人のお金で焼肉を食べたい

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最近の記事

#髪を染めた日

 母はよく嗤う人であった。私がどんなにつまらないことを言っても楽しそうに聞いてくれた。  ある日、ぼくのスクールバスは朝ごはんも食べずに出かけてしまった。ぼくは嫌いなピーマンも食べたのに。  親は泣き寄り他人は食いより。悲嘆に暮れている僕の隣に母は腰を下ろした。何も言わず、ただスマホをいじる。決して上手とは言えない白髪染めからただようあの臭い。刺激の強さに鼻を抑えているとどうやら馬車がたどり着いたようだ。  サビたステンレスを引き汗臭い二人掛けのソファーに背中を預ける。手綱を

    • 拝啓、初恋の日々へ

      河津桜の芽が顔を出したあの日を覚えているでしょうか。 あなたに初めて出逢ったのは4才の頃だっただろうか。若草模様の着物を着て裸足で駆け回る姿が今でも脳裏に焼き付いています。 どこへ行くのも一緒で手を繋いで探検したね。近所の駄菓子屋、夕べの河原、昼過ぎの高架下。あなたは、とても歩くのが速くて置いてけぼりにならないように必死でした。おかげで、だいぶ体力がつきました。 そういえば、いろんなお話をしたよね。あなたは、物知りで土の匂いや雨の味とかいろんなこ

      • 今日はね、プチプチ宮沢賢治をやったよー

        日の出前に起きて早朝から田畑を耕し晴耕雨読に過ごしたの。 イートハーブを思い描きながら、生き物の命を考えながらご飯をいただきました。 エスペラント語の習得も、東西南北を歩き回ることも、雨にも風にも負けるけど、、、 でくのぼうと呼ばれ、褒められもせず、くにもせず、いつも静かに笑っている そういう人に私はなりたいです。 おわり byミニ沢賢治

        • 黄泉平坂よりこんにちは

          どーも、退廃主義者です。堕落に堕落を重ね時間を浪費しております。 最近は、文学にやや傾倒しておりここ数日はニーチェに触れています。(にわかです。ガチ勢の方ご容赦下さい) ニーチェといえばどんなイメージを持ちますか? 一般的には、 ・オタクが好きそう ・ニーチェ先生 ・なんか、やばい奴 ・病みそう という印象があるらしいです。 (平成30年度ジャパリパークの住民を対象にしたアンケート参照) どうやら、掴みどころがないせいかあまり認知さ

          「人間の全ての道具・技術・行為媒体は「メディ ア」である。」マーシャル・マクルーハンPart1

          私達がメディアに出逢ってどれくらいの時が過ぎたであろう。 スマートフォンが普及し始めた10年ほど前であろうか。或いは、グーテンベルクの活版印刷機が発明されたルネサンスであろうか。それとも、蔡倫が紙を発明した前2世紀であろうか。 答えは、人類が誕生したその時である。 これから自己対話を始めよう。 「メディア」という言葉の語源はラテン語の メディウムmediumに由来する。(アクリル画のメディウムと同義)これは「間」や「媒介」を意味し

          「人間の全ての道具・技術・行為媒体は「メディ ア」である。」マーシャル・マクルーハンPart1

          身近から分かる時代の変化

          昨日、都内の某繁華街のゲームスペースにて開催された大会に参加した。 会場には、いくつもの音響と大画面。ステージには、プレイヤーごとのモニターがあり、椅子は観客席含めてゲーミングチェア。 学校の1教室でプロジェクターを借りて遊んでいた頃には思いもしなかった光景に唖然とするほかなかった。 ゲームが都内一等地で採算が取れる商材と考えられていることにパラダイムシフトを感じた。

          身近から分かる時代の変化

          【今日、覚えた言葉】手に取るなやはり野に置け蓮華草意味

           蓮華は野にあるから美しいのであってどこであっても映えるわけではない。これは、辞書に載っている意味である。さらに、勝手に意訳をすると2つの意味があると考えられる。  1 物には、住所がありむやみやたらに引っ越しさせるべきではない例 ウィンドウショッピングにて素敵な服を見つけた。しかし、それはモデルに似合っているからであって自分にも似合うとは限らないと思い買うのをやめた。  2 一目惚れかどうか見極めること例 展覧会の土産屋でその日に気に入った作品がプリン

          【今日、覚えた言葉】手に取るなやはり野に置け蓮華草意味

           文明社会にいながら   非文明の水槽を持ち上げ続ける  この水槽というのはとても厄介で  水が足りなると補給して  揺らしすぎるととまり  ときに摺りよりを欲するのである。  いつまで経ってもこれに着手しようとしない科学者に憤りを感じたので幾つかの詩を紹介する 借金 借りた金はすでに じゅうまんえんを越えて来た これらの金をぼくに 貸してくれた人々は色々で なかには期限つきの条件もあり いつでもいいよと言ったのもあり あずかりものを貸してあげるのだから なる

