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リモート社会が爆速で進んだ中国の生活変化のデータをアリババが公開。日本でも参考になるかも

世界各国の大都市がロックダウンされ、日本でも外出自粛が推奨されていますね。中国は外出できるようになってきて、街にも人が出てきましたがまだ通常時の半分くらいといったとこでしょうか。

日本でも外出自粛をきっかけに今後「在宅経済」「非接触経済」がどんどん進んでいくのは間違いなさそうですね。

・オフィス勤務 → WFH(work from home)
・スーツでの営業 → 自宅(パジャマ)でZoomで営業
・学校、塾 → オンライン教育
・都心のマンション → 郊外の一戸建て
・レストラン → 自炊、出前
・ジムで筋トレ → お家で筋トレ

さっと思い浮かぶだけでも、このような変化がどんどん進んでいくと予想できます。

そしてここでも参考とすべきは中国でしょう、いち早く大規模に外出自粛を行った中国での経済の変化に関するデータが揃ってきています。

阿里发布“宅经济”报告,呈现五大趋势

Alibabaの研究所が、Alibabaプラットフォームの2月のデータを元に「在宅経済 の5大潮流」として調査レポートをまとめていましたので紹介しましょう。

■トレンド1:Tecの重要性向上

オンラインでの仕事や教育が当たり前になるので、当然テクノロジーを使いこなして活用できるかは大切。そしてあらゆる企業のリモートへの取り組みが加速しました。

今後はクラウド、5G、AI技術などがどんどん成熟し、不要なコスト削減されていく。リモートワーク、リモート教育はますます一般的になるでしょう。

↑中国のリモートワークやオンライン教育について過去に度々noteで紹介しています。

■トレンド2:デリバリーのさらなる普及

実際のところ、北京での外出自粛期間中は不便なこともありましたが、「全然生活できるな」と思いました。その理由はデリバリー&ECサービスが便利すぎるからです。この分野で中国は圧倒的な世界No1。

ただでさえ出前サービスが発展・普及していましたが、この期間にみんなの利用は加速。野菜などの市場、ケータリング業者、デザートショップなどの伝統的な事業の「出前」サービスが大幅に改善した。ミシュランレストランまでもがデリバリーに取り組んでいる↓

伝統的なお店や小売事業のデジタルトランスフォーメーションが加速するチャンス、進化できなければ淘汰されるかもしれない。

ちなみに家庭用の調理器具がバカ売れしているようです↓

阿里研究院:“宅经济”报告——经济迈向“云时代”-Useit_知识库

1位は大流行した「自宅でケーキを作るトレンド」での卵ミキサー。

■トレンド3:非接触経済の拡大

これも以前noteで紹介しました。感染症拡大を防ぐために普及した「ノータッチサービス」が接客業やデリバリーサービスのサービス品質を向上させるかもしれません↓

今まで中国は非衛生なお店や商品もたくさんありましたが、消毒の徹底などで衛生向上に繋がれば嬉しいです。

■トレンド4:ネットユーザーの増加

ユーザー数自体が伸びているそうです。これは当たり前とも思いますが、面白いのは「ユーザーがネットにつながっている時間の長さ」が大幅に伸び、 特に50代以降の人たちの「オンラインサービス」の受け入れが激しく増加しているとのこと。

もともと中国では50代、60代でもスマホやPCをバリバリ使いこなす人が多いです。オフィスで僕の席の斜め後ろに座っていた富豪のおばちゃんはオンライン決済について僕より詳しいと思います。

この非常時に、今までネットを敬遠してた人も生きるためにステップアップ。そしてそのままハマってるといったところでしょうか。

■トレンド5:消費者とサービスの変化

「利便性」を求めて購入意欲が高まる 在宅サービスの便利な体験は、在宅サービスや通所サービスにお金を払うという利用者の「サービスにお金を払う」という意識の醸成につながっているとのこと。

“宅经济”报告:经济迈向“云时代”_【宅经济专题报告】_-_知乎

 「オンラインジム」「クラウドディスコ」「クラウドカラオケ」など、新しいエンタメ産業が誕生してきてます。

また、洋服屋さんなどの実店舗は店に来るお客が激減しましたので、実店舗での販売はしつつ店の中でネット中継販売をやってるところが増えてきました。

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义乌のお店。お客さんがいても気にせず実況、実況中でも気にせず接客。笑

このようなトレンドが爆速で進行中です。この中の内容で、今後の日本でも参考になることがあって、誰かに役立ったら良いなぁ。

(参考資料)


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