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モンテッソーリ教育超基礎解説

モンテッソーリ教育。

子育てについて調べ始めるとどこかで見かけたことあるような言葉なのではないでしょうか。
日本でも知っている方が増えてきましたね!

ところでモンテッソーリ教育っていったい何なの?
というところを分かりやすくお伝えしたいと思います。


モンテッソーリ教育は誰が作ったの?


モンテッソーリ教育はイタリアの女医マリア・モンテッソーリさんという方が考案しました。

マリア・モンテッソーリ(Wikipediaより)


マリア・モンテッソーリさんは障害児教育に携わっていました。
その時に、子どもたちが思っている以上の力を発揮してどんどん伸びていくことを発見しました。
それによって子どもたちの内側にある力を引き出す教育法、「モンテッソーリ教育」というものを考案しました。


モンテッソーリ教育の目的


モンテッソーリ教育と聞くと
「お受験用の英才教育なの?」
「賢い子を育てるための早期教育なの?」
なんていう風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

世界にはたくさんモンテッソーリ教育を受けた著名な方がいらっしゃいます。
そんな方々のイメージからそういった印象を持たれる方も多いかもしれません。

でもモンテッソーリ教育の目的は賢い子を育てること、お利口な子を育てることではないんです。

モンテッソーリ教育の目的は

有能で責任感があって社会性のある思いやりのあるそして生涯学び続ける
姿勢を持った人を育てること

を目的としています。

まさにこのAI時代に必要だと言われている非認知能力=生きる力を育てることを目的とした教育法なのです。

そしてさらにモンテッソーリ教育にはもう一つ大きな目的があります。
そういった非認知能力の高い人達がたくさん集まることで世界がより良くなっていく世界が平和になっていく。
そんな平和社会を最終目標とした教育法となっています。


モンテッソーリ教育における子どもの捉え方

モンテッソーリ教育では子どもを「お世話しなければいけない存在」「教えなければいけない存在」としては捉えません。

まず子どもは自分の中に自分を育てる力を持っている存在として捉えます。
これを自己教育力という風に呼んでいます。
子どもたちは大人が手取り足取り教え込まなくても自分で自分を成長させていくことができます。
子どもの内側にその力があるんです。


0歳の赤ちゃんでも自己教育力を持つ存在として捉えます。


そして子どもたちは、自分が今何を成長させたいか、自分が何を今発達させたいかということを本能的に知っているという風にも捉えます。
それを発達課題という風に呼んでいます。

そしてこの発達課題に対して自己教育力が注がれる時期、つまり自分が成長させたい発達させたいという物事に対して自己教育力を注ぐ
そんな時期を敏感期と呼んでいます。

敏感期に適切な育て方をすることで、発達課題をいとも簡単に吸収してしまうできるようになってしまいます。

逆にこの敏感期を逃してしまうとその発達課題を吸収する習得することは
とても困難になってきます。

敏感期をしっかり捉えて発達課題に対して自己教育力を注げる環境を作ってあげることがとても大切であるということが分かります。

敏感期に自己教育力を注ぐ活動のサイクルとは?


モンテッソーリ教育では活動のサイクルというものがあります。
5つのステップを踏むことで敏感期に発達課題に対して自己教育力を注げるようになり、モンテッソーリ教育が目指す人格=生きる力を持った人間が育っていきます。

そのサイクルは

1.環境設定
2.提示
3.自己選択
4.集中現象
5.人格の成長

です。

この5つのサイクルを回していくことで人格がどんどん成長していくというのがモンテッソーリの活動のサイクルと言われるものです。

一つずつ見ていきたいと思います。

1.環境設定

子どもが今何を発達課題にしているのかということをしっかりと見極めた上で、発達課題に対して自己教育力を注げる環境を設定してあげます。

それを環境設定と呼びます。

例えばモンテ教室では、来室するお子様の年齢や様子に合わせて
環境設定を変更しています。


おもちゃ一つとっても環境設定が可能です。
子どもの今したい運動、今発達させたい運動をよく見極めます。
よく物を落としている子には、ものを落とせるようなおもちゃを用意してあげる。
よく引き出しを開け閉めしてる子には、引き出しを開けたり閉めたりできるようなおもちゃを用意してあげる。


おもちゃではなくても日常生活でも環境設定をしていくことができます。
ハサミに興味を持ちだした子がいたら、子どもが扱いやすいハサミを用意してあげる。
靴を自分で履きたい子には、履きやすい靴、履きやすい台を用意してあげる。

2.提示

環境設定がいくら整っていても、そのやり方が分からないと子どもは自分からやろうとはしません。
ここで手取り足取り「こんな風にやるんだよ」と教え込む必要はありません。

モンテッソーリ教育では有名なピンクタワー。
順番に積むところを見せ続けているとある日突然…



子どもは見て学ぶ天才です。

やり方をゆっくり分かりやすく見せてあげる。

ハサミはこうやって使うんだよっていう風に、見せて実際に切るところをたくさん見せてあげる。

それが提示という2つ目のステップです。

3.自己選択

提示をした上で「やらない」という選択をした子どもの意思は尊重してあげます。

もしかしたら敏感期にちょっと早かったのかもしれない。
今はそんな気分じゃないのかもしれない。
他にやりたいことがあるのかもしれない。

子どもの意思を尊重して子どもがやらないと決めた意思は尊重します。

4.集中現象

自分でやると決めた子どもが、何度も何度も活動を繰り返す様子が現れます。
それをモンテッソーリ教育では集中現象という風に呼びます。

文字の敏感期の2歳の頃の娘。
ひらがなのマッチングを20分ほど集中して続けています。



周りの音が何も入ってこない。
集中して何度も何度もそれを繰り返す。
そんな様子が現れたらむやみに声をかけず、集中している姿を尊重します。

5.人格の成長

この集中現象こそが、生きる力を育む鍵となります。

自分で選んだことをとことん誰にも邪魔されずひたすら繰り返す満足いくまで繰り返す。
集中現象により、非認知能力が育っていきます。
(ドーパミンサイクルという脳の働きが関係していますが、長くなるのでまた別の記事で^^)

この5つのサイクルを小さなことでも大きなことでも日常生活で回していくことで人格が成長していきます。

そしてモンテッソーリ教育の目的である非認知能力を持つ人が育っていきます。

今日はモンテッソーリ教育の概要についてお伝えしました。
専門用語を覚える必要は全くありません。
子どもはこうやって捉えるんだ。
こんなサイクルを回していくと非認知能力が育っていくんだ。

そんなイメージで捉えていただいて少しずつおうちでも取り入れていただけたらと思います。

0歳赤ちゃんの知育を知りたい方はこちらの記事へ♪
https://note.com/beesmiley611/n/n66633497d6b1


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