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◆便利屋さん開業から5年・・・◆


前回のnoteでは、

小さな会社で勤続15年、まあそれは取り柄のない普通の営業マンだった夫が
便利屋さんになるまでのお話を綴った。

そんな便利屋さんも令和元年に開業してから5年目に突入した。

便利屋さんを副業でしている時から知っているので、実際の活動期間としてはもっと長いのだが。そばで見ている私としてはあっという間という感想だ。

夫(付き合っている時の彼)は営業マンをしていた。
それは中古車の卸や輸出業を営む小さな会社だった。車やバイクが趣味で、暇さえあればドライブにでかけるような人だった。
なので付き合っている時、デートといえばもっぱらドライブ。どこに行くにも車の記憶ばかりだ。

舵を切る時すでに私たちは結婚していたので、もちろん相談はあった。
そんな彼が本業とは違う便利屋さんに活路を見出した時は本当に驚いた。
独立の話をする際には「車に携わる仕事もいずれはしたい。」と語っていたからだ。

開業し自営業者になった今、便利屋さん以外にも事業を持ってよいのだが、今のところ車に関する事業の話は進んでいない。
彼のことだ、曖昧に語っていても自分の中では何か計画があるのかもしれない…
海外に拠点をおく友人が橋渡しになってくれたらいいな。という試案しているようだ。この件については話が進展をみせた時にnoteで近況を綴るとしよう。


◆本題に戻るが、その便利屋さんも軌道に乗っている。

付き合っている時、なにその仕事。と思っていた。
便利屋さんって別名、なんでも屋さん。(知らないひとはぜひググってみて欲しい)
古臭い・胡散臭い・泥臭い の3K・・・なんて
私の個人的なイメージだけど、それこそ初めは良い印象は持っていなかった。

人によっては、「なにそれ、画期的!」って思う人もいるかもしれないし「救世主!ありがとう」と感謝する人もいる。

旦那が便利屋さんをするようになってから私は視野が広がり、
便利屋さん界隈へのニーズが増えていることや、新たに参入してくる人に目が行くようになった。

事実、便利屋さんのフランチャイズを営む企業もどんどん出てきているし、
副業ならば暮らしのマーケットやココナラなどでも始められる。
【便利屋さん】は時代のニーズに合った、いま波に乗っている業界なのかもしれない。


◆ここまでの軌跡

そう、便利屋の旦那には頼もしい助っ人・仲間がいる。
同じく便利屋さんを自営でやっている方(職人気質)・フランチャイズに加盟してやっている方(起業家気質)・自由にいろいろ営んでいる方(何とかなるっしょ気質)、そして旦那の姿を見て脱サラして便利屋さんを始めた方(吸収力抜群の若手)!などなど…

それぞれが色々な依頼を受ける中で、仕事の内容によっては一人ではこなせないものもある。そんな時本当に頼りになるのは仲間だ。
自営業の集まりで皆が対等。
嬉しい仕事は分け合い、辛い仕事は支えあい。そんな自立した大人の繋がりなのだ。

だが、便利屋さんを開業した時からこの繋がりがあった訳じゃない。
夫は自分一人の看板で仕事が取れるか不安で、フランチャイズに加盟することを望んでいた。
しかしひょんな行動からそれが叶わなくなり、彼は独立早々どん底に。
収入100%の内フランチャイズから仕事を80%もらって稼いでいこう!と頼みの綱に考えていた。
もう人生詰んだわ・・・としばらく自暴自棄になって、慰めるのには相当の時間がかかった。

そんなスタートを切りながら、はじめは少なかった依頼に一つ一つ感謝し真摯に向き合い続けること5年。前途の仲間が集まってきた。私だったらそんな風に出来ただろうか。
彼の人柄が人々を引き合わせ、互いに頼りにし、共に支えあう良い関係を築き上げたのだと思う。


◆うちの旦那さんだから出来ること

前noteにも記したが私は彼の人柄というものを素直に尊敬している。
私たちは夫婦なので、喧嘩もする。子育てのこと家事のこと、、、生活を共にする中でお互いに沢山の事が目に入り、結構激しい喧嘩をするタイプの夫婦だと思う。

彼のすべてを尊敬というわけではなく、(そんな神みたいなひといない)
【人に対して、仲間に対して、仕事に対して…】その向き合い方に私はいつもハッとする、努力しても自分には出来ない。

天性の八方美人とでも言うのだろうか、公私問わずたくさんの方から頼りにされ一緒にやろうと人が集まってくる、そんな彼を尊敬しているのだ。

一緒に仕事をする仲間も友人も暇さえあれば旦那に電話をしてきて、何でもない世間話をして笑っている。飾らない人柄も敷居の低さも、人々がとっつきやすいと感じる要因だろう。



◆守ってゆきたい大切なもの

彼は地元というのを大切にしていて、今も住んでいるし仕事の拠点にもしている。
今でも繋がりのある同級生の中には、各々独立して仕事を共有できる友人もいる。仲間がこの町に住み続け、刺激し合える。それは彼の理想の関係と言えるだろう。

“訳有って地元から離れた友人がいても、自分や仲間が住み続けていれば誰かの帰る居場所になる”

それが地元にこだわる理由なのだ。
そして現在、旦那への仕事の依頼は知り合いから舞い込むことがほとんどだ。

夫はフランチャイズに一度も加盟していないし、HPやSNSで広告や集客をしていない。地元を愛し地元に根を張り続け、その町の人々と関わり続けている。
彼の努力の積み重ねた結果だと言える。

お客様が彼の姿勢を見て納得して感動して…また誰かに彼を紹介してくれる。
自分の存在だけを看板に今はお仕事をしていて立派だなと思う。開業して間もなく奈落の底に落ちたような顔をしていた当時の彼に教えてあげたい
“心配ないよ”と。

これは旦那を応援する嫁note
それではまた次回。


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