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silence 紅玉いづきGiftトークイベント/御礼とあとがき #giftcf

イベント御礼

イベントのご来場、配信での視聴、本当にありがとうございました。
また改めて御礼述べさせていただきますが、
遅ればせながら、本日の御礼SSと、イベントのあとがきです。

Tirol

 るるる・る。
 音楽がなっています。でもまだちょっと遠いね。ココはウチの部屋より冷たいので、ヘッドフォンの内側にこもる色が違うのです。ぴこぴこ。
 今日はなんだかノイズが気になる日だったので、遠足にきています。空気がすんでて、しずかなところ。でもおやつを忘れちゃった。鞄のなかをひっくり返したけど、グミもドロップもでてきませんでした。
 夢宮、と、部屋のドア、入り口から、キレイ子ちゃんの声がします。キレイ子ちゃんはいつも、遠くからウチに声をかけるので。だいじょうぶ、聞こえているよと手をあげます。
 その、あげた、手のなかに、ひとつ、ふたつ、みっつ。
 落ちてくるものがありました。
「あげます。おやつ」
 それだけ言って去っていく、キレイ子ちゃんがくれたのは、懐かしいチョコレートでした。知っています。むかしむかし、ウチに名前をくれたひとが、こんなキュートな音楽家になりますようにって。
 そのひとのことは忘れてしまったけれど、だディのことは覚えています。瓶いっぱいの、色とりどりのチョコをくれたので。これは魔法だよ、とだディは言いました。
 ぼくのちろ、さみしくなったらこれをたべて。
 ウチは、その瓶の、最後に残ったいくつかを、ヴァイオリンケースの中にいれて、おうちのどこか、もう見えないところに、しまってしまいました。
 でも、もう、とっておかなくてもいいのかも、と思います。
 きっと、とっておかなくてもいいね。
 チョコレート。だってやっぱり、もらったばかりが一番おいしい。
 ひさびさにたべるそのチョコレートは、ミルクのあまいにおいがして、やっぱり魔法のようによく効くのです。ウチもこれから、誰かにあげましょう。
 ねぇねぇ。
 さみしくなったら、これをたべて。


silenceのあとがき

 そもそもなんでまた、このイベントにsilenceとつけたのかというと、作中の……そうですね、同名の人形展があって、だからあやかって、という感じでした。最初は小説家紅玉いづきの世界、とつけようとして、いらんな……と思って消しました。それどっちかつうと真木ちゃんのやと、思って。
 クラファンのご褒美として、といっても誰にとってのご褒美なのか。私にとってはご褒美でしたが、お客さんにとってもそうであったら嬉しいです。
 最初から最後まで、Giftの話だけをするイベント、でした。そのわりにはグラスハートの話を大分しましたが。仕方ない、私の血です。はじめての個人主催(そして会社主催)のイベントとして、一生懸命準備をしました。いつもの金沢の仲間達、会社のみんな、声優の川上千尋さんと音響監督の児玉拓己さんにはあらゆることをお世話になりました。お二方のご助力なければ開催出来なかったイベントだと思います。本当にありがとうございます。
 やりたいことをみんなやろうね、と思って、参加者の方から好きなフレーズを募り、てきとうに(そう、こういうところがわたしはいつもてきとう)ぺたぺた壁にでもはるか~と思っていましたが、デザイナー七木さんがずいぶん気合いの入った魔法をかけてくれて、素敵なお土産になったと思います。私は当日数を数えるのを間違えましたが。おみやポスター、全くもらえなかったという方は言ってね……。なんか、なんとかします……。美しいポスターになったので、どこかでみなさんにもお見せできたら嬉しいですね。

 当日、当日はそう、いや当日の前にね、今回……今回、一生懸命かけまわってたら、「なんか一生懸命かけまわっとるな」っていろんなひとにバレてたんだよね!?「イベント、やってましたね」ってずいぶんいろんなひとにいわれて穴に入りたい気持ちでした。自分のトークイベントを自分で主催する……。そういう人間です。そしてね、トークイベント、仲間達が、なんかパーティがあるらしいくらいのノリでいっぱいきてくれて、な、なんで……なんか、そんな楽しいのかな……と思いながら、あれよあれよという間に保護者席にも、大先生方が列席してくださって、当日はずっと胃が痛かったです。失礼があったら本当にすみません……。開演前、「手、ずっと震えてるけどどうしたんですか?」って綾崎くん(お手伝いできてくれた)に聞かれて「私だって緊張することぐらいあんだよ!?」と心底叫びました。ずっと手は震えていた。マイクの持ち方もわからず、お聞き苦しいところがたくさんあったと思います。そんなん言い出したらきりないよ~~!! みんなに助けてもらいました。

 どったんばったん用意をしてたら、川上千尋さんの朗読が会場に流れ始めました。Giftの言葉が会場を満たして、うーん、と思いました。うーん。いい物語だな。みんなもそう思ってくれたらいい。きっと思ってくれるんだろう。今日はいい日だな。
 今回の川上さんの朗読については、みなさんに完全版の公開を熱望されており、なんとか、なにか、よい形で! 出来ないか模索していこうと思います。完全版ではありますが、配信ではまだきけます。配信は4/3までです。聞きたい方は急いで!! 自分の映像を再公開は、もうしません!!

