パート6          「みんな」ってなあに?    【要約】「菊と刀」著 ルース・ベネディクト

手書きがやっぱり楽だな。

身から出た錆。人の顔に泥を塗る。汚名を着せる。など、恥をかくことについて表す日本語は多い。
今回は、身から出た錆に注目していく。
「身」は、身体の意味ではなく刀の刀身を表す。刀身を日頃から手入れしないと錆びてしまう。同じように、人間も常に精神の鍛錬をしないと使いものにならなくなる。
ここでも、恥を恐れる意が含まれている。

また、恥を書かないために「死ぬ気でやる」という言葉がある。念の為に言うが、希死観念を持つことではない。死人が義理や人情に悩まないように、死んだつもりになるとし絡みにとらわれず行動できるという意。どんな事態にも動揺せず対処できる精神を理想としている。
余談ではあるが、仏教の「無我」は、苦しみから逃げるために考えることや悩むことを辞めるという意である。

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