジョーク術ー

「キミは偉い記憶力が良いようで、母親の中にいた時のことまで覚えているそうじゃないか」
「ええ、なんならもっとさかのぼって父親の中にいた時の話をしましょうか?」

ー自慢のジョーク術ー

「キミは勤務中よく目をつむっているが、何を考えているのかね?」
「いえ課長、僕は目にしたものすべて記憶してしまうものですから、ずっと目を開けていると記憶で頭がいっぱいになってしまうんです。で、こうして時々頭を休めているのですよ。」

ー自慢のジョーク術ー

「彼は英語と日本語と韓国語がペラペラみたいだよ」
「僕はスペイン語とポルトガル語とヒンディー語とフランス語で黙ってることができますよ」

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以上が僕がこの本から学びを得た部分でした。
実際の会話の感じが読み取れてかつ、様々なシチュエーションで描かれているため、サクサク読めて面白かったです。
誤字脱字あった際はごめんなさい。見直しせずにあげます。。







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