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#2 会話の成立しない夫とカサンドラ症候群

こんにちわ。id_butterです。

人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の2話目です。

突然ですがクイズです。

「もう、お昼食べた?」そう妻から聞かれたらあなたならどう答えますか?

A.「うん、食べたよ。」

B.「めちゃめちゃ美味しいカツ丼食べた。」

C.「食べたんだけど、早めに食べたから小腹減った。何か食べるものない?」

うんうん、どの方も正解です。ていうか不正解ってなんだよ。

私が思う不正解、我が家での会話例。

夫:「食べたかったんだけど、今日の食堂のメニュー、俺が食べられないメニューばっかりでムカついた。」・・・で、この人結局食べたんですかね?

私:「で、食べたの?よくわからなかった。」

夫:「しょうがないからラーメン食べたよ!言ったじゃん。」

私:「・・・(言われてないと思う)」

こんな会話が朝から晩まで続きます。

あるいは、雨降る日曜日、夫が子ども2人を連れて外で過ごした夜の会話。

私:「今日ありがとね〜。助かった。どこ行ったの?図書館とか?」

夫:「そんな所行けるわけないじゃん!公園だよ!こんな雨なのに(怒)」

私:「・・・(外?逆に?)」

とかとか。毎日毎日朝から晩まで、Yes/Noで済む簡単な会話にすら都度数十秒かかります。必要なことを聞き取らなくてはいけないので、会話に集中力が必要、急いでいるのに進まない会話にイライラします。

職場でこんな話を聞いたことがあります。

「あの部署に問い合わせたら、Q&A見てくださいって何にも教えてくれない。ちょっとムカついたから、その後聞かれたことに答えたようで結局答えてないような斜めの答えを返しちゃったよ。」

え。同じやん。毎日朝から晩まで嫌がらせされてるみたいなことか。そりゃ疲れるわ。

正直、疲れて自分の中のどこかが麻痺してくるのは自覚してました。子供の教育のこと、お金のこと、全て相談してみるものの、単純な会話ですら成り立たないのに高度な話に花が咲くわけもなく、私は孤独になっていきました。ふたりでいるのにひとりだな。この家の大人は私だけなんだな。

こういうの、この前知ったのですがカサンドラ症候群っていうらしいです。

アスペルガー症候群の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である。アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。                              Wikipediaより引用                          

夫はアスペルガー症候群かどうかわからないので、正式にはカサンドラ症候群ではないかもしれない。でも同じように苦しんでいる人、たくさんいるんですね。

夫には悪気がないんです。怒れません。怒ったところで、私が何に怒っているのか、何が正解なのか夫にはわからないみたい。

じゃあ誰かに相談すれば?相談したら夫の悪口を言っていると思う人がいるかもしれない。病院に行けばいいのでは?「あなたは発達障害です」と言われた後の夫ってどんなんなるんだろう。そもそも病院に行ってくれない。

結局、離婚を決めるまでうちの中のことを誰かに話すことはないままでした。だからここに書いてます。

外の人には「子育てに協力してくれる優しい旦那様」に見えていたことでしょう。それを壊す気になれませんでした。子どもにとっては自慢のお父さんだったから。





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