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『Beep21』─2024年間購読者特別付録ペーパークラフトでセガをつくろうシリーズ②シャンパンゴールド セガサターン─


ペーパークラフト企画シリーズ第2弾は幻のシャンパンゴールド セガサターンが登場!!

デジタルWebマガジン『Beep21』では、日頃の感謝を込めて特典企画を今年からスタート。現在、物理的な会員証を絶賛準備中ですが、

2024年間購読をしてくれた読者の方限定の特別付録の第一弾としてペーパークラフト「セガ 羽田1号館」を2024年2月に公開しました。

今回はそれに続き、ペーパークラフトでセガをつくろうシリーズ第2弾をゴールデンウィーク前にお届けします! 今回は予告していたシャンパンゴールド  セガサターンです!!

Beep21では「真・セガハード列伝─セガサターンデザイン秘話」で、1994年の東京おもちゃショーで一般公開されたセガサターンのモックアップの真相を明らかにしていましたが、ここで登場する「シャンパンゴールド セガサターン」は多くの人の目を引きました。

©SEGA   1994年の東京おもちゃショーで公開されたシャンパンゴールドカラーのセガサターン

初めて世に正式公開されたセガサターンは、ご覧のようなメタリック塗装によるものでしたが、さまざまな事情により生産バージョンでは”塗装は難しい”と判断され、成形樹脂で再現されることになり、最終的にはコスト面の判断もあって本体の色はグレーになりました(当時の経緯の詳細は上記の記事を参照)。

ただ、最初に発表されたシャンパンゴールドのセガサターンは本当にインパクトが強かったと多くの人が思っているはず。これ以降に発売されたセガサターンにはホワイトやスケルトンなどはあったものの、結局シャンパンゴールドバージョンは発売されることはなく、幻のカラーとなりました。

……だったら『Beep21』が再現しよう!ということで、今回の「シャンパンゴールド セガサターン」のペーパークラフト企画が実現しました。

ペーパークラフトを組み立てた完成写真。白味が強く出ていますが、実際は薄いグレーのようなカラーです。

大きさはセガ公式のペーパークラフトサイズに準拠しています。2つとも作って並べてみるのもいいかもしれませんね。

ペーパークラフトの設計・デザインは、前回と同じく光武利将氏によるものです。A4サイズ2枚に収まるサイズでCD部分の絶妙な丸みもしっかり表現されており、ぜひゴールデンウィーク中に作ってみて、SNSなどで報告してもらえると嬉しいです!

▼前回のペーパークラフトもあわせてお楽しみください!

ペーパークラフトクリエイター・光武利将氏によるメイキングノート

今回のシャンパンゴールドセガサターンのペーパークラフトについて、制作者の光武利将みつたけ としまさ氏から、メイキング秘話と作り方のコツについてメッセージをいただきました。

今回、「シャンパンゴールド セガサターン ペーパークラフト」の設計時におけるポイントは、微妙なふくらみやアールをどのように再現し「らしさ」を出すかでした。プリミティブな形状としてとらえればただの直方体になってしまいます。

とはいえ形状を再現するためにのりしろのぎ目があちらこちらに出来てしまうのは美しくないので、出来る限り実際の継ぎ目に重ねるようにし、自然に「形状」と「らしさ」が出るようにしました。

ゆがみを利用して形状を作り上げ、その歪みを気になりにくい所で逃がすという独自の設計手法です。美しく組み立てるには精度が重要です。前回同様、以下の①~③のコツに加え、④と⑤もとても重要です。

①部品は正確に切り取る
②折線は先のとがったものでなぞり折筋を入れしっかりと折り曲げる
③のりしろは薄く均一に接着剤をつけしっかりと押さえて接着する
④アールをつける部分に丁寧に丸みをつける
⑤のりしろに接着剤をつけてから部品を組む場合、余計なところに接着剤がつくのを防ぐため、のりしろが接着される側に接着剤をつけて組む


そしてやはりあせらずじっくりすぐ取り組むことです。すぐ組み立てずに、どののりしろから接着したら良いかなど考えてみると、組み立ての見通しが立って間違いがなくなります。

とはいえ、多少の間違いやゆがみなど気にせずに一気に完成品に到達して満足するのも楽しみのひとつです。失敗したとしても、また印刷して気楽に再挑戦できるのがペーパークラフトの魅力ですから! 何度か組み立てれば工作に慣れてきますし、自分なりのコツも見えてくるかと思います。ぜひたくさん作ってみてください。ズラリと並んだ小さなセガサターンは、なかなか壮観ですよ。

個人的な話をひとつ。

白ボリューム模型や試作を含めて、いつも大量に組み立てしています。最後にごっそり並んだものを見ながらカンパーイして楽しんでいます。

「シャンパンゴールド セガサターン」ペーパークラフトの作り方

第1弾の「セガ 羽田1号館」はビルだったので作りやすかったと思いますが、今回は微妙なカーブが何カ所かあります。この部分をうまく作るにはちょっとしたコツが必要となります。そのあたりも含めて、以下に作り方をまとめました。ペーパークラフトのPDFにも書かれているので、あわせてご確認ください。

●印刷について
ハガキ程度の厚さ(0.2mm 前後 ) の紙に印刷します。
家庭用プリンターで使用できるペーパークラフト用、POP 用の厚紙が各社から発売されています。
コンビニなどのマルチコピー機をご利用の場合は、光沢紙の厚みが適切です。普通紙に印刷しても構いませんが、厚紙に貼付けたり、適所補強をするなど個々で工夫対応して楽しんでください。

●用意するもの
印刷用紙・はさみ・カッターナイフ・定規・接着剤(木工用や合成ゴム系接着剤)・先のとがったもの(キリや鉄筆)・円柱棒(編み棒や鉛筆)・ピンセット・つまようじ・工作用マット など

●作り方
①パーツは、はさみやカッターナイフを使って、ていねいに切りはなします。
②折り線は、先のとがったもので軽くなぞり折りスジをつけます。一度完全に折り曲げしっかりと折り目をつけましょう。
③まるみをつけたいところは、円柱状のものに巻きつけたり、しごいてまるみをつけます。
④接着する前に、組み立て図や完成写真をよく見て、どんな形になるのか仮組みをしてみます。
⑤接着剤はいらない紙などに少量を出して、つまようじを使ってうすくぬります。のりしろはしっかり押さえ固定します。細かい部分はピンセットを使って押さえましょう。

●コツ
以下の写真とコメントを参考にしてください。

制作動画はこちらからご覧いただけます!

制作時間はだいたい2~3時間くらい(切り取りに約60~90分、組立に約60~90分)。以下に制作過程の動画を入れているので、参考にしてください。

今回のペーパークラフト企画は『Beep21』2024年間購読の方の特別付録となります。こちらからぜひご覧ください!

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