 開演前はサイン会をしていました。今回は特別会、あらゆる愛を受け止める。なんの本でも誰宛のプレゼントでもうけとる、とやってたら全然時間が足りませんでした! それはそう! 救済案については会場で言いました。
 
いっぱいの愛をもらいました。わたしの短い両腕では受け止めるのは大変でしたが、みんな手伝ってくれて、すごく、すごく幸せでした。いつもそんな、プレゼントとかよういらん……という気持ちがあるのですが、今回は、もらう方も渡す方も、ひとしくGiftでした。そういうことを、わたしは、イベントでも教えてもらった、感じです。本当にありがとう。
 楽しかったね。みんな喜んでたよ。こっちのみんなも、そっちのみんなも、みんなみんなだ。

 とにかくイベント、手は震えてても数を数えらなくても、おしゃべりはできるのです。おしゃべりの時間配分だけは出来るの。なぜなら、喋れといわれたら永遠に喋れるから……。ほとんど喋りたいことは書き出してあったので、あとは自動口述筆記ですよ、途中から七木さんもきてくれるから余裕だわ! と思ってたらサプライズ花がきて崩れちゃった。は、はなは……はな………………いただきます!!!!!!!!!!(今玄関に飾ってあります)(この辺なにがあったか配信でお確かめください)

 こちらからはサプライズとして、色紙のプレゼントがありました。HINOさん本当にありがとうございます! 開闢とチロルで、「真木がいたら死人がでましたよ。正解」って言ったら、「真木は描いたことがないから」とおっしゃっていました。そう、あいつはシャイなので。顔を出すのが嫌なんですよ、本当は。

 いや~しゃべった、たくさん喋った。たくさん喋った、結果として。
 次のクラファンやりたくなったか、はわからない。高河せんせにはやってよ! っていわれたけど笑 楽しかったからな~。これ以上に楽しいことはもうないだろうしな……。
 でも、Giftはもう少しやりたいな、と思いました。
 なにをかは今のところわからないけど、Giftをもう少しやりたい、と思いました。果たして付き合ってくれるかな。読者さん達じゃなくて、キャラクター達がね。気が向いたら、そう、付き合っていただきましょう。もう少し。
 とりあえず、関連次回作のお知らせだ! 書き上げたので、言ってしまいます。「融解水平線」原稿用紙枚数70枚超の完全版、5月少女文学掲載です!
 
真木遊成という作家をそこにはじめてみました。少し新しい景色でした。気に入ってもらえると嬉しいです。

 それでは、長く続いた、Gift、クラウドファンディングの旅はこれまで。

 また、どこかで、お会いしましょう。

ではまたね。


ご連絡

支援者全員に、電子書籍のコードをメールにてお送りしています。
メールが不着の場合は、
giftgotopj★gmail.com (★は@)にご連絡ください。
コードには期限があります。おはやめに、ダウンロードをお試し下さい。


配信チケット販売


配信チケットが販売開始となりました。クラファンの特典となっているコースの方には、メールで招待がおくられております。ご確認ください。不着の場合などはお早めにご連絡ください。

イベント詳細

silence
紅玉いづきGiftトークイベント

日時 2024年3月20日(水祝)
12時開場 13時開演 14時半終演予定
サイン・物販は開場~開演のみ受付

会場 秋葉原BAR from scratch

料金
リアルチケット(当日精算・先着自由席)
4000円(ドリンクチケット含む)
配信チケット(後日詳細おしらせ)
1500円(アーカイブ有)(支援コースに入っている方は購入の必要がありません)

主催 株式会社ツクリゴト
登壇予定 紅玉いづき 七木香枝(デザイン)
司会 川上千尋(声優)

サイン・差し入れについて

当日開場後、開演前(12時~13時)はサインをうけつけています。
本の種類・冊数に制限はありませんが、ご希望の方が多い場合、並び直しをしていただく場合があります。
時間が許す限り! いれさせていただきます。
当日の差し入れについても制限を設けませんが、撤収の都合があるため、持ち運びしにくいものは控えていただけますと幸いです。
サイン・差し入れともに、当日は特例としてGiftのキャラクター筆、キャラクター向けもお受けいたします。
しかしながら、料金をいただくイベントですので、ぜひ、手ぶらで気軽にいらしてください! 楽しんでいただけたら嬉しいです。
ささやかながら、お土産をご用意しております。
追記)A4クリアファイルをお持ちですと、都合がよろしいかもしれません。必須ではありません。

リアルチケット申し込みについて

  • クラファン優先(定員満了なし)2/20~
    シリアルコードをお送りしたメールアドレスに、メールフォームのURLをお送りいたします。

  • 一般申し込み 3/1~(定員満了の場合受付終了あり)

  • いずれも、申し込み後、整理番号を返信させていただきます。
    (こちらは整理用番号のため、当日の先着番号ではありません)
    当日会場にて料金を支払いください。

その他

  • 会場は自由席です。当日の受付順でお好きな席にお座り下さい。整列は10分前を予定しています。(変更の場合こちらにおしらせいたします)

  • 会場内で少女文学館物販ブースを予定しています。(会場状況により、行わない場合もあります)限定商品などはございません。

  • 持ち込まれた書籍にサインが可能です。しかしながら、受付は開場~開演の間のみとさせてください。サインを希望する方は、お早めに到着ください。

  • 当日参加者の方にささやかながらお土産を予定しています。SSなどがつく場合、内容は後日WEBに掲載されます。

  • 申し込みメールフォームに、Giftについて好きなフレーズ、作品の感想などをお尋ねする箇所があります。記入は必須ではありません。教えていただけると嬉しいです。

その他適宜ご案内していきます。最初で最後のGiftリアルイベント、一緒に楽しめると幸いです。

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