今季初鍋。
昨日は今季初めての鍋をした。最近気に入っている北陸発のスーパー、アルビスが車で10分のところに出来て以来、何か自分へのご褒美という時にはアルビスに出向いて美味しい魚介を買うことにしている(にしても、ご褒美のハードルがとても低いので10日に1回くらいのペースで通っている)。
昨日はエビのつくねみたいのがおいしそうに見えたので、それを買って帰ることにした。お刺身も魅力的だったけれど、それを買うほどの頑張りはしていない気がした。外は曇っていて気温も上がらなくなってきたので、今季初の鍋にすることにした。
家に帰って、土鍋に水、ささがきにしたゴボウ、千切りのショウガ、ニンジン、しめじと酒とおいしい出汁を少し。美味しいゴボウの出汁が出るので少しで良い。エビのつくね、白菜をいれて煮るだけ。レシピは見ずに作る。見ても、その通りに作らないから。
料理家の土井善晴さんを尊敬しているので、先生の言うことを鵜呑みにしている。料理をする時、自分があってはいけない。おいしくしようなんて、人間の思い上がり、などなど。
鵜呑みにするには理由がある。私がここ数年とりこになっている「利他」の話にも通じるからだ。実際土井先生は、政治学者・中島岳志さんとの共著「料理と利他」も出されていて、こちらの中にも出てくる「ケハレ=日常」の概念を、フリーランスで働くにあたっての屋号にもしたくらい。
今年もたくさん鍋を作ろう。鍋は人と食べるのもよい。あまり家に人を入れることはないけれど、鍋を囲む目的ならたまに人を呼ぶのも良いかもしれない。