MOON-RADIATION vol.3

ムーンラジエーション。これは造語です。
月明かりが、
放射状に全世界に広がり、
しかしラジオのようにひっそりと、
聴く者だけに届くようにと思い、
この名前を付けました。

偽が好きです。
漢字から好きです。

人の為って書いて偽って…。
それは戯言でしょ〜とかはすみません。

人の為なら、なんでもいいの？！とか突っ込まれちゃいますね。、

少し勝手な話をします。

少年ジャンプの漫画で、中盤から終盤にかけて、
そこそこ強いやつが出てきた。

そいつは、
主人公と瓜二つ。

主人公と同じ思考ではないにしろ、
主人公と同じ必殺技が使えてしまう。

誰にでも使えない最強の技だから
必殺技なのに、、
必殺ではなくなってしまう。

必殺の必は、マル秘の秘としての意味も個人的には含まれていると思います。

だから、次はどちらが速く手を撃つかのスピード勝負になると思います。
先手必勝とも言いますから。

つまり、相手が自分になった時、
必殺技は瞬殺技になります。
しかし、

瞬殺だとお話しとして面白くない。
物語として面白くないと思います。

だから、主人公は考えるのです。

思考戦、戦略戦、技巧戦、技能戦になります。
工夫をして、相手が意表を突かれれば勝ちです。

工夫以外に意表を突かれるのは、
その主人公ですら予測できないことをするのです。

ルーレットに近いです。
ランダムです。
乱打ですかね。
乱れ打ちだとあまりにも物理的なので、
確率で倒すというか。

もしかしたら、自分も死ぬかもしれない程度に。
土壇場。
土俵際。
背水の陣。
崖っぷち。
そこまでして、
やっと見応えのある話になるのではないでしょうか。

テレビを今から10秒で壊せ！
って言われて、トンカチやらハンマーやらを
持ってくる。

ブルドーザーでもロードローラーでもいいです。
時間を止めちゃうのは面白い。

漫画の中ならいいです。

テレビとして機能しないものは、
テレビとは呼ばない。
そう考えちゃって

コンセントを抜いちゃうだっていいはずです。

誰にも使われないテレビは、
テレビじゃないと考えちゃって、

紙に『不良品』と書いて貼っておいてもいいかと思う。

そんなふうに、logicalではなくradicalに考えて
やっとこさ自分という偽物に勝てる。

真似をするのは簡単だが、
それを倒すのは大変だと思うので、
偽者は、人の為ではなく、
自分の為に存在するべきである。
そう考えています。

偽者は、面白いし、強いんです。

でも、主人公は必ず偽者に勝つんです。
強い相手と闘って、ギリギリ勝てるんです。

偽は居ていいし、自分を成長させてくれると思うんです。

漫画の世界なら、偽ウルトラマンとか強いですが、
日常ではそうはいかない。

偽の自分は、どこにいるのか。

たぶん、探せばどこかにはいると思いますが…。

もっと楽に、自分の偽は、半年くらい前の自分と
考えて見てみます。

半年であれば、環境はそこまで変わらないんですけど、
自分自身は精神的にも、身体的にも

少しだけ変わっている気がするんです。

昨日の自分とか言いますけど、
正直そんな細かいところは覚えていません。

でも、半年前だと、
昨日よりももっとずっと前なんですが、
だいぶ違うな、と思うんです。

偽自分を作って、

今自分と比較をする。

半年前よりできていることが増えてたら、
嬉しいです。

半年前よりできていることが減っていたら、
自分にできていたことだから、
たぶんできると思うんです。

偽を、いろいろな視点で観てきました。

形から入る人がいます。

僕は、個人的にとてもいいことだと思います。

形から入るのは、上手い人をそのまま真似ることです。

偽になるということです。

本物になりきることです。

なんだか、面白そうです。

それだけでも、それからでも、
ウキウキしてくるんです。

様になるんです。

無様ではないです。

何様だ！とか言われちゃいますけど。

殿様じゃ！とか、俺様だ！
とか威張っていればいいんです。

でも、そのままだと、本物には負けちゃいます。

漫画と同じだと思います。

その時は、やっぱり本物の、今の、自分が
必要なんだと思います。

必殺技も、要らないんだと思います。

必殺も、抹殺も、暗殺も、瞬殺も、
そんなものは要らないんだと思います。

自分のうちからでる、
自分の外の、
自分では意識できない、
自分。

それがあれば、いいんだと思います。

偽を使いこなし、偽の自分を作り、
今の自分を成長させる。

偽を使いこなし、偽の自分を作り、
本物に近づける。

あくまでも偽は手段。
目的ではない。

いつか本物に。

MOON-RADIATIONでした。