海外でトレーナーになる方法

 海外で活動できるトレーナーになるには、たくさんの方法があります。今いる環境や資格によっても異なります。行きたい国やスポーツによっても違います。なのでここでは私の経験をもとに、その方法の一部をご紹介しましょう!!

まず英語。英語が話せたらそれはそれは有利です。サッカーの場合ヨーロッパを目指したい方はスペイン語が話せると南米の選手ともコミュニケーションが取れるのでさらに有利です。医療資格もあるといいでしょう。ただし、日本の資格が海外で使えるかどうかは国によって違います。資格より、技術が重視されます。

私は英語が話せない状態でオーストラリアに渡りました。英語は日常会話程度も話せませんでしたが、相手が何を言っているのか想像する力はあったみたいなので、それで理解したふりをして何とか乗り切っていました、、、。こんな私でも2週間でサッカーのトレーナーの仕事をゲットしています。もちろん英語は有利です。絶対に勉強してから海外へ出た方が後が楽ですが、英語が話せないからと言って諦めてしまうのはもったいないと思います。英語環境に飛び込んでしまえば英語が話せない、理解できないことは障害でしかないので、嫌でもだんだん覚えて話せるようになっていきます。英語が話せないことで、海外に行くのをあきらめる必要はありません。

資格技術に関して、まず私は柔道整復師です。もちろんオーストラリアでこの資格を使って医療行為をすることはできません。オーストラリアの資格制度はしっかり分類がされていて、いろいろな種類の治療に関する資格があります。オーストラリアの理学療法士(フィジオセラピスト)は開業ができるので、日本とは権限が違います。そのままこちらで日本の資格を使うことはできず、もう一度大学に行く必要があります。たとえば日本で医療系国家資格があっても、オーストラリアではその資格でクリニックで正式に治療家として働くことはできませんが、チームのトレーナーとしてならチームとの契約なのでそれが可能になります。私も、資格の証明は必要なくトライアルで認められてチームに入ることができました。内容はトレーナー業務全般、ケガの治療やリハビリまですべて行います。資格が関係ないので、実力勝負です。それは日本と同じです!!

 トレーナーとして働きはじめて知ったこと。それは、オーストラリアの医療システムが日本と全く違うということ。まず整形外科や眼科などの専門医のいるクリニックに直接受診することができません。GPと呼ばれるかかりつけ医を受診してから、必要であれば紹介状をもっていくというシステムになっています。ですので、外傷を負った場合も救急搬送されない限りは理学療法士のいるクリニックもしくはGPのいるクリニックへ行きます。その後もし画像診断が必要な場合もその場になければレントゲンやMRIの技師のいるクリニックや大きな病院へ紹介状を持っていきます。画像診断はドクターにもう一度予約を取り直して、データをもってまた診断を受けるというような面倒なシステムになっています。医療システムは国によって違うのでトレーナーは理解しておくことが必要です。

 いろいろ偉そうなことを言ってますが、私は英語も話せず、オーストラリアの医療資格もない状態で、やる気と治療技術だけをもって飛び込んだ状態なので、こんな私でも海外でトレーナー活動ができているということを皆さん自信に変えて頑張っていただきたいです。

 ちなみに当時は所持金50万円と、2泊分のホテルの予約だけ済ませて、なんのつてもないままオーストラリアに降り立ちました。。。。。もちろん2日間で家が決まるはずもなく、一度も会ったことのない友達の友達(オーストラリア人)に連絡をして、2週間も居候させてもらう羽目になりました。英語もろくに話せないのに2週間もタダでいさせてもらった上に、いろいろ生活に必要なことも教えてくれて、、、感謝しかないです。

 準備をしようと思えばもう少し計画を立てて、準備をしてから海外に出た方が絶対楽なのですが、それがまだできてないからと、諦める必要はありません。とりあえず行動してみたら、なんとかなるもんです😉

 言いたいことは、まず諦めないでください、難しいと思わないでください。努力は絶対に必要ですが、死ぬと思ったらなんでもできると思って、とにかく行動してほしいなと思います★☆★




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