ウクライナに関して中国ネット民の関心と中華SNSの新たな活用について
中国には「家事国事天下事事事关心」という有名な言い方があります。これは「家のこと、国のこと、世界のこと、全部に関心を持とう」という理念です。日本の方のイメージと異なるかもしれませんが、びっくりするほど国際情勢に興味を持っている人が多いです。
ウクライナの動向についてももちろんネットでは広く関心が集まっています。ZhihuやBilibiliなど意識高い系のユーザーが多い所では文章や相当なハイクオリティーの説明・分析の動画がアップロードされています。ボクも見てて面白いなと思う内容がたくさんありました。
そしてそんな中で一つ面白い動向がWeiboで起きています。世界平和が大事でありながら、この面白い現象をみんなにシェアしようと思います。
↑まずは午前中にWeiboのバズりトレンドに一位になったのは「ウクライナがWeiboで声明を出した」との「?」になっちゃうタグでした。(画像は友達に送った?そのままです)
↑そしてそれ以外にも「ロシアやアメリカなどの国もWeiboで発信する小言」が5位にランクインしました。
↑まとめてくれたインフルエンサー曰く「国際裁判所Weibo院再び」とのこと。
なんと各国の大使館のWeiboアカウントがそれぞれWeiboで声明を発表したのです。それぞれの内容はなんとなく想像つくかと思いますので割愛、声明についてを時系列で紹介しましょう(Weiboは140文字オーバーでも大丈夫なので本文は内容によって一部になってるものもある)
↑午前10時57分にウクライナ大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数4.1万)による声明
↑12時18分にフランス大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数45.5万)による公報
↑12時41時にロシア大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数39.2万)がプーチンによる大統領令を発表
↑14時12分にイギリス大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数185.8万)による声明
↑15時36分中国国家テレビ局のニュースアカウント(フォロワー数1.26億)による外交部がウクライナ情勢に対する意思表明
↑16時31分、アメリカ大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数298.2万)による声明
↑17時20分、ドイツ大使館のオフィシャルアカウント(フォロワー数32.5万)による声明
これは各国の世論戦に位置つけてもいいかどうかはわかりませんが、中国ネット民がこんな見たことのない光景には神コメントも数々あって不謹慎でありながらちょっと紹介したいと思います(ジョークが含まれてます、気を悪くされる方がいたらすみません)
↑「国連の5大常任理事国も当事国のウクライナもそれぞれ意思表明しましたね。」
「国連安全理事会Weibo支会」
「速報:(Russia TodayのWeiboオフィシャルアカウントがRT機能で各国大使館の発言をRTコメントで口喧嘩になっている)みんな大好きな正面衝突始まったよ!」
「おつまみや飲み物販売してます」(野次馬向けってこと)
↑「コロナの影響でウクライナ戦争はオンラインで行うことになります。」
「芸能人のスキャンダルも見逃せないし、国際審判もあってWeiboのユーザーが忙しく大変ですね。」
「これもしかして我々に陪審団にする気?」
「Weibo(微博)これからの名は国連博www」
↑我々がTwitterとかアクセスできない恐れがあるから親切ってことですよねw
↑「次回のノーベル賞平和賞にはWeiboのCEOが出ないとw」
「中国語での口喧嘩、お互いにわかりますかねw」
↑「マジで聞きたいです、Twitterやインスタでもこんなに審判してるの?」
返しには「無理でしょう、全部アメリカ企業だから」
↑「まさかWeiboがこんな国際的な地位があるとはw」
「ウクライナ、タグもつけるじゃん」(Weiboのタグのやり方はTwitterやInstagramとちょっと異なります)
ちなみに、そんななか日本大使館は何を発信したかというと...
↑今日は猫の日ですって。日本の大使館はテレ東路線ですね
ちょっと緩いところをもってきましたが、冒頭にも書いたように中国の多くの方々はウクライナとロシアの件について大変注目していてネット上での議論もすごいです。かなりセンシティブな内容だったり、西側諸国と真逆のスタンスの方も多いですね。気になる方が多ければnoteで紹介しようと思います。
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