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サービスの本質塾

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日本では長らく「お客様は神様」的な偏ったサービス感が広がり、現場の最前線で頑張るスタッフが苦しんでいます。「サービスの本質塾」では本来あるべきサービスの価値や考え方を発信していき…
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2019年12月の記事一覧

有名無力 無名有力

お世話になっている熊本の経営者から年末のご挨拶ハガキが届きました。 しばらくお会いしていませんが、 定期的にハガキを送って来てくれます。 メールも電話も良いのですが、 郵便受けに入っているハガキを 読むとき、独特の力を改めて感じます。 ハガキには、 有名無力 無名有力 と、書かれていました。 私が社会に出た頃は、 有名有力 無名無力でした、間違いなく。 大きな会社、有名な会社こそ立派。 親も親戚も学校の進路指導の先生も、 「◯◯に決まったの、良かったね」 有

冒険思考で古い考えを手放す

日本人が、というと主語が大きすぎるので、 私を主語に話を進めてみます。 私たちは日々の暮らしの中で さまざまな思考に囚われています。 その中の最たるものが、 年齢。 もう歳だから この歳になって 棺桶に片足を突っ込んでいる だから、 早く若い人に譲ろう。 最近の私の口グセです。 さまざまな社会のメインステージは 若い人にバトンを渡すのが正解。 ここは間違えてないと思います。 では、 私はこれからどうするのか。 これまでの知見を次世代に伝承する。 そう考

福祉施設のタメ口はアリか。

入居者本人からクレームになることはほとんど ないけれど、私がどうしても気になる 「福祉施設の若い職員の利用者へのタメ口」。 だいぶ前、ある特別養護老人ホームの理事長に 聴いてみたら 「家族のように接しているのです。  孫のように可愛がって貰っているのです。」 「認知症の方には敬語ではご理解頂けないですし。」 なるほど。 でも、 ベルテンポも家族のように接しているし、 認知傾向のお客様だっているけど、 私は、お客様に「タメ口」は無理です。 年長のお客

やらない理由、やりたくない人

【昼間の自動車ライト点灯義務化を】 カナダでは昼間のライト点灯は 義務化されています。 遠方からの対向車の視認には 大変効果があります。 コストもかからないし、 安全性が高まるのは明らか。 出来ない理由や除外、 制約など反論はあるでしょうが、 「社会実験」として試す価値はあります。 昼間点灯で右折衝突事故は かなり減ると確信します。 日本人は真面目すぎるが為に、何か新しいことを 始めようとすると、ありとあらゆる角度から、 「それをやるべきではない」理由

待ち時間を伝えられない理由

高萩徳宗です。 しばらくハワイがご無沙汰です。4年前に書いたコラムを再掲してみます。 日本の飲食店のサービスの ピントがズレているのは 消費者側にも問題があると言うお話です。 ハワイに行くと、障害の有無にかかわらず お客様は元気にハワイを満喫されます。 過剰な気遣いなどありませんが、ハワイには心のバリアフリーがあるからです。 ●ハワイで感じるサービスの本質 日本のおもてなしは世界に誇れる。 良く言われます。 でも、ハワイに来ると、 サー

理想と現実の架け橋

私も一応、経営者。 とはいえ、 近年、鼻に付く、強欲的資本主義経済の なれの果てみたいな世界には嫌悪感を覚えます。 理想主義者と言われようと、 会社の利益は、お客様の笑顔の対価で ありたいし、お客様をそそのかしたり、 騙したりして売上を伸ばしたもの勝ち みたいな世界は、もうやめましょう。 クリスマスケーキの強制販売、 年賀状の自爆営業、 過剰な営業ノルマ。 そんなことして、 誰が幸せになるのかわかりませんが、 そろそろ強欲的資本主義経済の奴隷みたいな

謝りすぎの日本を終わりにしよう

今回の旅は、行きは新幹線で京都へ。 更に西へ向かい岡山から小豆島。 今日は小豆島から倉敷経由で 岡山空港へ。 持参した車イスはカウンターで預け、 空港車イスに乗り換え。 木製の車イスがあまりに可愛くて お客様が「子供の玩具みたい」 と、はしゃいでいました。 飛行機の近くで車イスを降り、 機内へは歩いて行きました。 杖で歩けるお客様です。 羽田空港到着後、 車イスは飛行機の近くで 返して貰えると案内を 受けていましたが、 持参した車イスが見当たりません。 なら、き