150億人が見ているジョンズ・ホプキンズ大学の新型コロナウイルス感染マップは2人の中国人学生が作っている
新型コロナウイルスが中国で拡大し、北京で恐怖に怯えていたころが遥か昔に感じます。今では世界規模で深刻な流行が続いていて、各国の感染に関するデータが毎日のように注目されています。
その新型コロナウイルスの情報の確認に、下記のWebページをみなさん一度は見たことありますよね↓
これはアメリカ「Johns Hopkins大学」の感染情報で、世界的に最も有名で信頼性が高い情報だとされています。
最新のニュースによると、このサイトの訪問者数は150億人を突破したとこと(2020年4月6日)。単純計算すると世界中の人が2回もページをクリックしてることになります、すごい。
中国だけでなく世界中の新型コロナウイルスデータに関連した記事にたくさん載ってます(不思議なことに日本のメディアの記事ではあまり見かけないのですが)。
実は、この感染情報サービスの開発者が中国人留学生であることが最近中国で話題になっています。
董恩生(Ensheng Dong)というジョンズ・ホプキンス大学で博士課程在学中の学生です。
新型コロナウイルスの発生に関するリアルタイムデータをカウントするビジュアルマップを作成する取り組みは今年1月に始まったとのことです。
彼がメンターと、新学期に向けて何か新しいことをしようと話し合っていたときに、新型コロナウイルス感染が中国で発生。
彼は当然中国での情報を見ていたでしょう、この事態をとても心配し、特に山西省の家族のことを考えて、すぐに開発に着手したそうです。そしてたった8時間という短い時間で、今や世界中の人々、政府、医療従事者にとって最も重宝される情報サイトを作り上げました。1月22日のことです。
当初(1月22日から31日までの間)データの収集はすべて手作業で行われ、朝と夕方に2回公開されていましたが、大流行となってしまい手動での更新が維持できないと判断。
2月1日から半自動化されたリアルタイムデータストリームが追加されました。CDCの公式データや多くのメディアでのデータが1日1回の更新であることに対し優位性がありますね。
残念なことに世界中での感染が加速し、このプロジェクトが成長を続けるので、他の中国人留学生の杜鸿儒(Du Hongru)を開発チームに招き、伝染病マッピングプロジェクトに取り組んでもらったとのことです。
↑huanqiu.comのページより拝借。左が杜鸿儒さんで右が董恩生さん
「私たちはこのデータに責任があり、それを検証し、最新で信頼性の高いものであることを確認する必要がある 」とコメントしています。
日本のTwitterを見ていると、「From中国の情報はデタラメ」の一点張りの書き込みがたくさん見られます。個人的にとっても思うところがあるのですが、新型コロナ感染情報で世界で最も信頼されているデータMAPを中国の学生が作っているという事実がとても興味深かったです。中国エンジニアのレベルは世界でも屈指であることもよくわかります。
そしてこんな感想を持ちました、「このJohns Hopkins大学のものよりも、中国企業の作った感染者情報まとめサイトの方が全然見やすい」と。
日本のみなさんは中国の感染データマップなどは見たことないかもしれませんね。見たらきっとビックリされると思います。これはまたの機会に紹介しましょう。
(2020年4月11日に追記しました↓)
(参考資料)
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