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短歌38「ノイジー」

さよならのきらめき光る手のひらに君の顔から反射した影

乾涸びた万年筆にインク入れブルーブラック観覧車の夜

テンの出る住宅街にある実家 目撃譚はまるで幽霊

母さんにありがとメール送ります新しい鳩入荷したので

炭酸が消えるまでには話してね君を齧ったキリン仕留める

天使が轟々と降り忙しい ウオッカを飲み倒れても来ない

袖が濡れ泣いてないのに淵の色 歌歌うため割ったグラス

重力を感じる日は頭痛して遠心力で布団めり込む

幸せは一個持ってる手のひらに 緑でもいなくならない桜

腕握りすぎてアザになりビル街のカモメ屋上奪い合っている

暑がりのわたしと寒がりの義母 縄文人と弥生人のごと

目に沁みるアイクリームは効いてるか 泣いてた頃はキレイだったね

半袖と長袖の時お隣の工事の音がノイジーでいい

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