読書感想「わたしが子どもをもたない理由」


#読書感想文

私が子どもをもたない理由 下重暁子 2017

薄くて字数が少ないため、さっと読み終われました。
図書館で見つけて、借りてきた本です。
下重暁子さんを私は知りません。昭和11年生まれ、早稲田大学卒業後、NHKアナとなり、現在作家だそうです。

この本は、下重暁子さんが結婚して夫と2人暮らしでいるが、子どもがいないのはなぜかを書いている本です。私は現在1人育児中の立場、子どもはいてもいなくてもどちらでも充実した生き方があるという考え方です。結婚についても同様。

では、私の感想です。
◎読後感:責任という文字にしんどさを感じました。
実母がこのような考えだから、私はこう感じた、こんな道を進もうと考えたという説明が多いので、母の愛が重かったことが筆者の子どもをもたない理由なのかと受け取ったけどそれで良かったのか?だとしたら、戦中戦後でそんなに大切にされて、むしろ感謝じゃないか?誰もが大学進学できる環境があったわけではない時代に、思うような学びができて、女性が自立できる仕事に進めたのは、筆者の努力だけでもないと思うので、個人の強気な主張だと思って読めば良かったかなと。読後感は、筆者に強気に「ひねくれてる感」をもちました。
◎感動とか共感:なかったです。なぜなら、筆者の子どもをもたない理由に新鮮さも驚きも感じなかったし、子どもをもつ前に子どもに責任を持つことを度重なり強調されていても、そう思わないからです。私自身、子どもに責任を持てるから妊娠、出産に至ったわけではなく、産んだからには、生まれてきた子どもに幸せになって欲しいと願っているだけだからです。その幸せとは私が願う幸せではなく、子どもが自分で幸せだと感じたらそれでいい。産んだ後の育児は、筆者のいう親の影響を強く受けるとは思います。だからこそ、育児って難しいなと日々思うし、よかれと思って行動することが迷惑かもしれない。はたまた悪意なく害を犯しているかも。子どもってお母さんが大好き、というそれに私が甘えているんだとも思います。
◎これからのヒント:いろんな人がいていろんな人生の選択がある、それをとやかく口を出したり、質問することはしたことがないですが、されたことは多々あります。まさに不愉快です。そんな思いを筆者はたくさんしたであろうことが伺える本でした。だから、人との会話で、意図せず不愉快にさせたらいけないけど、気にしすぎるのも疲れるし、ほどほどって大事だと思いました。

本から自分の考えを再確認する時間が作れて良かったと思います。

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