紅玉いづき

基本保存用ですが、予告なく整理したりもします。

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  • Gift再録

    美しき人形師の少女と、人間嫌いのカメラマン。2023年夏 文庫化クラウドファンディング決定

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#紅玉いづき 15周年まとめ

2022年 紅玉いづき 15周年たくさんの作品を発表させていただきました。せっかくなので、振り返りです。 この自著紹介からの、続きですね。 1月 バレンタイン、少女サーカス2 バレンタイン企画をやったり、カクヨムで少女サーカス2を連載したりしていた。あと、#RPFレッドドラゴン10周年 とかもありましたね。人生をよく、励ましてくれる企画でした。 2月 少女サーカスラジオ、15周年告知 こちらをしたりして。それから、いよいよ15周年の始動となりました。2月デビューです

    • silence 紅玉いづきGiftトークイベント

      ご連絡支援者全員に、電子書籍のコードをメールにてお送りしています。 メールが不着の場合は、giftgotopj★gmail.com (★は@)にご連絡ください。 コードには期限があります。おはやめに、ダウンロード(特典棚への保存)をお試し下さい。 イベント詳細silence 紅玉いづきGiftトークイベント 日時 2024年3月20日(水祝) 12時開場 13時開演 14時半終演予定 サイン・物販は開場~開演のみ受付 会場 秋葉原BAR from scratch 料金

      • Giftクラウドファンディングのあとがき #giftcf

         通販がはじまりました。  通販完売時、追納はありません。多くのご支援ありがとうございました! クラファンあとがき  十一月某日 東京某所 夜 宅急便から受け取った荷物は、ゆうに三十箱をこえていた。バケツリレーの方式で運び入れ。「案外入ったな」「これ明日の動線どうします?」「退かしましょうか、この機械」「明日の男性陣がきてからで……」「じゃあ先生サイン」「サイン、これ、こうの予定で……」「うーん、え、この紙は?」「それは間紙いれて~~。適当に切ってくれる? 読めなくても

        • あとがきのないサーカス #少女サーカス #こよ幕 のあとがき

           この秋口に、同時発売となりました。  一線を越える話を書こう、と思いました。  少女から、大人になるにあたって。(たとえそれが成人をむかえていても)  一線を越えて、とりかえしのつかない話を書こうと思ったのです。  以下、ネタバレありの「文庫あとがき」です。  一切のネタバレ拒否の方は、読まないで下さいね。といっても、むしろ、読了していないとわからない、かもしれません。  ゆるゆると、加筆されるかもしれないです。  つまり、シェイクスピアは待っていたのだ、と書き終えた

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          図書館トークイベントのための金沢紹介2023

          2023年8月27日、石川県立図書館でイベントを行わせて頂きます。 イベントは要予約、まだ予約を受け付けておりますので、夏の終わり、ご予定あいている方はぜひ! で、2019年は以下の記事を書いたのですが、今回は2023年版です! いくつか閉店した店などありますが、あわせて読んでもらえるとよいかと思います! なにはともあれ今回は、県立図書館が美しいので県立図書館で長い時間を過ごすといいと思います!!!! 仮に、スタート地点を駅といたしまして。 なお、駅からはバスになりま

          図書館トークイベントのための金沢紹介2023

          03.graduation ceremony

          「さち! なにぼーっとしてんのっ」  休み時間に自分の席に座っていたら、突然声をかけられて肩を震わせた。覗きこんでくる友達に、慌てて言葉を返す。 「え、な、なんでもないよ」 「ふぅん? ね、ね。これよろしくー!」  そう言われて渡されたのは、可愛くポップな絵柄でうめつくされた、ノートの半分ほどの大きさの紙。  年が明けて、ひとりの女子が持ってきたことで一気にクラスに流行りだした、それはサイン帳だった。名前やニックネーム、好きな食べ物や、ちょっと変わった質問が書いてある紙

          03.graduation ceremony

          Gift クラウドファンディング達成&最終日 #giftcf

          最終日 9/12更新9/7にストレッチゴールも達成いたしました! 本当に、本当にありがとうございます!! 本日が最終日です。 すべての方に、感謝を込めて。 イラストレーションカバーを特別公開です!! illustration:HINO どんどんリターン品も完売となっていきます。どうぞ最後まで見守り、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!!! また改めて、終了後お話させていただきますが、 こんな風に、形のない愛を可視化するような、金銭として数字にするようなこと、普通なら

          Gift クラウドファンディング達成&最終日 #giftcf

          居酒屋「少女文学倶楽部」Wイベント編 #COMITIA144 #文フリ東京36 #少女文学館

          祝いじゃ酒をもて紅玉 : (居酒屋の店先に樽を出して)ジム!!! ジムのきいこちゃん!!!! 木槌もってきて!!! きいこ : はい、木槌です……! 栗原 : スヤ……スヤ……(居酒屋の椅子をつなげて寝ている)はっ……樽酒の気配!? 紅玉 : はい!! 小野上さん真ん中で!! 栗原さんも起きて! これ持って! 小野上 : わあい 栗原: あわ、あわ、夢の樽酒 紅玉 : まだ概念だけどね!! はいせーの、小野上さん、ジャンプラ原作賞受賞、おめでとうございまーーーす!(パカーーン

