『Beep』の継承 Vol.1 -「Beep」の流れを受け継いだ専門誌 -

『Beep』の名を冠した雑誌を
振り返ってきた「Beepの系譜」では
『Beep』と『BEEP!メガドライブ』の
創刊号から最終号までを振り返ってきました。

▼最初の回はこちらから！

※『Beep21』が初めてという方は、こちらの『Beep21』2021〜2022年分 超全部入りお得パックがオススメです！(※ご購入いただくと2021〜2022年に刊行された創刊1号・2号・3号・メガドライブミニ２臨時増刊号すべての記事を読むことができます！)

『Beep21』2021〜2022年分 超全部入りお得パック｜Beep21｜note

16ビット時代までは任天堂一強に近い
状態だった家庭用ゲーム機市場も、
3D CG時代の到来とともに勢力図も
大きく変わろうとしていました。

リアルタイムポリゴンの最先端ゲームを
アーケードCGボードで展開していたセガは
家庭用にセガサターンを投入。
それにあわせて、メガドライブ専門誌
として「Beep」の名を継いでいた
『BEEP!メガドライブ』は誌名を
『セガサターンマガジン』にリニューアル。

CG時代の勢いは部数を飛躍的に押し上げ
刊行サイクルも月刊→隔週(月2回)→週刊と
加速していきます。

国内の家庭用ゲーム機として
初めてセガもミリオンタイトルを生み出し
普及台数も大きく伸ばしていったこの時代。

雑誌の表紙もその時々の話題作が飾る
スタイルに変更された『セガサターンマガジン』の
各号を順に振り返っていきます。

それぞれの号の思い出もぜひみなさん
リプを入れていってください。

【Beepの継承①・Vol.1】『セガサターンマガジン』編【1】 ( Vol.1　BEEP!メガドライブ 12月号増刊～)

BEEP!メガドライブ 12月号増刊『セガサターンマガジン』Vol.1

『セガサターンマガジン』Vol.1　BEEP!メガドライブ 12月号増刊(1994年11月21日発売/136ページ/540円)。『BEEP!メガドライブ』最終号(1995年1月号)と並行して制作されたこの増刊号は、『セガサターンマガジン』のパイロット版的な位置付けとして作られ、セガサターンの発売日に合わせて発売された。誌面のデザインも次世代に合わせて一新され、誌名からは「Beep」の名前はなくなっている。セガサターン専門誌の中でも、よりオフィシャルなものとしてイメージできるよう、「サターン」ではなく登録商標の名称の「セガサターン」を使い、「マガジン」の名が付けられた。セガサターン(「バーチャファイター」)の人気は非常に高く、『BEEP!メガドライブ』の方もセガサターンを毎号特集し始めた1994年7月号あたりから、部数を着実に増やしてきていた中、この増刊号と次の創刊号(2月号)では、7万部で発売されたが、すくにどちらも完売。セガサターンの人気は、その後の部数も押し上げていき、1年後には隔週(月2回刊)、そのさらに1年後には週刊化されていくほどであった。この号はセガサターンの注目作「バーチャファイター」を全キャラ詳細解説とCPU攻略、サウンドの秘密の他、幻の8段や「名人」の段位の存在もAM2研開発者自らの実演&解説で明らかにしている。付録のポスターCGと表紙のアキラはAM2研デザイナーの有井伸孝氏が担当。ポスターの裏面は「バーチャファイター」全キャラのコマンド早見表になっていて、セガサターンと「バーチャファイター」購入者に便利なものとなっていた。特別インタビューでは、誌面初登場のCSハードウェア研究開発部の浜田和彦氏が、実に3年にもわたったセガサターン開発エピソードを明かしており、貴重な証言記録となっている。他にも岡村秀樹氏、鈴木裕氏らはセガサターンの将来のビジョンと夢を大いに語っている。セガサターンには、大手サードパーティーも初期から参画してきており、カプコンは「X-MEN」と「ストリートファイター・ザ・ムービー」を公開。コナミも「実況パワプロ’95」「極上パロディウスだ!」と国内向けを意識した主力タイトルで参入してきており、各社のインタビューも掲載。「サードパーティーより愛をこめて」ではソフトハウス53社にセガサターンソフトの開発状況を掲載しており、ゲームアーツ宮路洋一氏、ソニック高橋宏之氏、トレジャー前川正人氏らのセガサターンへの熱量と各人の分析コメントが興味深い。話題となっていた土星人のテレビCMのメイキング話では「200万台売るためのCMを」というオーダーのもと、広告代理店5社から20もの案が出され、「セガサターンは土星で作られていた」という奇抜なアイデアが採択されたという話や、セットは東京豊洲の某運送会社倉庫で作られたといったエピソードも明かされている。

【Beepの継承①-1】
『セガサターンマガジン』増刊号Vol.1

セガサターンの発売に合わせた
パイロット版として作られた増刊号

専門誌としてよりオフィシャル感を
出す誌名とデザインを一新🌈

53社のセガサターンソフトの開発状況の他
カプコン、コナミも新作を投入！

サタマガの思い出はリプで✨ pic.twitter.com/FSNHCEwBe6

— Beep21 (@Beep2021) May 22, 2022