AI画像生成が巨大産業に発展する予測。中国ネットでも大流行開始
最近日本でもAIが生成する画像への注目が高まっていますよね。Twitterで、Stable Diffusionなどで作られたアーティストもびっくりな作品への感想や、学習に使われた画像や出来上がった画像の権利をどう扱うかなどが議論されているのを目にしました。
中国でも、AIで生成された画像や動画をSNSで見ない日はないくらい日常になってきているんですが、最近では企業が専門職として募集し始めたり、画像生成の副業で収入をあげる例も増えてきましたので少し紹介したいと思います。
これはちょっと前にWeiboであがっていたAI画像生成の仕事の募集ですが
AIを使って絵を描き、フィルターをかけて洗練させるという副業の案内で、月に3-4000元(10万円弱)といったもの。
同社の募集要項を見ると2つの要件があって、1つはAI画像生成ツールの使い方を知っていること、もう一つはPS(フォトショ)の仕上げ技術が習得されていて作業できること。具体的には
思えば今まではイラスト外注の取引プラットフォームでPS職人たちが請け負ってた仕事で、ここにAI描画ツールを使って画像生成する人たちが入り込んできたという構図ですね。ちなみにPS達人たちの中にはかなり収益をあげてるデザイナーたちもいました。
中国国内でもAI画像生成ついて議論されることはあるのですが、基本的には「この流れは止めることができないからどうやって活かしていくか」についての意見がメイン。また、Baidu、テンセント、アリババなど大手を筆頭に中国の企業も画像や動画生成ジェネレーターに人材や資金を投資しています。とある中国のコンサルのレポートによると、今後2-3年の間にスタートアップや商業的ソリューションは増加し、2030年には市場規模は1兆元を超えると予想されていました。
中国企業の例としては2020年に設立され杭州に本社を置くZMO。今年5月にシリーズAで800万ドルの資金調達を完了しています。
主力製品のひとつである画像ジェネレーターimgcreator.aiは、テキストから任意の画像コンテンツを生成することができます、stable diffisionなどと同様ですね。APIの一般提供をしていて利用料を徴収するモデルも用意されている。
そしてリリースされたサービスやコンテンツでは超絶賛の作品が次々話題になっています。ここからはそちらを紹介。
つい先日バズったのは自分の写真をアップロードすればアニメ風にアレンジできる機能ですが、そこでAIが斜め上の画像生成センスを見せつけました。そのバズりの作品をいくつかをピックアップします。(元画像を比較しながらが面白いですのでごゆっくりのスライドをお勧めします)
まずはこの二匹の犬、ですが実際に上がっていたのはこちら↓
ネット民のコメント「養う親から実の親に変身」
大きいゾウさんと赤ちゃんゾウさんが実際にはこちら↓
女の子がかわいそう。。ネット民のコメント「子供のゾウまで描かれたもある意味すごい」
マンドリルかな。実際にはこちら↓
ネット民のコメント「マジですごい想像力」
犬の顔が女の子と画風がちょっと違うけど普通に可愛い作品。実際のはこちら↓
まさかの顔が逆。ネット民のコメント「オタクのワンちゃん、このAIにお金渡しただろう」「犬が絶対課金した」「AIからみればワンちゃんのほうが可愛い感じ」
BL的なロマンチック展開。実際の写真はこちら↓
UP主:題して「彼氏、彼氏できた」。ネット民:「AIは本物の愛情がわかる」
キーワードは清純セクシー、少女、赤いほっぺ、室外、ロングヘア、黒髪、黒い瞳だそうです。
そして男性が喜びそうなジャンルが先行している感じもあります。紳士の皆さんがAIに一言言いたいのも増えている
といった感じで盛り上がってます。今回は面白いバズり系をピックアップしましたが、画像生成AIに関する解説や使い方のコンテンツが山のように上がってますし、次々とビジネスが生まれています。新しいもの、面白いものが登場したらまた紹介しますね、ぜひフォローしてお待ちください。
(参考資料)