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【雑文】note創作大賞応募者を応援する会(七回目にして最終回にするから長いぞ)

最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さまからのたくさんのビュー、スキがなければ200%続けていません。特に〆切間近にはオールカテゴリー部門の投稿数も莫大にあり、本業以外を色々犠牲にしつつ、せせりをガチガチに痛め、何度も意識を飛ばしながら読ませていただきました。noteさん、次回は応募点数を限定しませんか。


 先週の記事にて、2022年に行われたnote創作大賞の受賞作品のその後の展開について触れました。


 一応復習しておきましょう。

 前回は16,848作品の応募があり、大賞:該当作品なし、優秀作品賞:6名、入賞:13名の計19作品が受賞されました。
 もともとの募集段階では、大賞:1名、優秀作品賞:3名、入賞:若干名とされていたので、予定よりも多く受賞された様子。
 もともとは大賞と優秀作品賞が「賞を授与した企業と書籍化や映像化等についての話し合い」となっていますが、実際には入賞作品にもそういった話があったようです。19作品中5作品がそういう感じで展開されていました。
 参加企業はKADOKAWA、幻冬舎、ダイヤモンド社、テレビ東京、noteの5社です。

 で、今回ですよ。今回のnote創作大賞2023の記事を見ていて今更ながら気がつきました。


 こちらの記事の、この部分↓

編集部賞(各1名)
正賞:記念品
副賞:賞金10万円
各編集部が1名ずつ選出します。
・受賞作品には、選出した編集部の担当編集がつき、媒体(Webメディア、雑誌)への掲載や書籍化に向けた話し合いなどを行います。受賞作品の扱いについては編集部ごとに異なりますので、詳細は特設ページをご覧ください。

映像化賞(1名)
正賞:記念品
副賞:賞金10万円
部門を問わずに、テレビ東京が幅広く作品を選考し、1名選出します。
・受賞作品にはプロデューサーがつき、映像化に向けた話し合いなどを行います。

note賞(若干名)
正賞:記念品
副賞:賞金10万円
オールカテゴリ部門に応募された作品の中から、note運営事務局が若干名選出します。
・受賞作品はnoteクリエイター支援プログラムを通じて、メディアに紹介するなどのサポートを行います。

入選(若干名)
正賞:記念品
副賞:賞金1万円
部門を問わず選出します。
・一部の作品には協賛編集部の担当がつく可能性もあります。

読者賞(若干名)
正賞:記念品
副賞:賞金1万円
部門を問わず、読者の人気度が高かった作品を若干数選出します。

募集開始の記事の「賞・賞金」の部分。


 応募の時はついつい部門と募集要項のところばかり見ていましたが、良く見ると勘違いしていました。
 例えば、ミステリー部門は6社入っているので、各社が1作品ずつ選び6つの入賞がある(編集者によっては該当者無しとか)ものだと思っていました。でもこの書き方……違いますね。

 今回は15の編集部とテレビ東京、noteを合わせて17社が入っています。つまりはこういうこと。

 35,000超の作品のうち、編集部賞15名、映像化賞1名、note賞・入選・読者賞ともに若干名。
 若干ってどれくらいだよ、というツッコミが聞こえてきますな。2022年の時の若干は13名だったので、仮に10名とすると計46名でしょうか。もうちょっと減るかなぁ。
 まあ若干名のところはともかく、「狙うは編集部賞!」という方、私と同じ勘違いをしていたとしたら間口が狭くなりました。残念。

 気を取り直して眺めると、編集部によって参加しているカテゴリー数に差がありますよね。ってことは、〇〇部門から××編集部賞を出したら、△△編集部賞は〇〇部門を避けて出す、とかの調整が入りそうじゃないですか? 憶測ですけど。ちょっと表にしてみましょう。


