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#自由詩

詩15「崑崙」

詩15「崑崙」

意地悪な猿が桃を投げる
食べられない硬い桃だ
あたしは炎の矢で木ごと焼く
散り際の猿の吐息が甘くって
顔を逸らす
紫陽花は返り血を
優しく拭ってくれるから好き
砂糖の入ったコーラは
糖尿患者には垂涎の的
ぬるいノンシュガーほど惨めなことはない
今日は双極性の躁の患者が歌い踊る日
鬱のカーテンはあまりに厚い
血を細く垂らした川には精霊流し
多重人格の人たちが上流から流す
喧嘩もなく花が撒かれる
脈絡

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