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【パワハラ備忘録】何が適応障害を招いたか…分析

私は2022年6月に適応障害と診断された。インターネットで「適応障害」と検索すると、医療者が書いたサイトから、一般の方や当事者が書いたブログなどがヒットする。
私も適応障害と診断されたとき、これらの多くの情報が参考になった。
個人的な内容になってしまうが、この記事ではどのようなことが原因で適応障害になってしまったのかを自分なりに考察する。
自分の性格的な素因もあると思うが、まずは周りの環境から書こうと思う。

環境の変化

学校への入学や転職など、環境の変化は適応障害の原因の1つとされている。 

私も言わずもがな、適応障害と診断される3ヶ月前に社内の別の部署に異動していた。
みなさんも経験があるかもしれないが、異動に伴い、新たなメンバーとの人間関係の構築、新しい仕事内容の理解、部署の(暗黙の)ルールの把握が必要になる。
私はこの中でも「暗黙のルールの把握」に1番苦戦した…

上司のタイプ


上司のタイプをPM理論で考える。

・異動前の部署の上司
上司のタイプをPM理論で考える。
異動前の部署の上司は、「PM型」であり、部署のメンバーを上手にまとめながら、目標を淡々とクリアしていたように思う。
人柄も穏やかで上司と部下との距離感が近すぎず、遠すぎず、丁度よい間隔を取ることのできる人であった。指導は感情的ではなく、冷静に部下の行動に対して注意やアドバイスをしてくれる上司であった。
性格は基本的には優しく、周囲の人に対して細やかな気配りができる人であった。その反面、少し頼りない印象も持っていたが、大いに信頼できる人であったことに間違いはない。部下からの声に耳を傾ける能力には非常に長けていた。

・異動後の部署の上司
異動後の部署の上司は、「Pm型」であった。
勤務態度はまじめであり、部署の目標を達成できる反面、チームメンバーに信頼されておらず、チームをまとめる能力は欠けていたように思う。
性格は、積極的、情熱的、完璧主義という言葉が当てはまるだろう。
仕事への情熱はあり、志は高いが、感情のコントロールはあまりうまくはない。「喜怒哀楽」がはっきりしていた。

人によってリーダーの好みはあると思う。しかし、私は異動前の部署の上司のほうが人柄も指導方法も好ましいと思っていた。そのため、異動後の部署の上司の大きなギャップに、当時の私は大変苦しんでいた。
会社に属する以上、色々なタイプの人と接する必要がある。私はこのタイプの人間と今まで関係を築いたことがなかったため、攻略方法をずっと長い間探していた。(結局良い答えはでなかったが…)


上司の特徴

ここから、異動後の部署の上司のどういうところに自分が適応できなかったかを書いていく。

・マイクロマネジメント
この上司に出会うまで、私はマイクロマネジメントという単語を知らなかった。
マイクロマネジメントとは以下のように定義される。

マイクロマネジメントとは、上司やリーダーが部下や新人の行動を細かく管理・チェックし、過干渉してしまうマネジメントのことです。具体的な例として、業務の進捗状況について頻繁に細かな点まで報告を求める、電話のかけ方やメールの文面について口出しをするなどが挙げられます。

SURVEY
マイクロマネジメントとは?部下へ及ぼす悪影響や改善策も紹介
https://survey.lafool.jp/mindfulness/column/0057.html#1
2023/1/15
 閲覧


下記に紹介する事例以外にも、様々な場面でマイクロマネジメントがみられたが、私が1番腑に落ちず、疲弊したものを記す。 

私は外部の人とのメールでのやり取りを日に何回も行っていた。そして仕事上、タイムリーなやり取りが必要になるときも多かった。しかし、その外部の人へメールを送る際、以下のルールを上司が作っていた。

・外部の人にメールを送る際は、事前に上司に送って添削してもらう。

・修正箇所(上司のこだわりで認められない言い回しが)がある場合は、小ミーティング(短時間)を設定し、上司に意見をもらいながらその場でメールを修正する。

添削してくれるのはありがたいと思っていた。しかし、「書類を拝受しました。ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」などの簡単なメールも上司に一度送り、見てもらう必要があった。
上司も忙しいため、すぐにメールを添削できるわけではない。そのため、タイムリーなメールのやり取りができなくなった。上司から返事が来るのが業務終了間近のときもあったため、タイムマネジメントに苦慮した。

その他にも様々な面で必要以上の監視を感じたが、何よりも上司がミーティング(対面やTeams)>>>>>>メール>>チャットという考え方を持っていた。
そのため、すぐに確認したいこともチャットではなく、上司のスケジュールを確認して小ミーティングの時間を確保しなければならなかった。
また上司になんとかならないか伺ってみたが、理解してもらえず、業務効率が落ちたように感じた。

・人の気持ちを決めつける
私の上司はとにかく「人の気持ちを聞くことができない人」であった。
共感性を持っておらず、相手の気持ちや立場を想像する能力に著しく欠けていた。
私が何か意見を言うと、自分の頭の中で都合の良いように解釈する傾向があった。加えて、上司は「部下が私を攻撃している」というを謎の解釈も付随させた。
私は上司を言い負かしたい、などの意図は全く持っていなかったし、教えを請うつもりで上司と話していたのだが、本人にはこちらの意図が全く伝わっていなかった。(私の伝え方の訓練不足ももちろんあるが、なんというか…今までの人生でこんなにも独特な解釈をする人に出会ったことはなかった…。)

・常に断定口調

直接指導されるときはもちろん、メールの口調もほぼ全てが断定口調であった。

「~するべきです。」
「それが常識です。」
「~してはいけません。」
「絶対に~です。」

この人は、わずかでも自分が間違っている可能性を考慮しないのか…とずっと思っていた。
上司は基本的に威圧的であり、「私の意見が絶対に正しい」という態度で接してくるため、反論することもできなかった。
間違ったことは言っていないかもしれないが、上から目線で、かつ断定口調で話すとどういう印象を相手に与えるか今までの人生で気が付かなかったのだろうか…。
最後はこの人と話すのは無駄だとさえも思われて口をつぐむようになった。

この上司に「あなたは言葉遣いに気をつけたほうがいい。」と言われたのは今となってはいい思い出である。

・パワーワード、「あなたのために言っている」を連発
パワハラやモラハラをする人がよく使うワードとして挙げられるのがこの言葉である。
「あなたのために指導している。」、「あなたのためを思って言っている。」などのニュアンスを含んだ言葉である。
これを言われたら、言われた方は「そうか、自分のためを思って言ってくれているのだから我慢しなきゃ…。」と自然と思ってしまう。

本人は本当に「あなたのため」を思って言っているのかもしれない。しかし、この言葉は相当な信頼関係と相当立派な人間性を持った人が言わないと相手に全く伝わらないと思う。(そもそもそのような人はこの言葉を使わないとと思うが…。)
少なくとも私にはこの人の言う「愛情」が全く持って理解できなかった。



その他にも私が適応できなかった上司の特徴はたくさんあるが、挙げたらきりがないためこの辺でこの記事は終わりにする。



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