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短歌

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書き始めたばかりの短歌まとめてます。
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#現代短歌

短歌47「球根と雨」

死にてえな カップラーメン開かなくてカリカリしてる血の方が沸く 球根を思う小さな塊を 散…

酒部朔
2年前
9

短歌46「流星」

全てのテーブルにある希望って無くならないから食べていいよ どうして使えない言葉あるんだろ…

酒部朔
2年前
9

短歌45「モンスター」

乱暴が好きなひとなどおりませんトマトのヘタを大切に洗う 垢BANにされし君モンスター明るい…

酒部朔
2年前
6

短歌44「雷魚の呼吸音」

唇の端にコーヒー 拭う時妙に野生の気持ちになる 焦れる踵 帰らないとは言えなくてパンプス…

酒部朔
2年前
9

短歌42「17番目の月」

赤く手を燃やしていいの生活の冷蔵庫の中身も忘れ この月は17番目色は赤 信奉者はルビーのピ…

酒部朔
2年前
7

短歌41「瞼にピンク」

じゃあもう忘れていいよ輝く高速先に降りるみたいに 家の中は涼しいけれど 外の夏 合わせて…

酒部朔
2年前
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短歌40「星の砂」

あなたの鎖骨を食むちいさいぼくカニバリズムの片鱗を見る 瞬きの間に新芽出る季節がぼくをぞわっとさせる芋の芽 甘えたら甘い飲み物くれる君甘すぎるからホイップ抜きで 不眠症 ピアノ教師に手叩かれリズム感ない子ねと言われて 桜餅木になっているふわふわと葉桜一番好きみたいです 車窓から雲みたいな昼の月 明日に向かうかわからぬ線路 背を向けた熊の看板夏なので柔らかい芽をいつまでも噛む 行く先にランドセル達ふたつ揺れ しゃがんでひとつ星の砂取る 行っちゃだめ行っていいのか

短歌39「五位鷺」

ゴイサギの羽持ってきて夏だと言う子は賢し軽いスカート カラコンの男性店員目が眩し乾いた星…

酒部朔
2年前
9

短歌38「ノイジー」

さよならのきらめき光る手のひらに君の顔から反射した影 乾涸びた万年筆にインク入れブルーブ…

酒部朔
2年前
9

短歌36「晴れなくても」

透明感濁る肌色見せられぬ たった一つの染み見つけた君 地下茎で深く繋がる同じ夢あたしたち…

酒部朔
2年前
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短歌35「きらめき」

こんな夜に米を炊いたりおしゃべりし明日が来ると保証はなくて 待合のソファひんやりと患者待…

酒部朔
2年前
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短歌34「月もたぬきも」

ココナッツキラキラの味甘い味 甘い初恋なかったけれど いじめられまた庇われて同じ色出せず…

酒部朔
2年前
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短歌33「花筏すら」

霜降り肉通販見つつ作歌する 揺れる頭にホトトギス来る 毛布のぬくもり残る 別れてる自分の…

酒部朔
2年前
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