当初は右下の合計数、31作品+αが受賞するのだと思っていました。


 9部門×15編集部です。
 うち、ポプラ社文芸編集部・光文社・ポプラ文庫ピュアフル・JUMP j BOOKS・Palcy・幻冬舎・幻冬舎コミックスは、各1部門の参加です(赤く塗ったところです)。その部門から1つ選ぶのは確定ですね。
 別冊文藝春秋は、ミステリー小説部門とお仕事小説部門の2つに入っていますが、ポプラ社文芸編集部・光文社がミステリー小説部門から選ぶことを考えると、お仕事小説部門から選ぶのでは? と推測。となると、ファンタジー小説部門とお仕事小説部門の2つに入っている富士見L文庫は、ファンタジー小説部門かな? と勘ぐっています。(真ん中あたりのオレンジ色です)
 同じく2部門ずつ入っている、文芸春秋コミック編集部・マンガMee・オレンジページは話し合って決めそう……。まあ可能性の高さで行けば、オレンジページがエッセイ部門から選出し、他2社が漫画原作部門とコミックエッセイ部門から1つずつとなりそうです。(右下のオレンジと黄色です。黄色はどこか1つという意味です)
 そうなると現状、9部門のうち、ミステリー小説部門、漫画原作部門、コミックエッセイ部門、エッセイ部門の4部門が2作品ずつ選出されています。
 イラストストーリー部門は1社しか入らないし、オールカテゴリー部門はnoteが選ぶ。となると残りは3社3部門。
 朝日新聞出版・メディアワークス文庫・新潮文庫nexが、恋愛小説部門・ファンタジー小説部門・お仕事小説部門から各1作品を選出する、という見立てです。

 いやぁ、すっきり収まる。各部門2作品&イラストストーリー部門1作品&オールカテゴリー部門。美しい。でも実際は応募数にかなり偏りがあるから、こう綺麗には行かないかもしれません(なんて、布石も抜かりなく)。

 じゃあ実際の応募数って結局どうよ、と思いますよね。ご安心ください。こちらにご用意しております。

7/18時点のハッシュタグ数です。何故か締切日を過ぎても少しずつ増えるという不思議……。


 受賞数は先ほどの予想の数字で計算しています。やはり1部門とはいえイラストストーリー部門が一番可能性が高そうですね。
 対してエッセイ部門はかなりの狭き門。お気づきでしょうか。前回のnote大賞の応募数は16,848作品。うち入賞が19作品。今回のエッセイ部門の応募数は16,087作品。うち入賞が推定2作品+α(入選と読者賞は部門問わずなので)。

お前、そういうことはもっと早く言えよ

 という罵声が聞こえてきます。すみません。だって今気がついたんだもん。
 ここから選ばれた猛者は輝かしい未来へ羽ばたいていくことでしょう。羨ましいことです。選ばれることに期待しつつソワソワして待ちましょう。


 ではでは、ひよこセレクションです。最後なので多めにピックアップします。

・オールカテゴリー部門の新着に上がってくる記事
・スキが少ないもの(50以上あるものは見てないです)
・基本は短編小説。その他のジャンルをピックアップしていたとしたら、それは思わず読んじゃったやつです。
・私が読んで「あ、面白いかも」と思ったもの

*ざっとザッピングするので、読みにくいものは外れている傾向があります。
*読んでいたときの気分とかにも大きく左右されています。悪しからず。

雑な基準。。。


「…あのね…私…、“できちゃった”んだよね」
 ハンバーガーショップのカウンター席に座る高校生カップル。まさかの告白に動転しながら考える男子と、冷静に産むという女子。
 突然そんな告白されるとドキッとしますね。男子のジェットコースターみたいな心境を楽しむお話。


 エッセイです。
 私もコーヒーはよく飲む方ですが、マグカップに入れると最後まで飲めない問題が発生します。お茶って美味しく飲める適温がありますが、果たしてその適温で何口飲めるのか。ちょっとやってみようかなと思った1作。めんどいのが難。


 四コマ漫画。
 こうして勝手に揚がってくれればいいのに、と思ってみてしまう。まあ、このエビフライを食べたいかと言われるとちょっとためらうけど。
 なんか気になる絵柄です。


 ある夏、母の代わりに叔母の引っ越しの手伝いに来たニーナ。そこで「甲斐さんちのドラ息子」と出会う。夜の海で話す二人。偶然知られてしまったニーナの秘密。
 海、ラムネ、人魚姫、空蝉といった散りばめられたモチーフが綺麗に収まる、切ない恋愛小説。「俺が買うたる」にドキリとする。
 一度読んだらもう一度冒頭へ戻りましょう。少しだけ救われます。


