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青春の病

いつもと反対方面の電車に乗って
久しぶりに高校の時の最寄りを通った。
田舎だなあ、、何にも変わってない。

あれから半年が経って、ほんとに色んな出会いや別れがあってものすごく成長して年相応の人間に少しは近づけたのかなと思う。

彼とは高校3年間を共に過ごした。
誰よりも信じることができて、隠し事なんてないっていえるほど何でも話せて、涙も笑顔も全部さらけ出せた、最高の彼氏であり大親友だった。
彼の浪人を機に私たちの関係の在り方は大きく変わってしまって、終わり方も最悪だった。彼のことをすごく恨んだ。世界1大好きだった人が、世界1憎くて嫌いな人になった。ものすごく辛かった。
まあ今となれば、いい思い出だ。いい人生経験ができたと思う。

でも、いわゆる思い出の地に足を運ぶと本当に本当に幸せだった思い出が蘇ってくる。

駅の前を見ると、
電車が出るまで見送りしてくれた
部活でしんどかったとき泣きながら話す私の話をだまって聞いてくれて涙拭いてくれた彼がそこに居て

田んぼ道を見ると、
2ケツで頑張って漕いでくれた
手を繋いで隣を歩いていた彼がそこに居て

いつも何かとギリギリだから
荷物持ってくれて、「よしダッシュ!走れ!」ってよく一緒に走り回った

親に必死でお願いして高2にして初めてのお泊まり旅行をし、そこからたくさんの所に出かけた。

高校から直でよくサッカー観戦にも行ったものだ。

すっかり彼の色に染められてしまっていた。

どこを切り取っても
全ての瞬間が彼だった

未だに彼の顔を見ると安心感を抱く私がいる。

もう変わってしまったのだから。

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