MOON-RADIATION vol.9

ムーンラジエーション。これは造語です。
月明かりが、
放射状に全世界に広がり、
しかしラジオのようにひっそりと、
聴く者だけに届くようにと思い、
この名前を付けました。

いつもお疲れ様です。

また、ダラダラと書きつづっています。

今日は、少しだけ変な話を。

僕は、「変な人」なのだと。思います。

散歩は、僕が好きな事です。

今日は散歩の良さを語ることは…ないです。

散歩の見どころを話させてください。

散歩をすると、テストステロンという、幸せホルモンが分泌され、ストレスを軽減してくれます。また、起きた時にカーテンを開け、日光を浴びることで……

やめます。

散歩をしているときに、人は、何をみるのだろう。

自転車で、お出かけだと、多分道路や車です。

信号機や、段差をみるんだと思います。

自転車の場合、見どころ（使い方はあえて間違えていますが…）は、そのような物です。

でも、歩いて散歩の場合、森に住む鳥たちの声、
日光浴をする雀、塀に沿って歩く猫、虫かごを持つ少年。

散歩の場合、見どころは人や生物になります。

たぶん、自転車の場合、目まぐるしい速度で駆け抜けるために、安全な経路を頭が意識的に判断しているのだと思います。

だから、散歩がいい。

物を見ていても、多分錆びるだけです。

生き物は、錆びても、酸化しても、老いても見どころがあります。

皺の数だけ、笑ってきた証拠です。

散歩をしているとき、イヤホンをしている人がいます。

これもまた、自転車よりも安全が確保されているからこその人間の余裕です。

そのイヤホンをしている人の表情。

にや。

胸騒ぎが…。

僕はそういう人とは、仲良くなれそうです。

声は一度もかけたことはありませんが。

音楽を聴いていて、にや。
とすることは滅多にありません。

僕は個人的にHIPHOPが好きなので、
サンプリングが歌詞に出てきたときか、
推しているラッパーが入って来た時。

これは、アイドルのような

登場した瞬間から盛り上がるのではなくて、

曲の途中、歌い手が変わる時、1verseが終わるときに、一気に空間を支配するのがアツイ。

となって、にや。とするときはあります。

しかし、今回もそのにや。ではありません。

ほとんどの場合が、誰かと通話しているとき。

そして、ラジオを聴いているとき。

僕は、この中で、ラジオをひっそりと聴いている人とは唯一仲が良くなれそうです。

昔、僕は高校生のときにPodcastという、
ラジオのストリーミングをずっと聴いていました。
（今でもあります。今は暫く聴いていません。）

その時に、このラジオ空間は、
不思議だなと思いました。

ラジオは、テレビとは違う良さがあります。

密閉空間で、ひっそりと、昔の音楽から、最新の音楽までばらばらで流して、その日にあったことを話す。

ラジオネームやハガキ職人が企画に投稿して成り立つ番組など。

世界に開かれているのに、密室。

密室だからこそ、親密。

ラジオを聴く者をリスナーと呼んで、聞き流す。

テレビという一方通行だけではなくて、

言葉だけではあるけれど、リスナーどうしが作り上げていく。

それを聴いている。

散歩をした時に、にや。としたあの人がもしラジオを聞いていたとして、その笑いはなんの話なんだろう。

ちょっと、そんなことを考えてしまうのです。

もし、あの人も、同じラジオを聞いていたら…。

繋がり合える。

全く見ず知らずの人に…。

高校生の時は、そんなことを考えていました。

大人になった今、少しこの話は実感的に感動度は薄れます。　

大人バージョンで、この話を拡大してみるとこんな感じでしょぅか。

例えば、Twitterをやっていて、

現実の友人だけでなく、Twitterだけでの繋がりの人も何人かいるとします。

お互いがどこに住んでいるかや、本名、そして顔を知らない人がいたとして。

もちろん、Twitterですから、ツイートや、その人の趣味嗜好などはあるとはいえ、

会う事も、この一生ないかも知れません。

でも、もし自分がジムに行った時、自分がスーパーに買い物に行き、レジで待っているとき。

隣で走っている人や、

前でお金を払っている人がフォロワーだとしたら。

現実世界ではもちろん全くもっての赤の他人。

しかし、それは垢の他人ではありません。

アカウント上は繋がっています。

僕も含め、誰もそれを知る由もない。

おそらく、
レジに並んでいる人に声をかけることなんてありません。

電車に乗った時に、100万人フォロワーがいる有名人が同じ車両にどれだけフォロワーがいるか

これではつまらないのです。

狭い、ローカルな中で、

現実世界とネットの世界がすれ違う。

そんなことを考えると、僕も

にや。

としてしまいます。

また変な考えが膨らんでしまいました。

脱線をしてしまって、
違う線路に入ってしまう感じの着地点です。

ダラダラとすみません。

MOON-RADIATIONでした。

MOON-RADIATION vol.8｜MRich｜note