          パート8          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          遂に、ラスト? 長々と書いてきたがやっと、結論です。 恩、義理の文化は他人への感謝を忘れずに自立して立派に生きようとする心である。 菊作りに秘術を尽くすほど美を愛する一方で、刀を崇拝する攻撃的な民族である。これは、一見矛盾しているようで実はしていない。 菊:見映がよくなるようなかに針金を通し品評会葬式に出される 刀: 攻撃的なものではなく「錆」を出さないように心を強く保つ精神の象徴 どちらも、立派に生きようという日本人の姿の

          パート8          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート7          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          あと、もう少し…なのかな? 日米の幸福感について。 アメリカの幸福と言えば、アメリカンドリームが真っ先に思い当たる。金、別荘、仕事の成功など個人に由来する幸福である。 それに対して日本の幸福は「友人との会話や遊び、誰かに認めてもらうこと」など、人間関係に由来する幸福が多い。個人に関して言えば、「身の丈にあった幸福」で満足する場合が多く、求めるよる受け入れる傾向が強い。 それは、何故であろうか? 答えは幸せの求め方にあると考える。 アメリカは、子供の頃に厳しく育

          パート7          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート6          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          手書きがやっぱり楽だな。 身から出た錆。人の顔に泥を塗る。汚名を着せる。など、恥をかくことについて表す日本語は多い。 今回は、身から出た錆に注目していく。 「身」は、身体の意味ではなく刀の刀身を表す。刀身を日頃から手入れしないと錆びてしまう。同じように、人間も常に精神の鍛錬をしないと使いものにならなくなる。 ここでも、恥を恐れる意が含まれている。 また、恥を書かないために「死ぬ気でやる」という言葉がある。念の為に言うが、希死観念を持つことではない。死人が義理や人

          パート6          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート5           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          今回は、恩と義理が信仰にも影響を与えていることについて展開していく。 日本では、信仰の自由があり特定の宗教の信者ではない人も沢山いる。宗教がモラルの基準とはならず、自責の念が強い。 どちらかというと、行動の原理となっている。・この世に生を受けた→親の恩。前世は、天皇が対象。・建国神話の主人公を天皇とするのが定説であった。・豊作、無病息災を願う対象で与えられた恵みに感謝するために行事を行う 全てではないが、恩と義理が含まれていることが分かるであろう。 こ

          パート5           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート4           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          前回、恩知らずによる不安はどこから?っていうところで終わったのでその続きから 恩を返さないといけない。言い換えると、借りは返さなければいけない。 つまり、誰の情けも受けず自力で解決したいということになる。(ここらへんは難しかったので論理が飛躍しています) 例えば、 ・侍は恥を晒すよりも切腹を選んだ ・2次大戦で敗戦濃厚なのに降伏するまで時間がかかった。 ・現代でも周りの評価ばかり気にして自尊心が傷つかないようにする 要

          パート4           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート3           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          下書き保存せずに、ページを閉じてしまったのでもう1度書き直しました。嘆きます 閑話休題。バレンタインデーも終わり、来月はホワイトデーです。毎年、この時期話題になるのが、お返しどうするか問題。貰ってしまったから義務ではないけど、返さなきゃっていう焦りが。 特に、義理チョコ…。 そこで、今回は義理をテーマにします。 「お世話になった」「助けてもらった」など、「恩」を大切にする日本人。自分が気づかないことや親の子育ても「恩」と感じる。そして、

          パート3           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート2           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          導入が終わりようやく本題に入ります。マラソンは始まったばかりなのだ… 日本人は、「最後の一兵卒まで戦え」「大和魂」など精神的勝利に重きを置いた。どうやら、劣勢であろうが気持ちで勝とうとしていた。 しかし、アメリカには「USA魂」「大統領万歳」はなく物質的勝利に重きを置いた。 このように分析していくと次の行動原理が見えてくる。 それは、「周りにどう思われているか」、「階級制への信頼」である。 日本は、士農工商に代表される階級制度を徹底してきた。これは、真珠湾攻撃のアメリカへ

          パート2           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          パート1           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

          前置きが終わってやっと導入に入ります。相変わらず話が長い。 始めます 「ここが変だよ日本人」、「youは何しに日へ」など外国人の視点から日本をみる番組が制作されている。 彼らが言うには、日本人は ・芸が細かく美的である ・武道や刀は攻撃的である ・礼儀正しい(挨拶、作法) ・陰口や陰湿ないじめがある という印象があるようだが、矛盾していて捉えどころがない。 そこで

          パート1           「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト