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ディプロマシー会 オーストリアハンガリー帝国視点(ハプスブルク家再興を目指して)

 先日、開催されたディプロマシー会についてこれからいろいろと記させていただきます。

ディプロマシーdiplomacy とは第一次世界大戦のヨーロッパを舞台とした外交ゲームです。

オーストリアハンガリー、ドイツ、フランス、イギリス、トルコ、ロシア、イタリアの7カ国に分かれて欧州制覇を目指します。


今回、私が担当することになったのはオーストリアハンガリー帝国です。


オーストリア

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ハンガリー

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まず、素人の身分で僭越ながら歴史のお話をすると、当時は二重帝国でした。敗戦によって分裂しています。

(ここから長いです。ゲームについては下にスクロールするとご覧になれます)

この国はドイツ語、ハンガリー語(話されていた言語としては他に、チェコ語、ポーランド語、ルテニア語、ルーマニア語、スロヴェニア語、ボスニア語、クロアチア語、セルビア語、イタリア語)を公用語とする複合国家でした。

正式名称は「帝国議会において代表される諸王国および諸邦ならびに神聖なるハンガリーのイシュトヴァーン王冠の諸邦」であり現在のアメリカ合衆国のような連邦国家でした。

多民族、多言語、多文化、多宗教を特徴とする(別名ヨーロッパの火薬庫と呼ばれる)バルカン半島を領土に持っており、ナポレオン戦争以来のナショナリズムにはいつも頭を悩まされていました。

 また、名門ハプスブルク家の帝国であったにも関わらず、旧式の慣習や民族紛争、イタリア、ロシア、トルコ、ドイツとの対外関係にいつも頭を悩ませていました。(未回収のイタリアは有名です)

そんな中、セルビアの青年によって国王一家が暗殺されこれを口実にセルビアに宣戦布告をしたことがきっかけでヨーロッパが泥沼化となる第一次世界大戦が始まりました。

というのが背景です。


 ここからゲームのお話が始まります。

このゲームにおけるオーストリアハンガリーは周囲を4カ国に挟まれている陸軍国家です。(途中まで陸軍国家ということを忘れていました)

そのため、周辺国との関係が非常に大切です。

ゲーム全体を通して各国への印象は、

ドイツ…攻め入ることも攻められるも容易に起こりえるが、防波堤のため仲良くしていきたい。

イギリス…海軍国家。陸軍国家である我が国とドイツをいずれ挟みうちにしたい。

ロシア…隣接国家だが、攻略時にトルコに漁夫の利にされそうで怖い。不可侵が最善手。

トルコ…敵対国その1。ロシアと挟み打ちにしたい。いつ裏切ろうか。

フランス…スイスを挟んでいるため近くて遠い国。様子見程度でいいか。

イタリア…敵対国その2。真っ先に攻め落としたい。

という感じでした。

実際には、

1901年

 ロシア、トルコ間で三国不可侵を約束、中立補給地の分割

 トルコ、フランス間でイタリア半島分割の取り決め

 イギリスと情報交換の約束

 ドイツとの不可侵の約束

などがありました。

この時点で、イタリアが隣にあるにも関わらず攻めない痛恨のミスを犯してしまいました。


1902〜1903年

トルコとフランスへの裏切り。

イタリア半島攻略の失敗。

ドイツへのイギリスフランスの裏切りの情報漏洩

などがありました。

 陸軍国家の我が国はトルコに制海権を取られてしまいイタリア半島攻略が中々うまくいきませんでした。

 また、フランス攻略、ドイツ支援のため情報漏洩を行いました。


1904年〜1905年

フランスが消滅したため攻略対象をトルコへと変更。しかし、戦線停滞が続く。

イタリア半島攻略失敗。

ドイツの侵攻を許す。

ロシアの強固な守り。

イギリスとの情報交換。

などがありました。

そして、ゲーム終了時に補給地5の同率3位となりました。

感想としては、オーストリアハンガリー帝国はとても難しいです。理由としては、隣接国が多く各国への信頼、ヘイト管理、情報公開の調整がとても難しいからです。また、とても攻め込まれやすく明確な敵を作りにくいのが弱点です。私のプレイに関しては、ルールの把握ミスによるイタリア攻略の失敗、トルコへ攻め入れなかったことが失敗点として挙げられます。

しかし、目に見えない他国と力関係の不安定さや緊張感はとても楽しいです。また、後半のトルコとの駆け引きはとても楽しかったです。

最後に、たった1回のプレイでオーストリアハンガリー帝国が好きになりました。できれば、次回もオーストリアハンガリー帝国を使いハプスブルク家の再興を目指したいです。


ご覧になっていただきありがとうございました。

※注意、ここで記述している歴史に関しましては著者の主観と偏見に基づいています。明確な参考文献はございませんのであらかじめご理解いただけよるようよろしくお願いします。








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