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北京稻香村。1895年から続く北京伝統デザートのお店。ちょっとマニア向けな商品の数々を紹介

毎日美味しいものを食べる春節休みがやっと終わりダイエットしなければいけない憂鬱な日々に戻りました。

先日地方から遊びに来た友達と北京ダックの行列店を食べに行ったあと、日頃よく利用している北京伝統デザートのお店に食べにいったのですが、これをまだ皆さんに紹介していなかったことに気付きました。

「北京稻香村」(Běijīng dàoxiāngcūn)というお店で、ロゴが三つの禾でおなじみです。地元ではかなり愛されいるお店で、オフィシャルサイトで北京での店舗数を調べようと思ったら、まさかの大量出店すぎて数え切れませんでした↓

三つの禾のロゴで北京稻香村と紹介したのは理由があって、稻香村が様々あるからです。清の時代から民国や戦乱時代、新中国の設立までの社会の激しい変化を経ていくなかで、同じ商号「稻香村」で商売をしているところが複数あります。

大きいところだと、北京稻香村以外に蘇州稻香村があります。また北京にも、蘇州稻香村や、ただの偽物稻香村(これは特に観光名所に多い)もたくさん存在してますので、北京に来たばかりのころに、北京出身の友達から「絶対三つの禾のところに行ってね」と教えてくれました。

蘇州稻香村にも美味しい商品はいっぱいあると思いますが、今日はボクがよく利用する北京稻香村を紹介します。北京稻香村は1895年(清光緒21年)に設立されたお店。実は1773年(清乾隆38年)に設立された蘇州稻香村の北京店です(模倣店なのか、弟子店なのかは不明)。

長年北京で発展していて、北京出身の人から見るとお馴染みのお菓子で日常生活でもよく食べますし、春節や中秋などの伝統記念日では盛り合わせボックスの手土産としても人気で、よく行列ができています。

↑よく利用するのは、この11営業部です。dianpingの評価システムでは5点満点中の4.2点で、味、環境、サービスそれぞれが4.2点、4.1点、4.0点となります。一人当たりの平均消費額が45元(約950円)ですが、日頃の利用ではいつも2, 30元程度。プレゼント用は120〜200元程度です。

この営業部はお店が比較的大きくて、お菓子以外には惣菜や揚げたての鶏肉串と羊肉串もあって、なによりも行列のできる北京ダック店でおなじみの「四季民福」のすぐ隣で、順番を待つ時小腹を空いたらここがベストチョイスです。

以前紹介しました↑

↑入口はこんな感じで、the中国のお店感

↑基本的には商品の重さで値段を計算するお店で、壁沿いは独立包装のないお菓子がたくさん。欲しいものと量を店員に伝えれば用意してくれます。真ん中は包装されたもので、欲しいものを自分で取って店員に計ってもらってから購入します。

↑独立包装されてないものは工場(この広い営業部では一部だけ店内)からのままの状態で、自分用だと紙袋を入れて持っていきます。プレゼント用の場合はこの画像の1番上の赤いボックスのような、包んである盛り合わせを買うことも可能です。

取り扱っているお菓子の種類は、オフィシャルサイトによるとレギュラーのものが100種類以上、期間限定や新商品もよくあるので覚えきれないほどです。盛り合わせの選択について解説している動画やSNS投稿とかも人気コンテンツ。

例えば5点をまとめて購入して食べてみたりするのですが、結局商品名のないデザインが全く同じ袋に入れられて、家に帰って食べたらお気に入り商品の名前が何なのかよくわからないことがいつもです笑。なので、定番や自分好みのものを複数購入して、プラス1点か2点の食べたことのないものを購入するのが1番いいと友達に言われました。また、人気なためよく行列するので、前の中国人が多めに購入するものを頼むのもいいとのアドバイスも。

と、ここまで話しても一体何があるかいまいちよくわからないかもなので、dianpingとレッドから盛り合わせの写真をいくつか拝借してご紹介します。

基本的にはサクサク系、柔らかい系、硬い系、季節の縁起いいもの系に分けられます。重さで販売しますので、同じ大きさでも硬い系がサクサク系よりじゃっかん会計金額が高くなります。

ZhihuとDoubanで100+種類を食べてみたすごい人のレポもかなり面白かったのですが(参考資料にリンクおいておきます)、この達人のレポでは、稻香村のデザートを「混糖」(北京式だと理解しても)、ケーキ、サクサク系、蒸し・揚げ系、その他に分けて解説していました。

なぜか前編後編を違うプラットフォームでわけてアップして解説する人でした笑

↑混糖では、山楂锅盔、枣泥方酥、山楂酥饼、麦丰椰丝球、麻香酥がおすすめ。一つ目と二つ目だけ食べたことがあります。たしかに美味しいです。

ZhihuとDoubanより

↑ケーキ系は、正直見た目は本当にイマイチですね。しかも紙袋に入れられるから若干不便ですが、コスパは最高です。達人のおすすめは、肉松拔丝蛋糕、紫菜肉松蛋糕、蜂蜜蛋糕、黄油布丁蛋糕、茯苓糯米蛋糕。まさかのボクも友達もどれも食べたことないのですが、最近チョコの新商品を購入しました。美味しかったです。

ZhihuとDoubanより

↑サクサク系では、牛舌饼、枣花酥、绿豆凸、核桃薄脆、清香白百果が薦められました。これは前から3つは食べたことあります。美味しいです。

ZhihuとDoubanより

↑蒸し・揚げ系では、夹沙方糕、黄糕、奶油麻花、白萨其马、蜜贡が薦められました。黄糕だけ食べたことがあって、しっかりしてるシンプルの蒸しパンの感じで普通に美味しいです。

ZhihuとDoubanより

↑その他のジャンルでは、喜多块、糖火烧、桃酥、早餐饼、自来红が薦められました。どれも食べたことないです。

このお店はコスパが良くて美味しくて自信をもっておすすめしますが、最大の問題は商品名なかなか覚えられないことです笑。迷うならとりあえず超人気の「牛舌餅」(牛タンと関係ないです)を購入しましょう。それからは冒険だ。

ちなみに達人のランキングには全く入ってない「黑豆起子馍」も個人的におすすめです。名前の由来はよくわかりませんが、黒豆の入ってるスコーンで時間のない時の朝ごはんにも、午後のコーヒーや紅茶のお供にしても絶賛。

というマニアックな紹介になってしまいました。ここまで読んでくれて感謝です。調べたらAmazonでも売ってるみたいですね。

北京を訪れた際にはぜひ思い出して行ってみてください!観光や赴任されて帰国する際の手土産にしてもいいと思います。

(参考資料)


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