 イラスト付きシナリオの作品。
 オールカテゴリー部門のみAI作品OKなのですが、noteはこういうのを求めているのかなぁと思い読んだ作品。イラストがMidjourneyとCanva、文章はオリジナルとのことです。私は呪文(プロンプト)を唱えたことが無いのですが、ここまで違和感の無い、統一感のある一連の絵が描けるんだなぁと感動してました。ストーリーラインのイメージとも合っています。


 この物語はフィクションです。
 タイトルから「あーはいはい。よくある、ああいうやつね」と思い、ハイスピードでスクロールするが、途中から違和感に気づく。……こいつ、吉野家から全然出てこねぇ。
 こちらの不安を適宜汲み取り解決しながら何とも画期的な方法を紹介する記事です。でも良い子はマネしちゃダメ。


 厄日だ。朝から立て続けにヤなことが起こっている。そして案の定、その日最初のお客として二人組の悪魔がやってきた。ちびの悪魔がでぶの悪魔に誕生日プレゼントとして本を送りたいらしい。要望は「死人がでてこない探偵小説」。
 どこかコミカルで愛嬌のある悪魔たち。非日常の中の日常を描いた短編。
 あ、そうだ。死人がでてこない探偵小説、ありますよ。悪魔さん。


 無人島に流された二人の美容師、竹内と松下。松下のぼさぼさ頭を切らせろ、と(こんな状況で)竹内が言うがかたくなに断る松下。トンデモな言動を行う竹内に、巨大蟹が鋏を振り回す。
 はっちゃけて楽しく読める短編です。どうやって無人島から脱出するか、ではなくて、こうして2人は無人島で楽しく暮らしましたとさ、となるやつかしら。


 AIを使用した漫画。さきほどMidjourneyを使用したイラスト付きシナリオを紹介しましたが、こちらはもっとAI要素が多いです。
 肝心の漫画作品もさることながら、その作成工程を一連の記事にしてくださり、それが面白い。AI使いの方々には興味深いかと思います。
 こちらにある程度の技術力が必須ですが、AIの使い方で作業効率はぐんと上がるんだろうなぁ。


 イラストレーターとして売れている村瀬。その個展のDMハガキが髙橋のもとに届く。元美術部の友人だが、髙橋は村瀬の才能に嫉妬し、高校時代に謝罪ではすまない罪を犯した。その告白をするため、高橋は個展へと足を運ぶ。
 リアリティのある現代短編。主題の隣に、模倣とオリジナルの問題があり、この時代に再考すべき部分だなぁと感じました。


[終わりに]
 冒頭でチョロッと書いていますが、ザッピングするとはいえ大量の記事に目を通すのは本当にキツい作業でした。途中から始めたとはいえ、何千もの記事を開いては消す繰り返し。1記事にかけられる時間は秒単位で、スクロールしながら気になればもう一度頭に戻り読み直す。面白いなと思えばメモしておいて、日を改めてもう1回読みに行く。気になればその人の他の記事も読んでみてさらに取捨。週5つの記事を選ぶのに他とのバランスも多少考慮しつつ紹介させていただきました。逆に言えば、面白かったけど紹介していない記事も多々あります。
 さらに、私の不得意なジャンルはざっくり飛ばされています。本当に申し訳ない。具体的に言えば短歌・詩。こういうのは短くてすぐに読めるかもしれませんが噛みしめてこそだと思います。ザッピングする時に噛みしめる時間が無いのです。あと台本・シナリオ系。小説なら立ち止まることなく頭でイメージができるのですが、ト書き風になると理解するのに何故か時間がかかる鳥頭なのです。
 たくさんの作品がアップされていて、中には私が気づけなかった秀逸な作品も多いことかと思います。私が紹介した40作品の中にピックアップされず「お前の目は節穴か」と内心お怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが、小鳥の力量ではせいぜいここまでです。あとはnote公式さんに委ねます。


 他の趣味や普段の記事の更新もストップしてまでnote創作大賞の応援に打ち込むことが出来たのは、ひとえに皆さまからの応援のおかげです。応援記事への応援(ビュー、スキ、コメント)が無ければここまで続けることは絶対にありませんでした。ひたすらしんどいものの最後まで完走できたことを本当に感謝しております。
 選考が進むタイミングで記事を続けようかとも思いましたが、そんな先の未来を今から宣言できないので「note創作大賞応募者を応援する会」はいったん終了とさせていただきます。
 ありがとうございました🐤


私の応募作品と今までの応援記事は以下の通りです。

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