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短歌42「17番目の月」
赤く手を燃やしていいの生活の冷蔵庫の中身も忘れ
この月は17番目色は赤 信奉者はルビーのピアス
小箱にきゅうきゅうと入れあなたをお持ち帰る関西の君
小指の糸可視化して3ヶ月私は居ます諏訪湖にいます
怖いのよ揺れることが お分かりか揺れない羊朝方だけ鳴く
覚えてるあなたが一度折った背骨古いシャツの上からわかる
暗闇で触れる尻尾に叩かれて不在を思う夢見る団地
春の日にセキレイを保護そして放つ道路割って出てくるツクシ
朧月 月の効力霞む頃 盗人の指は百合を手折って
隣の子 姉と私と手を繋ぐ 日が暮れるまで影はひとつで
絶縁という言葉は地下茎を断つのと似てる腐葉土になる
積んでる本君の背丈に 雨の日は綺麗な色の傘を差し掛け
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