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サカノボル日記 6月5日〜5月30日

6月5日

朝4時台に起きて5時過ぎに家を出て大阪へ向かった。同い年のイトコの葬儀のためだ。親族の葬儀のたびに、生きているあいだには会いに行かないのに、死んだら会いに行くってどういうことよ、っていつも思う自分がいる。
うちと同じ年ともっと小さいの子どもたちを残して死にゆく彼女がどんなふうに自分の人生の最後の予感と向き合っていたのか。
もう長くないとの知らせを受けてから約1ヶ月のあいだ私は何もできなかった。LINEのメッセージもけっきょく何も送れなかった。大丈夫?なんて聞けないし、ましてや頑張って!なんて絶対に言えない。そうして何も掛ける言葉が見つからなかったのだ。たまにしか会わない親戚の自分のために、彼女の時間を1分も使ってほしくなかったような気もする。
棺桶の中の彼女は2年前に最後にあった時とは別人のように痩せ細っていて、私の知ってる彼女の面影はなかった。自宅で家族が朝気がついた時には亡くなっていたという。最後の最後まで彼女の日常を生きていたと聞いて救われた気分になった。
葬儀は彼女の夫の家族の宗教に則ったカタチで行われる。これは当たり前なんだけど。私にとっては初めての形式だったので少し驚いた。そして、葬儀の中心の親族は夫と夫の両親と、その両親のそれぞれの親族がトップ左右に並ぶわけで。彼女の母親の姉妹やその子どもたちはとても遠くの存在に感じられる。あぁ嫁に出て夫の家に入るというのはこういうことかと、すごく印象的だった。いまや別に夫の家に入るなんていう意識はほとんどなくてごくごく普通の距離感で夫の実家と付き合っているけど、こういう冠婚葬祭についてはまだまだ古臭い家制度に従った色が強く残ってて結果としてこういうことになるんだなぁと。つまり、私も今死んだら圧倒的に距離感の近い肉親によってではなく、夫とその家族によって○○家の人間として弔われるわけか。なるほど。すごく抵抗感があるわけではないけど、なんだかねっていう感じはある。
やっぱり自分が死んだら葬式はワークショップ形式で執り行われるようにプロデューサーとファシリテーターをアサインしておくべきだな。マル。

6月4日

とにかくバタバタしていた。イトコの訃報と葬儀に参列するためにあちこち予定のキャンセルや、欠席のために代行をお願いしたりなど、各方面と連絡をとりながら、新幹線や電車の時間を調べまくって何時に出れば間に合うかと何パターンも検索するのが疲れてしまった。
夜は野外シアターでの上映会。山の中の真っ暗な森に大きなシートを張ってプロジェクターでラピュタをみた。なんかこの雰囲気にジブリぴったり。久しぶりに集中してみたけど楽しかったな。子どもたちも夢中になってみてました。
面白かったのは息子がラピュタのロボット兵をとても怖がっていたこと。小さいころから何度も見てるし、もう○年生なのに!?いまだに怖いんだーって。あれがノソっと動いて破壊をするシーンがとても怖いみたいで、目を閉じ耳を閉じペタっと私にくっついてくるのがとっても可愛かった。その感受性が好きだよ。

6月3日

久しぶりに近所の海で素潜りをしたよ。せっかく海の近くに住んでて機材も揃ってていつでも潜りにいける環境なのだけど、何が足りないってバディがいないのよ。近所に素潜りする知り合いはたくさんいるんだけど、なんていうか近所だからこそ前もって予定を立ててみたいにしにくいというか、やっぱり理想は天気と海況がよいから今日いかない?!みたいなノリ。まあそういうわけにも行かず。
そんなこんなで潜り損ねているんだけど、、、週の初めに、いつも会う度に今度もぐりましょうねって挨拶を交わす人に思い切って「今週の○曜日か○曜日潜りませんか?」ってお誘いしてみたらちょうど予定も合って、そしてもうひとりも誘ったら来れて、うまい具合にみんなで行けました。
実はみんなこのノリを求めてるけど、うまく声を掛け合うのができなくて。
この日はこの季節で気温も水温もちょうどいいわりには透明度が思ったよりも高いポイントもあってほんの1時間ちょっとだけどとっても気持ちよかった。「今日いいタイミングだったね」「誘ってくれてありがとう」と口々に言ってもらえて、思い切って声かけてみてよかったなって。
忘れていたけど、夜に夫と大喧嘩したんだった。イトコちゃんの葬儀に出るのに土日家を空ける相談をしたら、交換条件みたいな話をされて崩壊してしまった。夫の言動もどうかと思うけどきっと引き金に過ぎず、私の中でけっこうストレスMAXだったのだと思う。精神崩壊して耐えられなかったので布団に入って寝ました。

6月2日

今朝は起きた瞬間に「あ、ちょっと首やばい」って思った。そした朝イチで兄からLINEがきててイトコちゃんが亡くなった報せが。そっか、首が痛かったのはこのせいか。そのあと呼吸の先生の個人セッションにいって首まわりのことをいろいろみてもらった。
この日のことはあとはあんまり覚えてない。

6月1日

この日は日中に自宅からオンラインでひとつ仕事をしたんだったな。それ以外は来週のイベント関連で人とやりとりばっかりしてて、どうにもこうにもスマホばっかり凝視する日だったー。スマホを持つ手がもうしんどくてしんどくて。

5月31日

県民ペイのポイントの有効期限が今日までだったから忘れずに対象のスーパーにいってきっちり使い切ったのだ。
何か気ぜわしい日だったなと思ったけど、そうちょうどこの頃に来週のイベントを企画したので各方面の友人知人に声をかけていてその個別やり取りでなんだかずっとMessengerやFacebookの画面を見ているような日でけっこう目の凝視がひどかった。これが後の首を痛めることにつながるのであった。そうそう。

5月30日

お隣の駅に住む友人が自宅で毎月マルシェをやってて覗きにいこうと全日から思ってたら、なんと以前住んでいた場所でのご近所さんつながりのとある素敵な女性が、その駅に仕事や所用でくるっていう連絡があり、そんなふうに声かけてくれることを喜んだ。私はこのマルシェにいくんだよって教えたら、なんと彼女の所用もそちらだったではないか!そこと、そこ、つながってる?みたいな偶然もうれしい。
が、けっきょく私が家を出るのが遅くなってしまい(イベントのことなんかやってたんだな)彼女とは遭遇できずじまいだった。
マルシェではクリスタルやマクラメアクセサリーが大量に並んでて、正直それらは私にとってはあこがれと苦手感の共存する対象なのである。クリスタルのエネルギーの恩恵に預かりたいけど石との関係性を結ぶのにハードルを感じる(あきっぽい、継続しない)。そしてマクラメもなんか紐っておばあちゃんくさくて全然いいと思ったことがなかった。笑 だけど、今回この展示で並んでるマクラメアクセたちは、なんかすごく素敵だなーって思えたの。それでどーんと大きいの一つ欲しくなったんだけど、でもやっぱりちゃんといつも身につけることができるかなって不安になっちゃって、けっきょくすごく小さくて軽いものを選んで購入しました。そしたら結果として私にしてはめずらしく毎日身に着けてる。そしてとても好きだなって思ってる。やっと石と関係性を築けるようになったみたい。

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