          居酒屋「少女文学倶楽部」Wイベント編 #COMITIA144 #文フリ東京36 #少女文学館

          企画合同誌『少女文学 別館』 創刊

          2023/5/21(日)文学フリマ東京36にて サークル『 少女文学館 』 非商業合同誌『少女文学 別館』が刊行決定しました。 A5サイズ表紙含82p イベント頒布価格1000円 「少女文学 別館」表紙イラスト・古海鐘一 執筆者・掲載 小野上明夜 『神破り』 響野夏菜『こんもりと築かれたわたしたちのお城』 森きいこ『川』 東堂燦『scarlet in the vermilion』 紅玉いづき『シン・魔法少女アロエリーナ』 掲載作サンプル(冒頭1p) 小野上明夜 コメン

          企画合同誌『少女文学 別館』 創刊

          【短編小説】魔法少女アロエリーナ

           神社に続く長い階段の一番上から、助走をつけて跳躍する。感じる。重力。イメージする。引力。操作する。制服のスカート、プリーツのついたそれが翻りきらないようにするのが一番ちょうど。コツ。普通より長く、ゆるく、うまい具合に、落ちるための。  落下点にいる。黒い、ゲル状の、それ。手に持ったナイフで、渾身の力で、そこだけ、重くして、振り下ろす。死ね、って、思う。くたばれって。そう思った方が、力が込めやすい。黒い飛沫があがる。蝿みたいなそれは、辺りの草花に着いた途端、蒸発する。あとかた

          【短編小説】魔法少女アロエリーナ

          企画合同誌『少女文学 第六号』刊行

          A5/168P/フルカラー表紙/オフセット/イベント価格1000円/通販価格1100円 「少女文学 第六号」 表紙イラスト・高河ゆん 『少女のための』文学同人誌「少女文学」の第六号です。 今回のテーマは相棒《バディ》。 キャッチーなテーマながら、攻めの作品が多くなりました。 心して、お読みください……! 執筆者・掲載作(敬称略) 特集『少女×相棒』 紅玉いづき「千年庭園」扉・高河ゆん 栗原ちひろ「この世に開かない鍵はない」扉・星灯点夜 森きいこ「偉大なる『バディ・リンク

          企画合同誌『少女文学 第六号』刊行

          「BL作家のひめゆり先生は幽霊が見える」あらすじ

          あらすじ 時は平成の終わり。同人漫画家兼BL小説家のひめゆり先生は、幽霊が見える。けれどコミケの原稿の終わりは見えない。夏コミを控えたひめゆり先生は、お盆を前に霊障に見舞われる。でもそんなことより原稿がヤバい。幽霊が見えたって怖くない。でも局部修正不備での頒布禁止は怖い。同人仲間も金縛りにあっているという。でもそんなことより印刷所からの電話が怖い。ひめゆり先生は幽霊が見える。でも、それが幽霊なのかはわからない。幽霊でいい、と思っているから、ひめゆり先生には幽霊が見える。けれ

          「BL作家のひめゆり先生は幽霊が見える」あらすじ

          BL作家のひめゆり先生は幽霊が見える

           BL作家のひめゆり先生は幽霊が見える。  でも、コミケ原稿の終わりは見えない。 「それでね、その、出るって評判の地下道の向こうにね! 見えたの! 白い服着た女の人が!」  ひめゆり先生のデスクの後ろ、作業用のちゃぶ台でそう言いながらベタ用の筆を握っているのは佐竹さんだった。ハイハイ、とひめゆり先生はいい加減にこたえる。 「こっちは黒い服だからベタよろしく!」  指先で飛ばしたペン入れ原稿を佐竹さんが慌ててキャッチする。 「ひめちゃん先生インク乾いてないよお!」 「乾いて

          BL作家のひめゆり先生は幽霊が見える

          ex.Gold Fish 03

           一病息災とはよく言ったもので、病気のような婚約者である所の七奈美も、月日がたつうちに空気のようになっていくのだから、まったく慣れとは恐ろしい。  七奈美は気にすれば不愉快だが、気にしなければ、空気のように振る舞うことにたけていた。彼女にとって恋愛とは本当になんなのだろうか。  恋愛ごっこというにも、あまりにもいびつなこの関係を理解も出来なければ、したいとも思わなかったが、それ以上に俺に眼前の問題として立ちはだかったのは、ありきたりだが進学という問題だった。  俺はどうしても

          ex.Gold Fish 03

          ex.Gold Fish 02

           父親から話を持ちかけられて数日後、俺の学校は夏休みに入った。もちろん休み中の課題は山のように出されたし、各学年強制的な補習もあるから、休めるという自覚はあまりない。それよりもじきに盆が来れば親族郎党顔を合わせないといけないという憂鬱さが勝っていた。  日差しが強かった。肩かけにした鞄の紐が食い込んで汗が滲んでいた。太陽光を直視しないように視線を下げて、いつものように校門まで惰性で歩いていたから、声を掛けられるまで異変に気づかなかった。 「セージさま!」  突然はじけるような

          ex.Gold Fish 02

          ex.Gold Fish 01

           どうかしている、と俺は思っている。  メリークリスマスなんて糞食らえ。クリスマスの夜に俺は正装をして高層ホテルの最上階のレストランで落とした照明とテーブルの上のキャンドルと階下に広がる夜景の光でメシを食っている。一皿一皿もったいぶって出てくる料理の味なんぞわからない。黒いカクテルドレスの女性がホールの真ん中のグランドピアノの椅子に座り、静かにクリスマスソングを弾き始めた。  俺はさっきから、この状況に怖気が立っている。  クリスマスにホテルのディナー。なにも不思議なことはな

          ex.Gold Fish 01