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DX化がわからない社長。悩む秘書さんの話。

「DX化」

聞いたことはありますか?

うちの会社でも進んでる。
がしかし、内容はよくわかってないという方が多い気がします。

私も最近までは、詳しく知りませんでした。

「IT化とかIOTとか、そういう感じのことでしょ?」

と思っている人は、間違いだそうです。
(私も恥ずかしながら、そう考えていました。)

知りあいの秘書さんから聞いた話。

知り合いの秘書さんが、社長からこう言われたそうです。
「うちもDX化を進めるから案を出してくれ。」

???
その方は、初めて聞く単語「DX化」。
よくわからなかったので、沢山調べたそうです。

結果、中々難しいことに気づいたようで、

秘書「社長、DX化は、、、で、、、する必要が、、、」
と、必要な人材、技術について説明したところ、社長は言いました。

社長「わかった、まずDX化の第一歩として、〇〇をデータ化しようじゃないか。」
秘書「・・・社長、違うんです。それはIT化です。」

「・・・。何を言っているのかね。いいから進めてくれ。」

こんなすれ違いの会話があったそうです。
どうしてもIT化とDX化の違いが伝わらない。

そもそも秘書一人で、DX化があっと言う間にできるものでもない。
少なくとも社長が理解していなければ。

まずDX化とは?

「IT化」は、業務効率化やコスト削減を目的としてIT技術・デジタル技術を導入する。それに対して「DX」はIT技術・デジタル技術を手段として活用し、ビジネスモデルや組織、さらには企業文化・風土といった、より広い範囲の変革を促すことで企業の競争優位の確立を目指す取り組みである。


引用:https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=2253

「DX化」とは、「IT技術・デジタル技術を手段とした、”企業をより良くするための変革”」です。

経済産業省の言葉を引用すると

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
引用:「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」

と記載されています。

つまるところ、「書類をデータ化しました。」
これはただのIT化です。先程の社長の例ですね。

整理しましょう。
IT化とDX化では、そもそも、手段と目的という意味で異なります。

IT化は 「業務の効率化とコスト削減」つまり手段です。
DX化は 「IT技術を手段に企業の競争優位の確率」つまり目的です。
これが、押さえておきたい、大事なポイントとなります。

さて具体例について見てみましょう。

DX化の具体例

いくつか具体例がネット上でもあがっていたので引用させていただきます。
目的(DX化)と手段(IT化)  の観点から、効果が実際に出ている企業の実例をまとめてみました。

1.株式会社キュービックのDX化
目的(DX化)ー業務の効率化、情報の正確性を確保すること。
手段(IT化)  ー社内ポータル(SmartHR)を導入。
効果     ー入社手続きにかかる時間が1/2に短縮
参照:https://smarthr.jp/case/cuebic/


2.江崎グリコ株式会社のDX化
目的(DX化)ー商談率の上昇。
手段(IT化)  ーマーケティングオートメーション(MA)の導入。
効果     ー法人向けのサービスにおいて、問い合わせからの受注率が100%に上昇。
参照:https://www.salesforce.com/jp/customer-success-stories/glico/


3.KDDIエボルバのDX化
目的(DX化)ー自動化による業務の効率化。
手段(IT化)  ーRobotic Process Automation(RPA)の導入。
効果     ー自動キッティングにより、Androidで78%、iOSで35%の自動化を実現。
参照:https://www.k-evolva.com/case/ict/rpa.html


新しいことは”理解されない”が、”求められている”

ここまで読んでも、よく理解できなかった方もいるかも知れません。
私自信整理できず、文章にした次第です。

まず、これからの社会の変化の中で、DX化は必須。
ということは知っていただけたかと思います。

上記3社の例からわかることは、これら実例は、ある側面からみると「IT化」の一言で済まされてしまう取り組みです。
しかし、企業の目的を知り、戦略的視点から見てみると、なんのためにその「IT化」が導入されたのか、「DX化」という企業の大局からみた取り組みが見えてきます。

今回で言えば、数字で結果が出ている事例の目的は非常に理解がしやすいものですが、自社においてこのような戦略を立てて推し進められるかは、また別の話です。

例えば、実際に、効果が出ていない「DX化」の事例も多々あります。
この場合は、目的が社内で共通認識されていないと、なんのためにそのIT化が導入されたのか。目的を見失い、ただのIT化になってしまうこともありえます。何度も言いますが、社長の例ですね。

目的意識。ここがDX化におけるポイントになりそうです。
実際、聞いたことある、”知っている”けれど、よく”理解”していない。
この状態でのDX化は難しいでしょう。

かくいう私も「DX化」を調べて理解するまで、知ってから(聞いてから)、しばし時間が空いています。


世の中の情報をなるべく早く察知すること。

組織内の情報についても同様のことが言えます。

上司だったら、部下から来る新しい情報を素直に受け取れるかどうか。
部下だったら、上司のからのアドバイスをいち早く行動に移すか。

新しいこと、特に理解出来ないことには、人は嫌悪感を抱きがちです。

大事なのは学ぶ謙虚さ。

あらゆるリテラシーを上げるのに、自分の知識の位置を自覚して、謙虚に学ぶ姿勢をとっていきます。

IT関連の知識について学ぶのはまだまだ、これからです。


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